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【RIZIN】榊原CEO『超RIZIN.5』会見後、一問一答・全文「AJvs.シェイドゥラエフは勝ってサヨナラではない」「朝倉vs.ケラモフの可能性もあった。青木真也に死に場所を」「カファロを保険で取っていたけど平本は──」朝倉vs.青木の「71kg」とは?

2026/07/22 18:07
 2026年9月10日(木)京セラドーム大阪で開催される『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』のカード発表会見が20日、行われ、会見後に榊原信行CEOが囲み取材に応じた。 ▼RIZINフェザー級タイトルマッチ&PFLフェザー級王座決定戦 ※ルール未定ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)AJ・マッキー(米国)  19戦無敗・全フィニッシュ勝利中のラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が、元Bellatorフェザー級王者にして現PFLトップコンテンダーのAJ・マッキー(米国)とリングで対戦する。ルールは現時点で未定ながら、AJはRIZINルールでのW王座戦を希望している。  AJは7月のPFLで、10戦無敗・全試合フィニッシュ勝利中だったサラマット・イスブラエフ(カザフスタン)をニアフィニッシュに追い込むなど判定3-0のフルマークで勝利。試合後の会見で「俺はベルト統一が大好きなんだ」と、RIZIN王者との対戦をアピールしていた。  榊原CEOは、AJ・マッキーvs.ラジャブアリ・シェイドゥラエフについて、「王座統一戦」ではなく「PFLフェザー級王座決定戦&RIZINフェザー級王座防衛戦」のダブル王座戦になるとしたうえで、その実現について、「今のシェイドゥラエフは、北米のUFCと非常に懇意にしている大きなマネジメント会社(Dominance MMA Management)が入ったので、そこの人間も挟みながら進めます。シェイドゥラエフに「『勝ったらPFLで試合するんだよ』ってことも納得させなくちゃいけなかったし、いろいろ調整事が実はたくさんあった」と明かし、「これで勝ってサヨナラってことにはならないんで、RIZINで1試合、それ以外にPFLとか、RIZINの契約は少なくとも何試合かは継続していくことになります」と、負ければRIZIN王座の海外流出も、シェイドゥラエフが勝てばPFL王座戦に加え、RIIZN王座の防衛も行っていくとした。  また、PFLとRIZINのクロスプロモーションについて、フェザー級のみならず、「ほかの階級でも全然あるでしょうね。これで成功していけば、当然他の階級、井上直樹の階級(バンタム級)だってあるでしょうし、RIZINで活躍する選手にとって、RIZIN王者としてPFLのベルトにも挑戦できる道が開けることになる。堀口恭司がBellatorのときに起きたことの一歩先に行った形になる」と、両団体で戦う可能性がほかの階級にも広がるとした。 ▼RIZINライト級(71kg)5分3R朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)青木真也(BAMF)  さらに、青木真也vs.朝倉未来のサプライズカードについて、朝倉の対戦相手として、ヴガール・ケラモフも候補の1人だったことを明かし、朝倉が『誰でもいいです。もうそこはケラモフでも青木でもRIZIN側が決めてきてくれた選手とやるんで、僕は待ってます」と、青木とケラモフの両候補でスタンバイをしていたという。  その試合が「71kg」のライト級での対戦になったことは、「青木と話をして、未来もそこは71(ライト級)でいいっていう。逆にそこで未来としては自身の66(kg・フェザー級)を強いるってこともできたかもしれないけど、まあ“少しぐらい青木に寄ったルールでやってやらないとまずくないですか”っていう感じですね、朝倉選手は。だから『71で全然、自分は合わせますよ』っていう感じでしたね」と、双方との話し合いのなかでの主催者の提案に朝倉が合わせたとした。  青木のRIZIN参戦は、2015年12月29日の桜庭和志戦以来。そのときは「78kg契約」で青木が桜庭をパウンドアウトし、世代交代を成し遂げている。  一方、フェザー級の朝倉未来がライト級で戦うのは、2019年7月の矢地祐介戦(70kg契約)以来。  