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レポート

【K-1】トーナメントは江川優生が全試合初回KOで完全優勝、武尊は村越優汰との接戦で勝利、皇治・木村・林・城戸・山崎・愛鷹がKOの競演

2019/11/24 15:11

▼第9試合 スーパーファイト K-1スーパー・ウェルター級 3分3R・延長1R
〇城戸康裕(谷山ジム/第2代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者)
KO 2R 2分29秒 ※左ストレート
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)


 これが73戦目となる城戸は36歳の大ベテラン。3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰し、8月大会でアントニオ・ゴメスをKOして健在ぶりをアピールした。


 対する神保はK-1アマチュアを経て2015年6月にKrushでプロデビューした23歳。6月にはK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者ジョーダン・ピケオーに挑戦したが、判定で敗れた。今回がK-1本戦初出場。


 1R、サウスポーの城戸は右手を伸ばして神保を制し、左ローや神保のヒザへの横蹴りを放つ。神保が前へ出てくるところに左ミドルを蹴り、横蹴りを出して近づけさせない。


 2Rも城戸は距離を取り、リングを回り込みながら右ローを蹴る。神保の左フックに城戸が左フックを合わせると神保がバランスを崩し、城戸はハイキックを放って笑顔で優勢をアピール。ロー、ミドルを蹴られる神保だが、ワンツーで突っ込む。しかし、右を打って前へ出てきた城戸に神保が左右フックを打ったところで、城戸が近距離からの意表を突くバックハンドブローでダウンを奪う。追い打ちの連打では左ストレートをヒットさせてダウンを奪い、ここでレフェリーが試合をストップ。城戸が鮮やかなKO勝ちで下克上を阻止した。


 城戸はマイクを持つと「横浜アリーナ、10年ぶりに帰ってきました。ちょっと言いたいことがあります。私、思うんですけれど、来年東京オリンピックが開かれます。K-1はオリンピック競技になるべき団体だと思います。今、現在K-1はドーピングチェックをやっていません。なので実際、僕は勝手にやっているヤツがいるなってヤツいると思っています。分かるんです、僕は体育大学卒ですから。僕はそういう選手がK-1の中にいてはいけないと思うんです。武尊とも話すんですが、ドーピングチェックにはお金がかかるんです。だから日本の立ち技格闘技でやっているところはほぼ無いです。僕は来年からチェックをやっていきたいと思います。僕はそのスポンサーを見つけました。お金かかるのでスポンサーの皆様、正々堂々と試合をしたいのでご協力をいただきたいと思います。健全なK-1を!」と、ドーピングチェックの導入を訴えた。

▼第8試合 スーパーファイト K-1スーパー・ライト級 3分3R・延長1R
〇山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級王者)
KO 1R 1分24秒 ※3ノックダウン
×瑠久(K-1 GYM横浜infinity)


 山崎は伝統派空手で培った一撃必殺の拳を武器にKrushで2階級制覇。2016年にはK-1 -65kg日本代表決定トーナメントで優勝、世界最強決定トーナメントでは準決勝へ進出。2017年4月の試合後、負傷のため長期欠場し、2018年6月に復帰した。


 瑠久はフルコンタクト空手出身で、2017年のK-1甲子園準優勝。ウェルター級からスーパー・ライト級に転向すると堀井翼、松岡翔大を破り2連勝を飾る。再三のアピールが実り、地元・横浜で開催されるK-1への出場が決まった。また、希望通りの“下剋上”マッチに。


 1R開始と同時に山崎が仕掛けた。右ストレートからワンツーを放ち、これでさっそくダウンを奪う。後ろ蹴りから打ち合いを挑む山崎。両者の激しい打ち合いが続くが、山崎がスピードと手数で徐々に押していく。山崎がワンツー、後ろ蹴り、バックハンドブローとコーナーで瑠久をめった打ちに。連打を浴びた瑠久は右フックで崩れ落ちる。


 勢いに乗る山崎は右を2発撃ち、最後は鮮やかな左掛け蹴り。瑠久にほぼ何もさせず、山崎が圧倒的なKO勝ちを飾った。


 山崎はマイクを持つと「久しぶりに最近KOから遠のいていたんですが、皆さんの前でKOを見せられてゴールデンフィスト復活ということで。12月に瑠輝也選手とゲーオのタイトルマッチがありますが、それに向けてしっかり準備していくのでよろしくお願いします」と、タイトル挑戦をアピールした。

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