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レポート

【K-1】トーナメントは江川優生が全試合初回KOで完全優勝、武尊は村越優汰との接戦で勝利、皇治・木村・林・城戸・山崎・愛鷹がKOの競演

2019/11/24 15:11

▼第3試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦第2試合 3分3R・延長1R
×安保璃紅(team ALL-WIN/第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者)
KO 1R 1分18秒 ※左飛びヒザ蹴り
〇ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム(タイ)
※ジャオスアヤイが準決勝へ進出。


 安保は幼少時代から兄の安保留輝也とともに空手で活躍。2016年9月にKrushデビューを果たすと、無敗のまま第5代スーパー・フェザー級王座に就いた。2017年10月の初防衛戦で敗れて王座を失い、その後2連勝したものの昨年12月に朝久泰央に敗れ、足の手術で長期離脱。今回はフェザー級に転向して復活を目指す。


 対するジャオスアヤイはルンピニースタジアムで活躍する18歳で、戦績は62勝(18KO)33敗2分。BBTVスタジアム・フェザー級8位。アグレッシブでKOを狙うファイターであり、二段式の飛びヒザ蹴りやハイキックといった大技でKOすることからタイでも人気・脚光を浴びているという。2018年4月にルンピニーで志朗と対戦し、3Rに飛びヒザ蹴りで2度のダウンを奪ってTKO勝ちしている。


 1R、いきなりパンチで仕掛ける安保。左右ボディとローキックを叩きつけるが、ジャオスアヤイも強烈なローを蹴っていく。体格に優る安保がパンチで圧力をかけていったが、ここでジャオスアヤイが得意の二段飛びヒザ蹴り。もらった安保がグラつき、続く左フックでダウン。10カウントが入り、ジャオスアヤイが最高のスタートを切った。

▼第2試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・一回戦第1試合 3分3R・延長1R
〇卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第2代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者)
判定3-0 ※30-28、29-28、29-28
×ブランドン・スペイン(オーストラリア/ISKAオーストラリア・ムエタイ・ライト級王者)
※卜部が準決勝へ進出。


 卜部は初代・第4代Krushスーパー・フェザー級王者として5度の防衛に成功、2015年11月には卜部功也との兄弟対決に勝利して、第2代K-1スーパー・フェザー級王者となった。2017年2月の初防衛戦に敗れるとフェザー級に転向。今年3月、2階級制覇を目指して村越に挑戦したが判定負けを喫した。今回はそれ以来の試合。トーナメント出場選手の中で最年長の30歳。


 対するスペインは幼少期からムエタイの試合に出場し、ジュニア時代にはアマチュアムエタイの世界タイトルを2度獲得。現在はオセアニアを中心にムエタイルールで試合を重ね、20歳にして25勝(14KO)5敗の戦績を誇る。ISKAオーストラリア・ムエタイ・ライト級王座にも就く。前に出る突貫ファイトを信条とし、好戦的なファイトスタイルから現地では“ダイナマイト”の異名を持つ。


 1R、前に出てくるスペインに卜部はジャブと左ミドルで対抗。パンチと左ミドルでどんどん前へ出てくるスペインに、卜部はステップで下がりながら回り込む。劣勢かと思われた卜部だったが、左三日月蹴りからの左ハイキックでダウンを奪う。さらに右ストレートをヒットさせ、飛びヒザ蹴りでスペインに鼻血を出させた。


 2Rも前に出てくるのはスペイン。卜部は下がりながらも左三日月蹴り、左ミドル、左ボディブローとレバーへの集中攻撃。左ミドルとワンツーを放つスペインだが、卜部はジャブを多用して距離を取り、右ストレートをもらうとすかさず打ち返す。スペインのローをもらう卜部は右ストレートも被弾。


 3Rは卜部が右ローを連打、ワンツーを放って前へ出てくるスペインにジャブと左ミドルを蹴る。右ストレートを連続被弾する卜部だが、ジャブと右ストレートを打ち返す。卜部はスリッピングアウェーでスペインの右を受け流し、ジャブを突き続ける。ステップで動くことも止めず、最後は左フック&右ストレートをヒットさせて試合終了。


 判定3-0で卜部が勝利を収め、準決勝へコマを進めた。

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