また、2013年4月からONEに参戦していた青木は、ハイドレーションテストが導入された16年以降は多くの試合を水抜き無しの77.1kgのウェルター級で戦っており、水抜きありのRIZINの71kgに近い体重は、2015年5月のONEでの安藤晃司戦(70.3kg)以来、11年ぶりとなる。その意味では、体重は双方が歩み寄った形ともいえる。  青木は、50勝12敗1NCの43歳。前戦は25年11月に手塚裕之をツイスターで追い詰めるも、2Rに右ボディを被弾しTKO負け。朝倉は19勝6敗1NCの34歳。前戦は25年の大晦日にシェイドゥラエフに1R TKO負けしている。  榊原CEOは、新旧J-MMAのスター対決を「戦う世界の中の哀愁漂う試合になるのかもしれないし、次なる世代にやっぱり追い越され、追い越されないように努力してっていうことの世代闘争を含めた、いろんなものが集約された試合になるんじゃないかなと思います。本当に日本の格闘技界の歴史を紐解いて、最近ファンになってくれた今のファンの人たち、RIZINのファンの人たちにおいても“青木真也って誰?”っていう、ちょっと届いてない層もたくさんいると思うし、その反面、青木世代、青木を見てきた往年の格闘技ファンからすると、もう一度RIZINを見る機会になるかもしれない。佐藤大輔がどうこの試合を切るのか、描くのか、煽りVが待ち遠しい」と期待を寄せる。  青木は会見で、「恥ずかしながら帰ってきました。きっと最後形にしますから。ONEで終わるつもりだったんですけど、終われずに、43歳までここに至ります。今あるものを全部出してやりきりたい。(朝倉未来の印象、評価は)試合するからには勝ちたいと思いますし、勝てると思うからやりますね。いいことも悪いこともありましたけど、一生懸命頑張ってきてよかったなと思っているし、そういう思いで試合をしたいです」と、勝算を語り「最後形にする」と表現した。  対する朝倉は、シェイドゥラエフ戦以降、さらなる組み技強化を図っており、「グラップリングでも負けないぐらい強くなったんで、それを皆さんに見せたいと思います」「1Rで終わらせます」と自信を語っている。  そのコメントに榊原CEOは、「毎回ビッグマウスですからわかんないです(笑)。どんな練習してるのかわかんないんで、いつも『1ラウンドでブッ倒します』って毎回言うんで自信満々なんですよね。でも青木もまだギリギリ、やっぱりトップコンテンダーとして“昔の名前で出ています”ではないんで、コナー・マクレガーとは違う(5年ぶり復帰戦で69秒で負傷TKO負け)。現役でまだ十分アスリートとして存在していると思うので、未来は簡単ではないと思いますけどね」と評した。  会見では「青木真也の死に場所はRIZINで作る」と語っていたが、その意図を問われたCEOは、「だって死ぬに死に切れてないじゃん。だから僕らからしても、本当にやっぱりその時代を作った選手に対するリスペクトが足らないと思っていて。ONEのことを悪く言うつもりはないよ。でもちゃんと“句読点”を打ってあげないと、死なせてあげないと──死ぬ(負ける)かどうか分かんないですよ。ちゃんと描いてあげないと、なんとなくこのまま年が経って忘れられました以上、みたいな……。でも青木が本当に暗黒時代に一人気を吐いて世界と向き合ったことには、ちゃんとリスペクトを持ってあげないと。それがあったから、今のこのRIZINの熱もあって、ああいう選手がいなければ朝倉兄弟も生まれなければ、このRIZINのこういうムーブメントも生まれなかった。そういう流れの中で、2015年の桜庭vs.青木もあったわけで。だからもう一回、RIZINの歴史だけでも紐解いてもらういい機会になれば」と、その想いを語った。 ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3Rカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)平本 蓮(剛毅會) ◆平本「ダウトベックをKOして『平本ならシェイドゥラエフをKOできるんじゃないか』と思わせる試合を」 「やっと帰ってきました。復帰戦で強敵と当ててもらいました。本当にこの試合は、死ぬつもりで勝ちに行きます。(朝倉未来戦以来、2年ぶりのMMA復帰戦でダウトベックを選んだのは?)デビュー戦から謎外人とか、そういう適当なやつとはいままでやってこなかったけど、復帰戦で今回は謎外人とやろうと思ってたんですけど、そんなの俺の格闘技人生じゃないなと思ったので、一番、RIZINで打撃が強い、自分も本当にやられるかもしれない。そういう相手とやる方が自分の気合いが全然違うと思うので。 自分はボクシングから格闘技始めて、小学生の頃からゲンナジー・ゴロフキン選手にすごい憧れてボクシングとか練習してたんですけど、同じようにダウトベック選手はカザフスタンですごいボクシングが強い選手。