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レポート

【DEEP☆KICK】田中恒星が圧勝で-55kg王座決定トーナメント決勝進出、-60kg挑戦者決定トーナメントは荒尾彰が決勝へ

2026/10/28 16:10
DEEP☆KICK ZERO 332026年10月18日(日)大阪・176BOX ▼メインイベント DEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R○田中恒星(FASCINATE FIGHT TEAM)判定3-0 ※30-25×3×川本勝一郎(ESPERANZA)※田中恒星がトーナメント決勝に進出。  メインイベントは田中恒星と川本勝一郎によるDEEP☆KICK-55㎏王座決定トーナメント準決勝。巷の予想ではキャリアに勝る田中有利という声が多かったが、案の定田中が川本を圧倒して3-0の判定勝ちを収めた。  1Rから田中は自らのグローブを上下に揺らすフェイントから右ストレート、左ハイ、ボディブローなど多種多彩の攻撃を仕掛けていく。そのまま川本をコーナーに追い詰めると、連打で早くもスタンディングダウンを奪う。セコンドに就いた原口健飛からは「もっとゆっくり。カッコよくまとめろ」という指示が出ていた。  2Rになっても、田中の勢いは止まらない。川本に左ジャブの3連打を浴びせるなど、付け入るスキを与えない。3R、もう後がない川本はセコンドからの「自信を持って」という指示を受け、飛びヒザ蹴りからの打ち合いで一瞬あわやという場面を作ったが、その猛攻を凌いだ田中は再び連打を浴びせ、2度目のスタンディングダウンを奪う。  過去プロ戦績は3戦全勝(2KO)という川本だったが、田中の相手を務めるのは少々荷が重すぎたか。それでもヒーローインタビューで田中は「自分の悪いところが出た試合なんですけど、そこをしっかりと修正して、12月には(この日、もう一方のブロック準決勝を勝ち抜いた)駿希選手に勝って絶対僕がチャンピオンになる」と謙虚に王座奪取を宣言した。 [nextpage] ▼セミファイナル DEEP☆KICK-60kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R×津留純平(FASCINATE FIGHT TEAM)KO 2R 1分9秒〇荒尾彰(OISHI GYM)※荒尾彰がトーナメント決勝に進出。  セミファイナルは津留純平と荒尾彰によるDEEP☆KICK-60㎏挑戦者決定トーナメント準決勝が組まれた。津留は過去に3度もDEEP☆KICKのトーナメント出場経験があるものの、いずれも準決勝敗退と苦い汁を呑まされている。今回は″4度目の正直″ともいえる挑戦だった。  対する荒尾は九州の大手銀行マンだったが、その職を辞してまでキックに懸ける25歳。会場では今年3月まで面倒を診てもらっていた九州時代の師である・石井要エシンディコンジャパン代表と現在の師・OISHI GYMの大石陽一郎代表と仲良くスリーショットに収まる場面もあった。OISHI GYMに移籍したのは、名古屋店勤務になったからだ。  試合開始早々、試合の主導権を握ったのは津留の方だった。左ジャブでリズムを掴み、左ボディブローやテンカオを荒尾のボディに突き刺していく。続く2Rも津留のボディ攻撃が冴え渡っていたが、そうした最中荒尾は「左」を一閃。この一撃を思い切り食らった津留は立ったまま試合を止められた。  荒尾の大逆転ともいえるKO勝ちに応援に駆けつけた一貴と孔稀の大﨑兄弟らOISHI GYM勢は大喜び。ちなみに彼らは前日東京でRISEに出場した仲間の応援をしたのち大阪に移動し、NJKFの大会に出場した同門に声援を送ったうえでのDEEP☆KICKの会場入りだった。この熱こそがOISHI GYMの好調の原因なのか。  試合後は12月6日、決勝を荒尾と争う細濱辰がリングイン。「決勝は絶対バチバチに打ち合いましょう」と宣戦布告すれば、荒尾も「覚悟を持っているのは僕の方。いい試合をしましょう」とさわやかにやり返す。こういう試合が一番荒れる。 [nextpage] ▼第3試合 DEEP☆KICK-47kg契約 2分3R○上田樹那(山口道場)判定3-0 ※30-28×2、30-29×永野美早姫(TEAM TEPPEN)  RIZINにも参戦した上田(こうだ)樹那がうれしいプロ2勝目を挙げた。この日はプロ2戦目の永野美早姫との対戦となったが、1Rから前蹴りでスリップダウンを奪うなど、成長の跡を見せる。上田より9㎝も背が高い永野もリーチを活かしたボディストレートなどで反撃するが、劣勢は否めない。  2Rになると、上田は左で永野をグラつかせる。  3R、必死に反撃する永野だったが、ポイントを奪うには至らず、上田が3-0で判定勝ちを収めた。 [nextpage] ▼第2試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R×大成(TeamFreeStyle)判定0-2 ※29-30×2、29-29○ゆいら(健心塾)  これまで-53kgを中心にキャリアを積んできたゆいらが階級を2つ上げ、-57.5㎏での闘いに挑んだ。対戦相手は今年1月の試合でTKO勝ちを飾っている大成。試合開始早々、大成は不敵な微笑を浮かべながら前に出て自慢のパンチを振り回していく。大成の左フックがライトヒットしたが、ゆいらは身体をロープに預け助けられる場面も。  その後も大成が前に出る攻防が続く。ゆいらは足を使って、相手のパンチをさばきながら、ときおり右の的確なパンチを当てるなど、徹底したアウトボクシングで勝負する。2R終了時点でのオープンスコアは2者が1ポイント差でゆいらを支持した。  その後もゆいらはゆらゆらと大成のパンチを避けながら、カウンターの攻撃を当て試合終了。判定は2-0でゆいら。ジャッジは最後までゆいらのアウトボクシングを評価した。 [nextpage] ▼第1試合 DEEP☆KICK-54kg契約 3分3R〇KING澪斗(ROYAL KINGS)TKO 1R 1分08秒 ※レフェリーストップ×久田翔愛(TEAM SBS)  プロ4戦のKING澪斗とプロ3戦の久田翔愛というフレッシュな対決。最初はやや固い動きを見せていた澪斗だったが、ローキックを打ちながら次第に自分のリズムを掴む。そうした中、「左」をジャストミート。久保を前のめりに倒れ込み、そのまま試合終了のゴングを聞いた。1R1分8秒、澪斗のKO勝ちだ。目の覚めるようなKO劇に応援団は大はしゃぎだった。 [nextpage] 〈オープニングイベント〉NEXT☆LEVEL提供試合 ▼OP第4試合 -60kg契約 1分30秒2R△久保礼央(BLA-FREY)ドロー 判定1-0 ※19-19×2、20-19△金子由樹愛(BILLION.WIN.GYM) ▼OP第3試合 -55kg契約 1分30秒2R○森奏翔(TeamFreeStyle)判定2-0 ※20-19×2、19-19×大前來虎(TEPPEN GYM 大阪) ▼OP第2試合 -50kg契約 1分30秒2R×黒岩理沙(ROYAL KINGS)判定1-2 ※19-20×2、20-19○木下采音(キックボクシングジム3K) ▼OP第1試合 -31kg契約 1分30秒2R×馬本凛星(心将塾)判定0-2 ※19-20×2、19-19○森永煌彪(VALIENTE)  NEXT☆LEVEL提供のオープニングファイトは4試合。中でも観客席を湧かせたのは第1試合に組まれた馬本凛星と森永煌彪の一戦だろう。馬本が12歳ならば森本は11歳で、契約体重は-31㎏契約という本来ならば、ジュニアの域に止まる試合だったが、両者の気迫、技の切れ、スピードは決してプロに劣らないレベルのものだった。  結局、2-0で森永が勝利を収めたが、敗れた馬本も逆に評価を上げた一戦だったのではないか。  そういう意味でいえば、第2試合で黒岩理沙と木下采音も関西の女子キックの明るい未来を感じさせる一戦だった。黒岩が15歳ならば、木下は16歳。勝負は2-1で木下が辛勝したが、両者とも伸びしろを感じさせる内容だった。 (文・布施鋼治/写真・石本文子)
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