▼第4試合 ONEアトム級(-52.2kg)ムエタイ 3分3R
〇ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ/Team Mehdi Zatout/ONEアトム級キックボクシング世界王者)
[TKO 1R 2分46秒]※3ノックダウン
×マルティナ・ドミンチャク(ポーランド/Legion Glogow)

ペッディージャーは7歳でムエタイを始め、「男の子を打ち負かす少女」として有名になり、10歳で100戦以上を戦い、そのうち70回以上は男子選手との戦いであった。有名になりすぎてテレビで試合が放送されるようになると、タイの法律によって男子選手との試合は禁止に。
2016年2月には『ムエタイオープン』に初来日し、小林愛三と対戦して判定負け。2017年11月にはシュートボクシングに再来日するとMIOに判定負けを喫している。ムエタイで順調に勝ち星を重ねる中、アマチュアボクシングのタイ代表として選ばれ2018年AIBA女子ユース世界選手権48kg級銀メダルになるなど活躍。2022年8月にはプロボクシングデビューも飾っている。
ムエタイでの獲得タイトルは、WPMF世界ミニフライ級王座、WMC世界-45kg級王座、2021THAI FIGHTクイーンズカップ-51kg級優勝など。ONEには2023年3月から参戦し、4連続TKO勝ちを収めると2023年12月には世界最強女王と目されていたアニッサ・メクセンを判定3-0で破りONE女子アトム級(-52.2kg)キックボクシング世界暫定王座に就いた。2024年3月、正規王者ジャネット・トッドを破り王座統一。2025年3月の日本大会でKANAの挑戦を退け2度目の防衛に成功した。ムエタイルールは2023年10月以来となる。
ドミンチャクは2024年2月の『ONE Fight Night』からONEに参戦すると、2戦目でエカテリーナ・ヴァンダリーヴァに敗れるもワンダーガール、ユー・ヨウ・プイ、シンシア・フローレスに勝利して3勝1敗。
リングサイドには4月のONE日本大会で、ペッディージャーとの再戦が噂されるKANAの姿がある。マルティナ・キエルチェンスカは結婚してマルティナ・ドミンチャクとして出場。
1R、ペッディージャーは前足を上げ下げしながら近付いていき、ワンツーを打つとドミンチャクもワンツーを合わせに来る。ドミンチャクの顔面前蹴りはキャッチして足払いでコカす。
ペッディージャーは左右フックでドミンチャクにロープを背負わせると、インからの右ストレートでダウンを奪う。詰めるペッディージャーが右ストレートと右ヒジ、そしてドミンチャクの前足をキャッチし、放すと同時に左フックで2度目のダウンを追加。
前蹴りを出すドミンチャクだがペッディージャーはキャッチして崩し、右ストレートで追い詰めてガードの上から右ハイキック。ドミンチャクが崩れ落ち、ペッディージャーのTKO圧勝となった。