レスリングもできて、本当すごい強い選手だと思います。この打撃の強い選手に自分が本当に綺麗に勝てれば色々見えてくると思うし。ただ、こいつら中央アジアでずっと“仲良しこよし”やってるんで、ここで俺がダウトベックKOして、『俺ならシェイドゥラエフをKOできるんじゃないか』と思わせる試合を見せたい、そういう試合をしたいと思っています」 ◆ダウトベック「すでに準備はできている」 「平本選手との対戦をとても楽しみにしています。(萩原京平戦のダメージは?)私はもうすでに準備はできています。今、本当にコンディション最高の状態でありますので、これから2、3日休んで帰って、それですぐに練習を再開し、そして準備を万端に整えたいと思います」  会見後の囲み取材で榊原CEOは、カルシャガ・ダウトベックとの対戦が決まった平本蓮について、あらためて18日の萩原京平vs.ダウトベックの結果次第だったといい、「最悪ライアン・カファロ(※松嶋こよみに一本勝ちするなど4連勝中)を保険で取っていたけど、平本は萩原に勝って11連勝してるダウトベックとやりたかった。しっかり平本の意向に沿った相手がマッチアップできたかなと」と、グラップラーのカファロより、連勝中のストライカーのダウトベックとのマッチアップになった経緯を語った。  また、大阪大会で平本と朝倉が揃って勝った場合、大晦日に「朝倉×平本2」の可能性を問われると、「ないことはないでしょうけど、まずは2人がどんな作品を9月10日に見せるのか」と、否定はせずもそれぞれの試合を見て考えたいとした。  なお、皇治がSNSで「今までで1番ヤバい奴と試合のオファーきた」と投稿していた件については、「何なんでしょう。俺たちはオファーしてないですよ」と苦笑。「“匂わせ野郎”ですから。まあでもせっかく大阪だし、また本当にこれだけそれぞれにテーマのある熱のあるカードを並べることが出来て、選手との調整も整ったし、他団体との調整も整って、僕からすると“まあよくできたな”っていう感じではあるんで、ここに皇治のカードまで引く必要があるかどうか、それに見合うだけの対戦相手が見つけられるかどうかは、もうちょっと考えてみたいと思いますけど」と、現時点ではオファーをしていないとした。  本誌(NO.345)では、18日の広島大会直後に榊原CEOにインタビューを行っており、今回の囲み取材で語られた言葉の背景を補足しながら、榊原CEOが語ったここまでの経緯と今後について、全文を紹介したい。 [nextpage] シェイドゥラエフに『勝ったらPFLで試合するんだよ』ってことも納得させなくちゃいけなかった。PFLとのクロスプロモーションはほかの階級でもある ──AJ・マッキー参戦は急転直下決まったという状況でしたか。 「AJがこの前のPFL(6月28日)で(10戦無敗・全試合フィニッシュ勝利だったサラマット・イスブラエフに)勝ったじゃないですか。で、その後シェイドゥラエフの名前を出して彼が『戦ってもいい』って言った話を聞いて。PFLとは井上直樹を出したことも含めて、新しい体制(ジョン・マーティンCEO)になってから、少し前のドン・デイビスの時よりはコミュニケーションがすごく良くなったんで『トップどころを交換しよう、トレードしよう』っていう話もしていたので、シェイドゥラエフの名前を出したんだなと思ったのと、あのカザフの無敗の中央アジアの選手にえげつないパウンド落としてたじゃないですか。“AJ強いんだな”っていうのはあらためてその時にも思っていて。でも正式にオファーしたのは 7月に入ってからですね。  実際シェイドゥラエフの相手は僕の中でいくつかパターン、プランがあって、そのプランの中で7月大会に絡めて、そこで勝った方を9月にシェイドゥラエフの相手にというようなことも調整してたりとか、シェイドゥラエフが前々から言っていたようにライト級のタイトルに挑んでもいきたいっていうのもあったんで、そういうカードにするのかなという案もあって。 『超RIZIN.5』として朝倉未来がメイン、平本蓮がセミっていうことだけでは、多分僕らが届けたいものや世界観はちょっと足らないし、まあ言うてもあの5万人からの平日の大阪ドームを埋めるのって簡単ではないので、あんまり舐めてちゃいかんなというところもあったんで、そういう調整をする中で(AJ vs.シェイドゥラエフを決めた)。  よく覚えているのは、独立記念日(7月4日)のタイミングでオファーをPFLにして、PFL側から『独立記念日が終わったらAJと話してみます』ということで話をしてもらい、『AJはやってもいい、ということを言っています』っていうところから、7月の七夕ぐらいに始まって。