初めてシェイドライフが「問われる試合」(青木)
RIZIN公式&ABEMAの『超RIZIN.5 国民超予想SP』に出演した青木真也と平本蓮は、メインの勝敗予想で割れた。
2012年大晦日の『DREAM.18 & GLORY 4』でアントニオ・マッキーと対戦(※青木が2R、右オーバーハンドでTKO勝ち)している青木は、「AJ・マッキーの親父、いいヤツだったんですね。あの当時の非UFC最強みたいな選手だった」と、AJの幼少期からレスリングやグラップリング、MMAを指導してきたアントニオ・マッキーの存在をあげる。
アントニオの指導を受けたAJは、カリフォルニア州のジュニアカレッジ王者に輝くなど、カレッジレスリングでも149ポンド級で28勝1敗。それを来るべき日のために打撃とともにMMAに落とし込んできた。
青木は、自身のSNSでシェイドゥラエフの爆発力を認めながらも、「5分3Rの全ラウンドをシェイドゥラエフがいつものように体力と圧力で押し切るのは難しい。シビアなポイントゲームになる。AJはボクシング&レスリング、サブミッションディフェンスも強い。ポイントメイク、ゲームの作り方、競技のうまさみたいなところで一枚上手なんじゃないか。競い合う競技ゲームみたいなものがまだできていない粗削りな状態で、AJ・マッキーを勢いで超えることは難しいと思う」と、AJ有利と語る。
試合の見立てとしては「“初めてシェイドライフが問われる試合”になるんじゃないか」という。
19戦無敗のシェイドゥラエフについて、「いきなりある程度のレベルとやらしちゃうのはちょっとハードかなと。僕は正直“まだ分かんない”と思ってるタイプです。これまでの勝ち方がすごい印象的で強いから“すげえ”って目線で見ちゃう気持ちも分からなくもないけど、裏を返すと勝ち方がいいがゆえに、まだ全容を見せてない。だから初めて“競った試合”をさせられちゃうというか。そうなると(実力が)“めくれる”可能性はあるなと。(19戦無敗で判定決着がないが)勝ち目がいいから幻想を抱きやすい」と、プロ全戦で2Rまでにフィニッシュしているシェイドゥラエフの真価が問われる試合になるとした。
AJは「組み勝てなかった時」に打撃が粗い(平本)
一方の平本は、両者の打撃面において、シェイドゥラエフに分があるとする。
「AJは、サトシにもしっかり判定で勝ってるし、サイズ感と、直近のAJの試合は無敗のロシア人(サラマット・イスブラエフ=ロシア出身・カザフスタン国籍)からマウント獲って、ヒジでボコボコにしてる映像を“すっげえ強えな”と思って見たんです。
でも、その逆に負けパターンも見てみようと思って、ポール・ヒューズって、めっちゃ強いアイランドの選手とAJはライト級で戦ったんですけど、見返してみたら結構そのポール・ヒューズと戦い方というか、佇まいというか、プレッシャーのかけ方がシェイドゥラエフとすごい似てるんですよ。ライト級なんでパワーは違うにしろ、あんまりシェイドゥラエフのパワーと変わんないんじゃないかなと思っていて。むしろシェイドゥラエフの方が速いし、ポール・ヒューズ戦でマッキーとしては1ラウンド目でちょっと最後やられかけてるというか、ブザーで救われたんです。
AJ・マッキーは打撃も強いイメージはあるんですけど、やっぱり“組み勝てる相手”だと冷静に打撃のコンビネーションとかいいんですけど、“組み勝てなかった”時に結構、打撃が粗いんです。その時、やっぱりシェイドゥラエフはレスリングだけじゃなく、パンチ力もやっぱり半端ないと思ってるんで。だから(シェイドゥラエフが)プレッシャーかけてかけて、テイクダウンとかを凌いだ後の展開で、AJがちょっと振った時とかに、シェイドゥラエフの右のオーバー(ハンド)とかストレートとかは、ああいうプレッシャーかけて打てる選手だし、シェイドゥラエフは蹴れるし、GLORYチャンピオンの久保(優太)にビビらずに殴りに行ける。意外に結構(AJに)しんどい試合になるんじゃないかなって。
あくまで過去の見た試合のデータでしか言えないけど、シェイドゥラエフは無敗でやっぱり自信満々だと思う。AJとポール・ヒューズの試合を見た限りだと、結構シェイドゥラエフ有利なのかなと。結構似てるんですよね、シェイドゥラエフの構え方とプレッシャーのかけ方が(ポール・ヒューズに)」と、ライト級戦ながらAJの組みを切って右の打撃を入れたヒューズの試合から、シェイドゥラエフにとって優位な展開が考えられるとした。
さらに平本は、25勝2敗のAJのもう一つの黒星からも、シェイドゥラエフの打撃のアドバンテージを語る。
「AJは、(パトリシオ)ピットブルの飛び込みの右とか意外にもらったりとかもしている。シェイドゥラエフはパワーだけじゃなく、柔らかくて速い。予備動作がない。たぶん体感したらすごく速いんだろうなと。外から見てるより前から(対峙して)見た時のスピード感がたぶんパンチが当たるまでが(速く感じる)。しっかり高いガードで(相手の攻撃を)外すのも上手いし。ディフェンス(ガード)に頼るより、しっかり距離で外しているなって。目がいい=打たれ強いだと思ってるんで。自分がやるんだったら、どう崩すんだろうと考えます」と、剛のイメージのRIZIN王者の柔軟でスピーディーな動きが、難攻不落にしているとした。
決めどころを知るフィニッシャーのシェイドゥラエフだが、攻め込んでも闇雲には行かず、フェントを入れて打って離れてという戦いが出来るクレバーな面も持つ。スタンドで始まるMMAで、先に優位に立つのはどちらか。










