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レポート

【ONE】澤田千優が無敗のサルチェードに左ST当てて判定勝ち、マスンヤネが黒澤亮平からダウン奪う判定勝ちで対日本人5戦無敗に、ランボーレックが劣勢もひっくり返してダヤカエフにKO勝ち、イマンガザリエフがゴントーラニーを圧倒KOでONE7連勝、シアサラニは思わぬ苦戦勝利

2026/01/24 10:01

▼第6試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)MMA 5分3R ※選手名からインタビュー
〇澤田千優(日本)11勝1敗1分 114.6 lbs, 1.0066
[判定3-0]

×ナタリー・サルチェード(米国)4勝1敗 114.8 lbs, 1.0140



 元修斗王者の澤田は、レスリングベースで2023年2月にONEに参戦して以来、キャリア通算10勝1敗1分、ONE5勝を挙げている。

 ONEデビュー戦ではサナーズ・ファイアズマネシュをアメリカーナに極め、経験豊富なジヒン・ラズワン、ノエル・グランジャンにも判定勝ちし8連勝をマーク。2025年1月にメン・ボーに敗れて初黒星を喫するも、7月に柔道ベースのマカレナ・アラゴンに腕十字で一本勝ちで再起。

 11月の前戦日本大会では平田樹を相手に全ラウンドでテイクダウンを奪いONE女子MMA史上でも屈指の有効打109発を記録(平田は3発)するドミネートで判定勝ち。再び連勝街道に乗った。

 女子アトム級で存在感を増す28歳の澤田の相手は、MMA4勝無敗の33歳・ナタリー・サルチェード。同級で注目の新星の一人で、米国コロラドを拠点とする33歳のファイターは、アマチュア時代も5戦無敗。

 グアダラハラ出身のメキシコ人の父とエルサルバドル人の母を持ち、父の兵役に伴い家族でカンザス州ジャンクションシティに移住。10代の頃、地元のテコンドー教室でムエタイに出会って以降、長年格闘技から遠ざかっていたサルセドだが、22歳でコロラドスプリングスに移住した際にムエタイに回帰するとブラジリアン柔術にも出会い、ベン・ウェストリッチの指導のもとで黒帯を取得、同時にアマチュアムエタイで12以上の勝利を収め、様々なグラップリングトーナメントにも出場した。

 サルチェードは2017年にMMAへと転向し、アマチュアで5勝0敗と白星を重ねるも、プロへの転向は予想外の困難に直面した。新型コロナウイルスの影響でnvicta FCでのプロデビューが2021年8月に延期され、さらに2度目のプロ試合前に前十字靭帯(ACL)手術からの回復という難題に直面した。

 格闘技のキャリアを築きながら、2021年にアリゾナ州立大学で心理学の理学士号を取得し、25年はサウスウェスト大学でもスポーツ心理学の理学修士号を取得。プロ3連勝後、2025年9月にONE Championshipアトム級MMA部門に参戦。澤田が3分52秒、腕十字に極めたアラゴンを相手にそれより速い2分42秒で三角十字に極め、タップを奪っている。

 MMA4戦全勝で、Invicta FCでの判定勝ち以降は、リアネイキドチョーク、腕十字、三角十字での一本勝ち。ブラジリアン柔術黒帯でムエタイのバックグラウンドを持つサルチェードは、オーソからの首相撲を含む思い切りのいい打撃と寝技に長けるが、組みの部分でテイクダウンの攻防では澤田が上。

 しかしトップ、ボトムでもMMA柔術の動きで足が効くため、澤田はポジショニングで相手にいい形を作らせずにドミネートできるか。サルチュードは「この階級のレスラーの多くは、私にとって素晴らしいテストになると思います。変化をつける意味でも」と、上位陣に割って入る自信を見せている。

