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レポート

【K-1】トーナメントは江川優生が全試合初回KOで完全優勝、武尊は村越優汰との接戦で勝利、皇治・木村・林・城戸・山崎・愛鷹がKOの競演

2019/11/24 15:11
【K-1】トーナメントは江川優生が全試合初回KOで完全優勝、武尊は村越優汰との接戦で勝利、皇治・木村・林・城戸・山崎・愛鷹がKOの競演

撮影/小久保松直

「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN~よこはまつり~」
2019年11月24日(日)神奈川・横浜アリーナ

▼第18試合 K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント・決勝戦 3分3R・延長1R
×ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム(タイ)
KO 1R 58秒 ※左ボディブロー
〇江川優生(POWER OF DREAM/第4代K-1 KRUSH FIGHTフェザー級王者)
※江川がトーナメント優勝。


 第2代王者・村越優汰が返上したK-1 WORLD GPフェザー級王座を争う「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」。決勝戦は江川とジャオスアヤイで争われた。


 江川は1回戦でホルヘ・バレラを1R1分41秒、左ボディブローでKO。準決勝ではアーサー・メイヤーを1R2分52秒、後ろ蹴りでKOしての決勝進出。対するジャオスアヤイは1回戦で安保璃紅を1R1分18秒、左飛びヒザ蹴りでKO。準決勝では卜部弘嵩を延長戦の末に判定で振り切った。


 1R、前に出る江川が右ローと前蹴り。ジャオスアヤイをコーナーに詰めると顔面からボディへのコンビネーション、そして右ロー。さらに左右フックでダウンを奪う。続いての右ローから左ボディでジャオスアヤイは悶絶。江川が全試合初回KOで完全優勝を果たした。


 男泣きした江川は「最初に今回戦ってくれた3選手、ありがとうございます。そしてトーナメントに出場してくれた全選手ありがとう。このベルトを夢に見て努力が形になったのが本当に嬉しくて。これからも古川会長よろしくお願いします。ここまでこれたのは家族やジムの仲間や会長のおかげです。これからもパワーオブドリームと江川優生の活躍を期待していてください」と優勝の喜びを語った。

▼第17試合 スーパーファイト K-1スーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-29
×村越優汰(湘南格闘クラブ/第2代K-1 WORLD GPフェザー級王者)


 武尊は今年3月にさいたまスーパーアリーナで開催された『K'FESTA.2』でヨーキッサダー・ユッタチョンブリーを2R2分43秒でKOしたが、右手を骨折して手術したため戦線を離脱していた。今回が約8カ月ぶりの復帰戦となる。


 対する村越は2011年4月にプロデビュー。RISEを主戦場に9連勝を飾り、2014年7月には第5代RISEバンタム級王座を獲得。同王座は2015年5月の初防衛戦で那須川天心に敗れて失い、2016年9月には王者と挑戦者の立場を入れ替えて再戦したが、判定2-0で惜敗した。2017年12月からはK-1に主戦場を移し、2018年6月の「K-1 WORLD GP第2代フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就くと、今年3月には卜部弘嵩の挑戦を退けて初防衛に成功した。同王座は8月に返上し、打倒・武尊のために階級を上げた。


 1R、ローの蹴り合いからスタート。圧力をかけてくる武尊に村越はジャブで対抗。武尊が近づいてくると村越はヒザ蹴り、前蹴りで押し返す。強引に詰める武尊に村越の左ストレートが入る。武尊はパンチを繰り出して強引に距離を詰めるが、村越はクリンチで連打を許さない。


 2R、村越は下がりながら左ミドルとジャブ。さらに左ボディから左フック、そしてヒザ蹴り。武尊の機先を制するような攻撃を見せる。武尊も距離を詰めて右ロー、ボディを打つ。武尊は右ストレートを打ち込むが、村越もヒザ蹴りを返す。村越のアッパーやボディをもらっても武尊は前へ出て、村越のボディを打つ。武尊のパンチがガードの上からでも当たり始めた。


 3R、武尊が前へ出て右ストレートをヒットさせ、ヒザを蹴り返してくる村越に右フック。村越も左ストレートとジャブを打ち返すが、武尊は怯まず前へ出てボディを打つ。村越のアッパーをもらうと武尊はニヤリと笑う。残り30秒、武尊がヒザ蹴りから左右フック。そして右ストレートと左フックでラッシュを仕掛ける。嵐のような連打で村越は防戦一方に追い込まれ、試合終了。


 判定2-0で武尊が復帰戦を勝利で飾ったが、KOを逃した悔しさからかその表情に笑顔はなかった。


「初めて横浜アリーナで試合が出来たことを嬉しく思います。何もないところから始まって小さい会場でやりながらここまで来て、K-1として横浜アリーナへ戻って来れたことがよかったと思います。KOを楽しみにしていた方、すみません。次はもっと仕上げて、最高の身体に仕上げて必ずKOします」と、次回のKO勝ちを誓う武尊。


 そして「来年、東京でオリンピックが開催されますが、オリンピックに負けないくらいの格闘技の大会をやりましょうよ。みんなが望んでいる試合、来年、オリンピックイヤーに実現させたいと思っています。ついてきてくれる人を裏切らない。僕がK-1最強を証明します。K-1最高!」とファンに約束した。

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