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レポート

【K-1】トーナメントは江川優生が全試合初回KOで完全優勝、武尊は村越優汰との接戦で勝利、皇治・木村・林・城戸・山崎・愛鷹がKOの競演

2019/11/24 15:11

▼第16試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R
〇木村“フィリップ”ミノル(K-1ジム五反田チームキングス/第6代K-1 KRUSH FIGHTウェルター級王者)
KO 2R 2分28秒 ※3ノックダウン
×ジョーダン・バルディノッチ(イタリア)


 木村は3月に和島大海、5月に近藤魁成、6月にクルーズ・ブリッグス、8月に大泉翔と今年出場した試合全てKO勝ち。K-1には3月大会から全て出場している。


 バルディノッチはサウスポーから繰り出す伸びのあるパンチと蹴りが持ち味で、戦績は20勝(7KO)4敗1分。身長181cmのサウスポーで、WTKAイタリア -71kg王者。27歳。


 1R、サウスポーのバルディノッチは左右ロー、特に左インローで木村の前足を蹴る。木村は一気に飛び込んでボディを打つ。一定の距離を保ちながら、見合った両者。木村は様子見か。


 2R、木村はバルディノッチのインローをバックステップでかわす。木村はフェイントをかけながらパンチを打ち込む隙を窺う。木村がパンチを出してくるとバルディノッチはガードを固めてヒザ蹴り、前蹴り。木村は距離を詰めてボディを集中的に狙い、右ボディでダウンを奪う。


 木村は徹底的にボディを連打し、今度は左ボディでダウンを追加。飛びヒザから一気に襲い掛かり、左右ボディの連打で最後は右が突き刺さり、木村が5連続KO勝利を飾った。


 木村はマイクで「横浜アリーナ調子はどうですか? 今日はK-1を楽しんでもらえていますでしょうか。控室で見ていてもKOが凄く多くて、これぞK-1だなと思います。僕はもともとK-1を見て希望を持って夢を見ていた少年でした。僕もどこかの少年の心に火をともせたら最高です。僕が憧れたように僕が憧れられる存在になりたいです。そして12月28日、みんな忙しいと思うけれど楽しみたくないですか? K-1が名古屋であります。僕もそこへ出ます。大晦日はいろいろな格闘技があるし、盛り上がっている時期ですが、僕はK-1ファイターとして誇りをもって名古屋にDynamite!!を落としたいと思います」と、次回名古屋大会にも連続参戦するとアピールした。

▼第15試合 スーパーファイト K-1ウェルター級 3分3R・延長1R
〇ジョーダン・ピケオー(Mike's Gym/第4代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級王者)
KO 2R 2分40秒 ※3ノックダウン
×近藤魁成(大成会館)


 ピケオーは2015年5月に初来日し、当時国内トップの実力者だった佐藤嘉洋をKOして注目を集めた。同年7月の『K-1 WORLD GP -70kg初代王座決定トーナメント』では決勝でマラット・グレゴリアンに敗れるも、1回戦と準決勝はKO勝ちして準優勝。その後は現在までチンギス・アラゾフに敗れたのみで、日菜太、木村“フィリップ”ミノル、野杁正明といった国内強豪たちを軒並み撃破し、日本人相手に無敗を誇る。戦績は47勝(21KO)7敗1分。


 近藤は幼少期より空手を学び、難病を克服して2017年に高校1年生でK-1甲子園を制覇。2018年3月にプロデビューを飾り、2018年K-1甲子園を連覇。2勝無敗1分の戦績で今年5月、木村“フィリップ”ミノルのK-1 KRUSH FIGHTウェルター級王座に挑戦し、KO負けで初黒星を付けられたが、ヒザ蹴りでダウンを先制してあわやの場面を作り出した。また、8月のK-1大阪大会では格上の松岡力を一撃初回KOで葬っている。


 1R、近藤は回り込みながらローを蹴るが、ガードを固めて前へ出てくるピケオーの圧力に押され気味。近藤はワンツー&右ロー、前へ出てくるピケオーを前蹴りで下がらせる。近藤のジャブがカウンターとなり、ピケオーが一瞬グラつく。右フックのカウンターも入るが、ピケオーはすぐに体勢を立て直す。


 2R、ピケオーがワンツーを伸ばしながら前へ出る。近藤はショートのコンビネーションを放つが、ピケオーの右クロスでダウンを奪われる。再開後、右フックで迎え撃つ近藤だが、ピケオーが右ボディで2度目のダウンを追加。立ち上がった近藤だがピケオーが右のパンチで畳み込み、3度目のダウンを奪ってKO勝ちした。


 笑顔でマイクを持ったピケオーは「言いたいことは、今日戦った魁成はいい選手でした。やりたいことが全然できなかった。魁成は残念だったが、将来強い選手になると感じました。私は早くK-1のベルトを懸けて試合がしたいです」と、タイトルマッチの実現をアピールした。

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