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【RIZIN】神龍誠、初防衛戦の相手ララミーは「フィジカルは自分より上、でもスピードは自分が上」、ガジャマトフ撃破の伊藤裕樹には「全然まだまだ、相性が悪い相手から逃げてる」、ATTで王座戦前のパントージャとスパーリングで「何とか失神しないように──」

2026/10/28 21:10
 2026年11月8日(日)に千葉県船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYで開催される『RIZIN.55』で、フライ級王者・神龍誠(神龍ワールドジム/アメリカン・トップチーム)がトニー・ララミー(カナダ)を相手に防衛戦を行う。  2000年生まれ、26歳の神龍は15歳でMMAプロデビューを果たすと2020年RIZINに初参戦し伊藤盛一郎にギロチンチョークで一本勝ち。22年には藤田大和を下してDEEPフライ級王座を統一すると同年11月には米国CFFCでもフライ級王座に就いた。  23年の大みそかにはRIZINフライ級王座をかけて堀口恭司に挑むがリアネイキドチョークにより一本負け。その後25年、元谷友貴に敗北したことをきっかけにアメリカントップチームに移籍すると、ヒロヤ、ズールーに連勝。迎えた26年6月の仙台大会、かつて敗れている扇久保博正を判定で破りリベンジと共にRIZINフライ級王座を獲得した。  対するトニー・ララミーは、カナダ出身の27歳。レスリングベースに加えキックでもベルトを巻いた経験を持ち、MMAではカナダの団体で2本のベルトを獲得し24年にRIZIN初参戦。25年に伊藤裕樹に判定で敗れるも以降は3連勝。  26年6月には、GP準優勝の元谷友貴を相手に、自身が犬に噛まれた傷の治療の影響で59.0kg契約で対戦。序盤から打撃と組みで優勢に立ち、判定勝利し、その勢いのまま今回の王座戦へと挑む。 パントージャとのスパーは「生き残るのに必死だった」  今年6月の仙台大会では、かつて敗れた扇久保博正に勝利し地元での戴冠を果たした神龍。だが悲願を達成しても「全然満足してない」という。 「僕の理想のチャンピオン像があるんで、そこを追いかけています」と語る神龍の目標は、那須川天心のような人気と実力を兼ね備えた王者。「あの人(那須川天心)は本当にスーパーチャンピオンじゃないですか。(そんなチャンピオンに)ちょっとでも近づけるように頑張りたいなって思ってます」。王者になってもさらに高みを目指す。  王座を獲得後、8月から1カ月のATT修行を行った神龍。現地では9月にジョシュア・ヴァンとのUFC世界フライ級王座戦を控えていたアレッシャンドリ・パントージャと5分4Rのスパーリング練習を行った。 「もう生き残るのに必死だったんで。(パントージャは)殺しに来てましたね。スパーリングの時にパントージャはヒジパットをつけてるんですよ。で、僕がヒジを避けたら、金網にヒジが刺さってて。あ、俺これもらったら死ぬわと思って(笑)」と、決戦前のパントージャの迫力を肌で感じた。「(パントージャは)めっちゃ仕上がってたっスね。僕は(試合が決まっていない状態だったため)仕上がってなかったんで途中でガス欠になっちゃって。なんとか失神だけしないように頑張りました」と、壮絶な練習の様子を明かした。 (C)Zuffa LLC/UFC  前UFC世界王者との練習を経て挑む今回の初防衛戦。挑戦者のララミーについて神龍は「オールラウンダーですよね。打撃は本当に一発のパワーがあるし、組みも前回の元谷戦を見て、本当に対処が上手いなって思いましたね。しっかり強豪だなって思います」と高く評価した。  元谷戦では解説の征矢貴がララミーの反応の速さに驚いていたが、そのことについて聞くと「そんなこと言っても僕のパンチとかはもらうと思いますよ。スピードが全然違うと思ってるんで」と速さでははっきり自分が上だと自信をのぞかせる。  フィジカルに関しては「(ララミーの方が)僕より上だと思いますよ」と冷静に認めつつ、「でもそこで勝負しなければ関係ないんで。逆に僕はフィジカル以外で負けてるとは思わない。そこだけ気を付けてやろうかなって感じです」と、総合力では自身が上回っていると分析した。  ララミーの技術面については「荒さの中に上手さもある。パンチの軌道だとか、意外と考えているんだと思います」と警戒。その対策として今回神龍が呼び寄せたのは、対戦経験もあり、扇久保戦の前にもスパーリングパートナーを務めたホセ・トーレスだ。 「トーレスはめっちゃデカいからララミーよりパワーあると思います。そこと練習しておけば、試合で『あっ!』とはならないですね」と、フライ級屈指のフィジカルを持つトーレスを相手に練習を積んでおくことで、ララミーのフィジカルにも冷静に対処できるようになるという。 [nextpage] よーく考えてください。(伊藤は)アーセンさんに負けてるから  万全の準備で臨む防衛戦。勝利すればその先には大晦日の名古屋大会で2度目の防衛戦の可能性も見えて来る。その候補として筆頭に上がっているのは、3月大会でカルロス・モタ、8月大会でアリベク・ガジャマトフと海外の強豪を立て続けにTKOして連勝中の伊藤裕樹だ。  計量オーバーがあったとはいえ、ガジャマトフという壁をクリアした伊藤は昨年5月に神龍が破った時と比べて明らかな進化を遂げているように見える。今や新王者にとって十分な脅威となりえるのではないか、そう聞くと神龍は「いや全然まだまだですね」と一蹴。 「よーく考えてください。(伊藤は)アーセンさんに負けてますからね。やっぱグラップラーには負けるんですよ。連勝した相手もストライカーじゃないですか。やっぱりそこの、自分と相性が悪い相手からは逃げるんだと思いましたね」と、組みの面での課題を克服できていないと指摘した。  今回の防衛戦は自身が「第二の地元」という千葉県での大会。2011年の東日本大震災の後、宮城県から引っ越してきた神龍にとって、千葉県は10代のほとんどを過ごした場所。「(仙台にいた年数と)同じくらい関東にいる時間が長いんですよね。友達で言うと宮城の友達は顔もあまり覚えていないけど、こっちの友達はいまだに応援に来てくれる人もいるし、地元感はありますね」と千葉への想いを語った。  地元仙台での王座獲得に続き、第二の地元千葉県でも新王者がその強さを見せ、初防衛を果たすのか。
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