だから本当にこの1週間、10日ぐらいの中でいろんなことを積み上げて調整をして、本当にチャーリー(柏木信吾)がすごい頑張ったと思います。  実は7月18日(RIIZN広島大会)の前の17日も朝方までルールのこととか、いろいろお互い両団体としてのこの先のことで話し合っていて、やるだけなら簡単なんだけど、やった後どっちかがダブルチャンピオンになってしまう。我々としては、シェイドゥラエフの契約をこの後延長していくことも含めて、いろいろ調整はありました。シェイドゥラエフがダブルチャンピオンになったとしたら、PFLの方が必要とする時もあるだろうし。シェイドゥラエフに『勝ったらPFLで試合するんだよ』ってことも納得させなくちゃいけなかった。それで『わかった』と。『その時のファイトマネーはいくらなんだ』っていうのも含めて、いろいろ調整事が実はたくさんあったんですけど……両団体というか、やっぱりナンバー2以下がジタバタしないとUFCの牙城は崩せないし、彼らがやらないこと、やれないことを積極的にこのMMA産業の中で、それも世界規模でやる。  もうアメリカの中に取り込まれるのは本当に嫌なんで、このままいくと本当にアメリカナイズしすぎちゃいますよ。だから僕らはやっぱりRIZINという違う個性を持ち、強豪外国人選手もたくさんいる中で“やっぱり日本の俺はRIZINのベルトを巻きたいんだ”っていう人たちがチャレンジしてくるにふさわしい露出というか、ファイトマネーだけじゃなく、やっぱりRIZINに出ると世界規模で、特に大きなマーケット=北米にちゃんと届くんだという形にしたいなと。PFLからも正式に世界的にリリースがされますので、RIZINとしてのプレゼンスをもっと北米中心に海外で高めていく、そういうチャンスにもなればなと思っています」 ──シェイドゥラエフは、これまでRIZINの試合後、UFCで戦うというような話もありましたが、AJに勝てばPFLに上がる可能性もあるということですね。 「今のシェイドゥラエフは、僕らがずっとコミュニケーションを取ってきたマネジメント以外に、ご存知かもしれませんけど、北米のUFCと非常に懇意にしている大きなマネジメント会社(Dominance MMA Management ※アリ・アブデルアジズCEO=07年にHERO'Sにも参戦。ジャスティン・ゲイジーらを著名選手をマネジメント)が入っちゃったんで、そこの人間も挟みながら進めます。シェイドゥラエフがPFLの王者になれば、そこで何試合か勝ち上がって、本当に無敗のまま行ったら、その方がUFCに行くチャンスは高いんじゃないかなって気もするんですけどね(※キルギス人フェザー級で11勝無敗のムルタザリ・マゴメドフはDWCSを勝ち上がることでUFCと契約。ONE5勝無敗のアクバル・アブドゥラエフもDWCS参戦が噂されている)。  いずれにしてもシェイドゥラエフは新たにリニューアルした契約を2試合以降、僕らと交わす。それとPFLとは、ウチが間に入ってPFLと交わすのか、その部分はPFLがシェイドゥラエフと交わすのか、互いにこれからの調整ではありますけど、シェイドゥラエフはそこに納得をしてますね。マネジメント側とも話をして、長く括られるのは嫌でしょうけど、これで勝ってサヨナラってことにはならないんで、RIZINで1試合、それ以外にPFLとか、RIZINの契約は少なくとも何試合かは継続していくことになりますね」 ──AJ・マッキーもめちゃくちゃギャラが高いっていう話でしたけど。 「高いですね。(それはそのままお支払い?)もちろん。PFLの契約を──フェデレーションなんでそのまま譲り受けるというか、買い取るしかないんで。たくさんチケットを買ってもらえると信じて(笑)。みんなファンの人たちは“呼べ呼べ”っていうのは簡単なんですけど、これだけ円安になると、本当になかなか外国人のトップアスリートを呼んでくるのは、本当に費用的には大変ですけど(苦笑)、ただまあ本当にたくさんのファンの人たちが会場に来ていただけるっていう仮定の中で言えば、十分、AJ1人ぐらい呼んだところで、払えるかなと思いますね」 ──勝者は二冠王者になるわけで、仮にシェイドゥラエフが勝ったら、今回はRIZIN防衛戦、その次はPFL防衛戦という形になっていく? ベルトが一緒になるということではない? 「一緒になることはないですね。RIZINはRIZINの王座、PFLはPFLの王座という形で防衛してもらいます」 ──今回はフェザー級でこうなりましたけど、今後、他の階級も? 「ほかの階級も全然あるでしょうね。これで成功していけば、当然他の階級、(井上)直樹の階級だってあるでしょうし。