2RからはAJのラウンド(サトシ)
2022年大晦日の「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦」でAJ・マッキーと対戦し、判定で敗れたホベルト・サトシ・ソウザは、直に肌を合わせたAJの強さについて、鈴木博昭と自身のYouTubeで「AJは打撃が重い。コンビネーションがいつも違う。たまにいつもやっていない動きをするのが難しい。彼(AJ)がサウスポーの人で、キックとかグラウンドとか打撃なのか、何でもできるから」と、MMAの引き出しの多さが予想外だったという。
その上でシェイドゥラエフvs.AJを、「1Rはシェイドゥラエフが勝つチャンスが多い、2RからはAJだなと思う。今までシェイドゥラエフはいつも1Rか2R、(プロでは)3Rまで行っていないから」と、3Rまで長引いた場合のシェイドゥラエフの動きが未知数であるとした。
シェイドゥラエフ、唯一の「3R 判定決着」は最終回に勝利を決定づけた
19戦19勝全フィニッシュ勝利のシェイドゥラエフは実は、公式試合として「判定決着」を戦っている。22年11月の『GAMMA: Asian-Pacific Championships』で、カザフスタンのコシェン・アカノフと対戦し、判定勝ちで辛勝といえる内容だった。
シェイドゥラエフにとって記録される唯一の判定決着であるこのアマチュアの試合は「3分3R」ではあったが、レスリングの強いアカノフを相手に2Rにボディロックテイクダウンを奪われ、テイクダウンを切られて、自身の右に右スマッシュを合わせられるなど、苦戦した。
しかし、シェイドゥラエフはインターバルで息を吹き返し、最終3Rに打撃でコーナーに詰めてのダブルレッグで相手をリフトして反対コーナーまで運んでスラムしてテイクダウン。トップ攻めで試合を決定づけて判定勝ち。翌日の決勝に駒を進めて三角絞めで一本勝ち、GAMMAフェザー級トーナメントを制している。
本誌の取材にシェイドゥラエフは、この試合を「最も苦しんだ試合」としてあげ、「タイ(パタヤ)に入って翌日の試合で蒸し暑くて体調を壊していた」と明かしている。それでも最終ラウンドに尻上がりに攻勢となって判定勝ちをもぎ取ったこの試合からも、普段から高地トレーニングで心肺機能を強化しているシェイドゥラエフのスタミナの強さを表していた。このアマチュア戦から4年。シェイドゥラエフはさらにMMAレスリングを磨き、スタミナも強化している。
シェイドゥラエフは熊。予想は──(秋元)
一方、シェイドゥラエフvs.AJの勝者と対戦の可能性がある秋元強真は、AJ・マッキー有利を予想する。同時にJTTに練習に来たシェイドゥラエフの動きに驚きがあったことも明かしている。
榊原CEOの番組に出演した秋元は、「AJのリーチ、187cmですか!? ややこしい!」と苦笑するが、JTTで直に見たシェイドゥラエフにも人を越えたものがあるという。
「僕も(シェイドゥラエフの練習を)見たんけど“熊”。動きも怖い。目が怖い。JTTで最初のウォーミングアップで、あの頭でブリッジしてグリングリン後転していて。(シェイドゥラエフの首の太さは) あれ多分、5発殴んないと倒れない。5発クリーンヒットしないと倒れないです」と、獣のような身体を評した。
さらに「いろんな人とローテーションで練習してたけど、シェイドゥラエフ選手が永遠にいろんな人の相手をやっていて一番元気。みんなクタクタになってる時もニコニコしててマジすごいなって」と、RIZIN王者の無尽蔵のスタミナに脱帽する。
8月にフェザー級で元王者のクレベル・コイケに判定勝ちした秋元は、左手の中手骨を骨折したが、「ズレたりしてなくて、2年前にヤマニハ選手とやった時の亀裂骨折みたいな感じ。だから軽症。痛みもだいぶ2年前よりは痛くない」とし、あらためて大晦日出場も視野に入れる。
今回のシェイドゥラエフvs.AJの勝者との対戦の可能性も浮上するが、朝倉未来から「練習時間が数カ月しか取れないんだったら、そんな無理してやる相手じゃない」とアドバイスも受けていた。医師の診断後「むしろ、これで仮に僕が出るってなったら、皆さん心配せず応援してください。『大丈夫』ってことだから」と、年末参戦に前向きだ。
「僕の予想としては……AJ・マッキー選手。世界は広いです」とAJ勝利を予想する秋元は、「でも全然やります。いや、けど勝った方に勝てば、僕がベルト2本ですよね。最高です」と、Wタイトルマッチのその後も2団体の王座戦を望んだ。