 同級は王者がデニス・ザンボアンガ。1位が空位で、2位が日本大会でキックルールでKANAに敗れたスタンプ、3位に三浦彩佳、4位にONE契約終了のハム・ソヒ、5位に澤田がつけていた(※ONEは2026年に新ランキングシステムを作成中)。

 ONE公式は、「もし澤田がサルチェードにプロ初黒星を付けることができれば、デニス・ザンボアンガが保持するONE女子アトム級MMA世界王座への挑戦権獲得に大きく前進することになる」と伝えている。

 IDEA ASAKUSAやJTTで伊澤星花とも練習する澤田は、自身のXに「試合発表されました。新年1発目はタイです!」「コンスタントに試合組んでもらえてありがたいです! 何がなんでも勝って、4月にタイトルが欲しい」と投稿。12月6日には、兄・澤田龍人がBLACK COMBATでジョン・ドゥハンを相手に判定勝ちしたばかり。澤田千優は無敗のサルチュードに勝利し、2026年4月29日に東京・有明アリーナで開催される『ONE175』でタイトル挑戦をアピールできるか。

 1R、サウスポー構えの澤田はオーソのサルチェードにインローのジャブ、左ストレートを当てて、左ハイ、ストレート。下になるサルチェードは足を効かせる。左ストレートからダブルレッグ、立ち際にヒザを突く澤田。左で差して押し込み。首投げ狙うサルチェードにフレームを作り、胸を合わさせず。サルチェードがマウスピースを吐き出し、入れて再開。

 右を突くサルチェードに左で差して払い腰テイクダウンの澤田、アームロック狙いも足を戻したサルチェードはオモプラッタ。うでを抜いた澤田はいったん離れると飛び込むが、サルチェードはヒザ十字狙い。尻を蹴ってヒザを抜いた澤田は離れる。

 スタンド。右ミドルのサルチェード。右フックを突く。左ストレートの澤田は左ミドル。その蹴り足を掴むサルチェードを突き放す澤田。サルチェードは右前蹴りも空振り。澤田が左ストレートで踏み込みゴング。

 2R、レベルチェンジから日だrストレート、ヒザを突く澤田。出入りから組みのフェイントから左ストレートをヒット! 下がるサルチェードに左ハイ。インロー。右フック、右ミドルのサルチェード。左ストレートのクロスの澤田は詰めて左ストレート。シングルレッグのサルチェードを切ってスタンドに。

 右インローのサルチェードだがローブローに。再開。右ハイを右回りでかわす澤田。ワンツー、さらに左ストレートで前に。サルチェードは右バックフィスト。右ハイ。組んだ澤田がボディロックテイクダウン。クローズドガードのサルチェードを持ち上げる澤田に草刈り狙うサルチェード。潰してトップの澤田はサイドに回り、腹固め。腕抜くサルチェードはガード。左ヒザで飛び込む澤田に、サルチェードは足を掴んで上に。下の澤田は腕十字狙いゴング。

 3R、ニータップから左ストレートを伸ばす澤田。ワンツーから右インローのサルチェードに、左ハイも突く澤田は左ストレートもヒット! サルチェードの右ハイをかわすと、左ストレート、左ハイ。サルチェードの右前蹴りを掴むと、サルチェードは首狙いもすぐに抜く澤田は立ち上がり。

 サルチェードがマウスピースを吐き出し、入れて再開。右ミドルのサルチェードに、首投げのサルチェードはバック狙い。トップに移行した澤田、立ち上がり際に左。サルチェードの入りにダブルレッグテイクダウン。クローズドガードのサルチェードから立ち上がり剥がすと、立ち際に左ストレートで前に。

 左ストレートを打ち抜く澤田! 首相撲で組むサルチェードを突き放し、左のダブル。左で差して右でパンチ。踏み込んで右の小外でテイクダウンしてゴング。判定3-0で澤田が危なげなく勝利。希望する 4.29 日本大会での三浦彩佳戦を実現させて王座戦線に向かえるか。

 

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