だからそれはRIZINで輝く、活躍する選手にとっても新しいチャレンジが、これでRIZIN王者としてずっと防衛するだけじゃなくて、RIZIN王者としてPFLのベルトにも挑戦できるっていう道が開けることになるんで。堀口恭司がBellatorのときに起きたことの一歩先に行った形になるかなと思いますね。AJもああ言ってる(※)んで、今回の最終的な調整はこれからですけど、ユニファイドルールでやる気は全くないんで。RIZINのルール、日本でRIZINのリングでやる以上はRIZINルールでのタイトルマッチで。RIZINのタイトルマッチでもあるんでね。 ※AJは会見で「日本に来て日本で戦う以上はやはりRIZINのルールで受けるべきなのかなと思っていますが、とにかくこのRIZINルールというものは世界中、他では経験できないので、PRIDEを見て育った、憧れた自分からするとこのルールでやらせていただく機会というのは大事にしたいと思いますし、なかなかファイターとして戦っていてもこのルールで戦うことは少ないので、本当に違うタイプの試合になるので、自分はそれで戦いたいし、試してみたいと思っています。ただ、ルールがどうしても決まらない、合意できないことがあっても、どんなルールでも自分は戦いたいと思います」と発言。  だからそこは本当にそれでそのままPFLのチャンピオンシップでいいのかよって問題は若干あるのかもしれないけど、まあ細かなことを言い出すと切りがないんで、そこはジョン(マーティンPFL CEO)も理解はしてるところではあります」 ──PFLフェザー級の1位は、欠場中のティムール・ヒズリエフで2位がAJ・マッキーになります。今回のW王座戦は、PFLは「王座決定戦」で、RIZINはシェイドゥラエフの「防衛戦」ということですが、今日、AJが持っていたベルトは……。 「あれはチャンピオン・オブ・チャンピオンズだったかな(※24年2月の『PFL vs. Bellator: Champions』でのカスタムチャンピオンベルト)。結局、急遽会見が決まったんで、ベルトだけPFLが送るのが間に合わなくて、彼がロスから飛んでくる中で何か持たせた方がいいよねということで、それをとりあえず持たせてもらったって感じですね(笑)。あれがあのままPFLのフェザー級のベルトではないです」 [nextpage] 朝倉未来は『ケラモフでも青木でもRIZIN側が決めた選手とやる』と言っていた ──シェイドライフ選手の試合がギリギリに決まったということは、同じフェザー級の朝倉未来選手の試合も結構……。 「いや、もうギリギリです。青木真也選手のONEとの契約の満了を待って、正式に我々もオファーをかけてますので、未来との中では実際スタンバイしてたんですよ。契約終わって青木真也に──僕は2つ返事でやるって食いつくと思ってたんだけど──それもオファーしてみないとわからないなか、未来は『誰でもいいです』と。『もうそこは(ヴガール)ケラモフでも青木でもRIZIN側が決めてきてくれた選手とやるんで、僕待ってます』っていう状態で先週まで来てますから。  それが青木で正式にツモれましたっていうことになって、16日か17日ぐらいだと思いますけど。未来もわかりましたという返事ももらって、もう『20日(の会見)にそれでいくね』と。ケラモフにはケラモフで、『未来で行くかもしれないし、未来がダメだったら高木凌になる』っていうことでスタンバイして待ってもらってたんですね。高木にも『対ケラモフで括れるかどうかは、上のカードが決まってきた流れになる』っていうところで、その意味では、それこそ(カルシャガ)ダウトベックvs.萩原京平戦も含めて、平本の相手もそうですけど、18日の広島大会の結果を待って、というところが最終だったかなって感じですね」 ──青木選手の71kgでの試合っていうのは、青木選手の希望ですか? 「青木と話をして、未来もそこは71(ライト級)でいいっていう。逆にそこで未来としては66(kg・フェザー級)を強いるってこともできたかもしれないけど、まあ“少しぐらい青木に寄ったルールでやってやらないとまずくないですか”っていう感じですね、朝倉選手は。だから『71で全然、自分は合わせますよ』っていう感じでしたね」 ──テーマ的には多分、RIZIN初期の青木vs.桜庭和志の逆のような感じでしょうか。(※青木は2015年12月29日の桜庭和志戦(78kg契約)以来のRIZIN参戦。そのときは青木が桜庭をパウンドアウトし、世代交代を成し遂げている。フェザー級の朝倉未来がライト級で戦うのは、2019年7月の矢地祐介戦(70kg契約)以来。また、2013年4月からONEに参戦していた青木は、ハイドレーションテストが導入された16年以降は多くの試合を水抜き無しの77.1kgで戦っており、水抜きありのRIZINの71kgに近い体重は、2015年5月のONEでの安藤晃司戦(70.3kg)以来、11年ぶりとなる) 「そうですね。