▼セミファイナル 女子60kg契約 3分3R延長1R
〇RiNRiN(RISING己道会/HOOST CUP女子フェザー級王者)
判定3-0 ※30-27、30-26×2
×熊谷麻理奈(BANG BANG GYM/HOOST CUP女子スーパーライト級王者)

RiNRiNは、ピーター・アーツの愛娘モンタナ・アーツを破るなどデビューから連勝後、昨年7月の名古屋大会で南米タイトル王者のジャクリーネ・アヤラに勝利し、HOOST CUPタイトルを獲得。元人気ビール売り子としても有名な女子王者だ。
対する熊谷は2022年名古屋大会で女子絶対王者であった溝口孝湖に勝利し、HOOST CUP女子スーパーライト級タイトルを獲得。その後はMMAに専念していたが、昨年よりキックボクシング復帰を決意し、今回の参戦となる。
空手仕込みの蹴りのRiNRiNか、ボクシング出身でパンチの熊谷か。63kgの王者である熊谷と57.5kgの王者RiNRiN、本来3階級も違う両者が60kg契約で戦うという異色のマッチメイクとなった。
1R、互いに蹴りを出す中、RiNRiNが右ハイをヒットさせ、続く顔面前蹴りもヒットさせる。熊谷がワンツーで近付くとRiNRiNも左右の拳を出し、前蹴りから右ストレート。熊谷は近距離に持ち込んで左フック。しかし、ロープを背負ったRiNRiNが右ストレートで熊谷をフラつかせる。ジャブ、前蹴り、その蹴り足を下ろすと同時の右ストレートもヒットさせるRiNRiN。ゴングが鳴ると拳を突き上げる。
2R、RiNRiNは前蹴りを連発し、熊谷が近付くとヒザ蹴り。さらにワンツーの連打。ミドルキックとサイドキックの形の前蹴りを使い分けるRiNRiN。顔面にもヒットさせる。熊谷はワンツーで近付くとRiNRiNが長い左右の連打。RiNRiNの右ストレートが強烈に連続ヒット。右ミドルから右ストレートもRiNRiNがヒットさせる。
3R、RiNRiNは木村萌那のように片足を上げてけん制。熊谷を前蹴りで転倒させる。熊谷は接近戦に持ち込むが、RiNRiNは速い左右の連打で先手を取る。右ストレートをヒットさせていくRiNRiNに熊谷も右を当ててRiNRiNを転倒させる。
RiNRiNは伸びのある右ストレートを連打し、左手を伸ばして距離をとると右ミドル、さらに前蹴りで熊谷を吹っ飛ばす。熊谷が前蹴りを出したところに右ストレートを合わせ、ダウンを奪う。RiNRiNは顔面前蹴りから左右ストレートの連打、さらに前蹴りを連打。顔面にも前蹴りを放つ。足を止めての打ち合いになると、RiNRiNが左右ストレートの連打で熊谷を圧倒。最後まで攻め続けた。
判定を聞く間、RiNRiNは手を上げ笑顔で涙を流す。勝ち名乗りを受けた後、そのまま引退セレモニー。
RiNRiNは「すいません、私はジムで本当にわがままを言ってみんなを振り回してここまでやってきたんですけれど、最後の最後までわがまま言わせてもらいました。私は本当に自分に自信がなくて、本当にダメな子で、いま子供たちに教えていても本当に情けないくらい何も出来なかったんですけれど、でもこんなに引退を惜しんでもらえるようになれて良かったなと思います。それでも私、本当に期待してもらえるならやっぱりまた試合したいと思っちゃうんですけれど。
でも私、自分のママ大好きで、お母さんみたいなママになりたいから、ここでみんなとも区切りをつけてちゃんと引退したいので引退式をさせてもらいました。次なる夢に向かうために引退させてください。RiNRiN死ぬわけじゃないので。こんなやついたなってちょっとだけ覚えておいてください」と、涙ながらに別れを告げた。