格闘技というか、戦う世界の中の哀愁漂う試合になるのかもしれないし、次なる世代にやっぱり追い越され、追い越されないように努力してっていうことの世代闘争を含めた、いろんなものが集約された試合になるんじゃないかなと思います。本当に日本の格闘技界の歴史を紐解いて、今の最近ファンになってくれたファンの人たち、RIZINのファンの人たちにおいても、青木真也って誰? っていう、ちょっと届いてない層もたくさんいると思うし、その反面、青木世代、青木を見てきた往年の格闘技ファンからすると、もう一度RIZINを見る機会になるかもしれない。まあ、佐藤大輔がどうこの試合を切るのか、描くのか、煽りVが待ち遠しいですよね。楽しみにしていただいて」 ──今日のファンの反応を見ると、青木選手に対する声援は凄かったと思います。それは感じられましたか。 「キョトンって感じではなかったですね。まあ、そんなこと言ったらドンマイ川端って言って、多分“ふざけてんのかよ”って言われるんじゃないかなと思っていたんですけど。ドンマイもなんかちょっと声援があったね(笑)。まだYouTuberとして知ってるのかな。キャラクターとしてはほんと人を食ったような男ですけど、出てくるのには理由があるんでやると思いますよ。簡単じゃないと、富澤(にとっても)ね」 ──青木選手は榊原さんの交渉だったのでしょうか。 「そうですね。僕と笹原で話をした」 ──昔と比べて、その交渉の時の状況は? 「どうなんですか? 僕より笹原の方が詳しいんじゃないですか」 笹原 昔から素直ないい奴です(笑顔)。本人もやっぱり日本でやりたかったと思いますけどね。 ──「死に場所だ」と。 「だって死ぬに死に切れてないじゃん。だから僕らからしても、本当にやっぱりその時代を作った選手に対するリスペクトが俺は足らないと思っていて。ONEのことを悪く言うつもりはないよ。でもちゃんと句読点を打ってあげないと、死なせてあげないと──死ぬ(負ける)かどうか分かんないですよ。ちゃんと描いてあげないと、なんとなくこのまま年が経って忘れられました以上、みたいな……。でも青木が本当に暗黒時代に一人気を吐いて世界と向き合ったことには、ちゃんとリスペクトを持ってあげないと。それがあったから、今のこのRIZINの熱もあって、ああいう選手がいなければ朝倉兄弟も生まれなければ、このRIZINのこういうムーブメントも生まれなかった。そういう流れの中で、2015年の桜庭vs.青木もあったわけで。だからもう一回、RIZINの歴史だけでも紐解いてもらういい機会になったらな、という風には思いますけどね」 ──未来選手は「グラップリングでも負けない」というような話をしてましたが。 「毎回ビッグマウスですからわかんないです(笑)。どんな練習してるのかわかんないんで、いつも『1ラウンドでブッ倒します』って毎回言うんで自信満々なんですよね。シェイドゥラエフも倒すって言ってましたからね、今思えば。だからわかんないです。そんな簡単じゃないだろうって気がしますけどね。わからない。でも青木もまだギリギリ、やっぱりトップコンテンダーとしてのもう“昔の名前で出ています”ではないんで、コナー・マクレガーとは違うと思ってますから。最初の踏み込んだ足で前十字(靭帯)切るとかね、僕がダナ・ホワイトだったら、ファイトマネー全部没収ですよ(笑)。全部返せって。まあ返せないだろうけどね。賭け事の対象にいっぱいなってるんで。  だからどうなってるのか知らないけど、あんなことをUFCがやっていたらチャンスありますよ。うん。舐めてるとしか考えられないじゃないですか。あれであんなに熱狂させて。だから“昔の名前で出ています”で引っ張るのには限界がある。MVP(ロンダ・ラウジーvs.ジーナ・カラーノがメインで17秒決着)見ていてもそうじゃないですか。あれでは未来は作れないんで。僕らはそういうことも含めてPFLにもいっぱい話をして、今の現役のトップアスリートがトップの時に、やっぱり勝負論があって、ヒリヒリハラハラして、想像以上のパフォーマンスを見せられる機会をたくさん作りたいなとは思ってます。青木もギリギリ、僕らが見る中では現役としてまだ十分アスリートとして存在していると思うので、未来は簡単ではないと思いますけどね」 ──先日、日比谷の会見時に、朝倉未来選手と平本蓮選手にバチバチがあって、榊原CEOも『1回は発表した以上はどこかで』というお話がありましたが? 「まああり得るんじゃないですか。ここで例えば2人とも勝って大晦日みたいなのは綺麗。それもないことはないでしょうけど、まずは2人がどんな作品を9月10日に朝倉未来vs.平本蓮で見せるのか。その結果、本当に常に旬なものをタイミングでマッチアップしていくのは大変なんですけどね。もう大晦日のカードとかも決めておけば楽ちんですけど、まあやっぱりその時見たいものって変わっていくから。だから9月の結果を見て、大晦日は誰で勝負するのか、シェイドゥラエフとAJがどっちが勝つのかにもよると思うし、秋本(強真)とクレベル(コイケ)はどっちがどう勝つのか、それにもよると思うし。いずれにしても“このタイミングで大晦日これ見たいよね”っていうものが、きちっとマッチアップできるような準備は整えたいと思っています。未来と平本っていう可能性も十分、あるんじゃないですかね、大晦日」 ──萩原京平選手に蹴られたダウトベック選手との交渉は難航するかなと思いましたが、いかがでしたか? 「いや、あのダウトベックって人食ってんのかな(笑)。この前の総括で言えなかったんですけど、試合前から『(勝てば平本戦と)』ともう言ってあるし。彼が聞いてないわけじゃなくて。平本はどちらかというとダウトベックと一発でいきたいと思ってたんだけど。でも盛り上がるのは京平だよねってことで、最後の大会前に京平をSNSとかも含めてプッシュアップしたんだけど、いずれにしても、どちらが勝っても大きな怪我があった場合は、それかどっちつかずの判定で、平本とマッチアップした時に乗れないような感じになるんだったら、最悪ライアン・カファロ(※松嶋こよみに一本勝ちするなど4連勝中)っていうのを保険で取っていて。当初は『カファロで』って平本も言っていて。平本はここは本当にその『“謎外国人”みたいなことでお茶を濁すのではファンは認めてくれないし、納得してくれないんで、僕はもう今のこのタイミングでみんなが納得する選手とやるんだ、やらせほしい』っていうことで、萩原よりは本当にそういう意味では、ここまで萩原に勝って11連勝してるダウトベックとやりたかったわけで。しっかり平本の意向に沿った相手がマッチアップできたかなっていう感じで。ダウトベックも人食ってますけど、全然あのやる気満々だと思います」 [nextpage] 追加のボディーブローになるようなカード発表を ──AJ・マッキー選手とシェイドゥラエフ選手の試合は世界的にも注目されるところで、ペイパービューも含めて、北米とかにどれぐらい影響があるとお考えですか。「すごい期待をしていますね。僕らはUFC の牙城に、UFCの視界に入れるところまで行くには、やっぱり北米マーケットでRIZINのプレゼンスを高めない限りは、やっぱりそこの売り上げをしっかり確保していかないと勝ち目はないっていうか、勝ちようがないと思うんですね。そういうことで言えば、RIZINという今の僕らの大会をそのままアメリカ大会とか開催するっていうことでも違うと思うんで。今は“軒先借りて母屋を取る”じゃないけど、ずっと言ってるように、そういうPFLとか、すでに少なからずアメリカの中で認知されてる団体と絡むことで、今回の9月のRIZINのペイパービューの数字を上げたいと思うし、RIZINの試合の映像もPFLのチャネルを使って積極的に北米で擦りたいと思ってます」 ──今回、配信の仕方を今までとちょっと変わるんですか? 「変わる可能性はあると思うんですけど、ただ、『RIZIN.TV』っていうアプリを世界的に普及させようと思ってはいるので、どういう形で今回のカードを含めてアメリカに届けていくかっていうのは、PFLとも協議しながら調整をしたいなと思ってます」 ──初めての平日開催ということで、リアルチケットの券売とペイパービューの割合のどちらも注目されると思うんですけど、その比点の置き方っていうのは? 「あまり変わらないと思いますね。まだこの先長い、これが最後で終わりなわけではないので。京セラドーム大阪は、平日で午後5時半開始ぐらいかなと思ってます。だから全9試合、10試合は組めないと思うんですよね。それでも(終了は)10時。だから平日のこの夜の深い時間でペイパービューってやったことないんですよね。それがどう反応が出るのかは、ちょっとそこは実験的な側面もあるし、でも配信プラットフォームさんと話したりする中では『チャンスがあるんじゃないか』と。週末にいろんなコンテンツが重なる中で、スポーツコンテンツの強いものが重なるし、格闘技もいっぱい重なる中にぶつけるよりも、意外に数字が伸びるんじゃないかっていう説もあるんで。チケットもカード編成次第で、野球で言えば平日でもパンパンに入っているし、音楽イベントだってトップどころのアーティストは平日でも平気でドームクラスを4万、5万って埋めてくるわけですから。本当にRIZINが通常のハードコアなファン、コアなファンの人たち以外の、もう少し遠い、外のカジュアルなファンに届けられるようなプロモーションとか、人間ドラマとかをこの先きちっと届けられれば、チケットにおいても僕らはチャンスあるんじゃないかなと思ってはいるんで、どっちも両方注視して、いつもの同じような形でペイパービューに特化して宣伝かけてってことではなく、いきたいなと思ってます」 ――7試合が追加発表され、RENAvs.ナタリア・クジュティナも含めて8試合。まだ追加はありますか。 「はい、これだけインパクトのあるカードを僕ら的には並べられたと思っても、これだけまとめて発表しちゃうと、9月10日まで言ってもまだ2カ月近くあるんで、みんな忘れちゃうじゃないですか。だからそうならないように、途中で追加のボディーブローになるようなカード発表をしたり、もう一回リマインドしてもらえるようなことをしたり、このそれぞれ今出てる8つのカードをしっかりブラッシュアップして、それぞれの魅力、見どころ、何を届けたいのかっていうところを、選手と共に、9月10日までみんながハラハラドキドキワクワクしてもらえるように磨き上げたいなと思っています」 【写真】『ゴング格闘技』2026年9月号(No.345)より。 ──皇治選手が「今までで1番ヤバい奴と試合のオファーきた」とポストしていましたが? 「何なんでしょう。俺たちはオファーしてないですよ(笑)。話はいろいろしてるけどね。でもまあ僕らの方ではないってことですね、はい。だから“匂わせ野郎”ですから(苦笑)。まあでもせっかく大阪だし、また本当にこれだけそれぞれにテーマのある熱のあるカードを並べることが出来て、選手との調整も整ったし、他団体との調整も整って、僕からすると“まあよくできたな”っていう感じではあるんで、ここに皇治のカードまで引く必要があるかどうか、それに見合うだけの対戦相手が見つけられるかどうかは、もうちょっと考えてみたいと思いますけど」 [nextpage] 『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』決定カード (※選手名から前戦リポート) ▼RIZINフェザー級タイトルマッチ&PFLフェザー級王座決定戦 ※ルール未定ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)AJ・マッキー(米国) ▼RIZINライト級(71kg)5分3Rホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)野村駿太(アメリカントップチーム) ▼RIZINライト級(71kg)5分3R朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)青木真也(BAMF) ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3Rカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)平本 蓮(剛毅會) ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R斎藤 裕(パラエストラ小岩)YA-MAN(TARGET SHIBUYA) ▼RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)5分3RRENA(SHOOTBOXING/シーザージム)ケイトにTKO勝ち、パク・シウに判定負けナターシャ・クジュティナ(ロシア/Ural and Western Siberia)浜崎に一本勝ち ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3Rヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)高木 凌(フリー) ▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R冨澤大智(FIGHTER'S FLOW)ドンマイ川端(JAPAN TOP TEAM)
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ゴング格闘技 NO.344
2026年5月22日発売
日本人初のUFC世界王座獲得を目指した平良の挑戦を追う。ロッタン撃破で引退の武尊特集、悲願のRIZIN王座戴冠のグスタボ、扇久保博正、鶴屋怜も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

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