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【DEEP】大原樹理が神田コウヤとの激闘制しライト級暫定王者に。牛久絢太郎が椿飛鳥をヴォンフルー極める、JTT倉本が大木を2R TKO、山田が北岡のギロチン防ぎ打撃で判定勝ち、三井が直樹を27秒KO!

2025/11/02 19:11
【DEEP】大原樹理が神田コウヤとの激闘制しライト級暫定王者に。牛久絢太郎が椿飛鳥をヴォンフルー極める、JTT倉本が大木を2R TKO、山田が北岡のギロチン防ぎ打撃で判定勝ち、三井が直樹を27秒KO!

(C)Miyashita Yusuke/GONG KAKUTOGI/DEEP

 2025年11月2日(日)、東京・後楽園ホールにて『宗明建設 Presents DEEP 128 IMPACT』(DEEP YouTubeメンバーシップU-NEXTサムライTV配信)が開催された。

『DEEP 128 IMPACT』速報

▼DEEP ライト級暫定王座決定戦 5分3R 
〇大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)70.30kg
[2R 4分59秒 TKO]

×神田コウヤ(THE BLACK BELT JAPAN)70.25kg
※大原が暫定王者に

 メインイベントでは、ライト級正規王者の野村駿太(BRAVE)が怪我により防衛戦ができなかったため、「DEEPライト級暫定王座戦」が決定。BLACK COMBATとDEEPの元ライト級王者の大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)が約2年振りにDEEP凱旋。元フェザー級王者の神田コウヤ(THE BLACK BELT JAPAN)と「暫定王座」を争う。

 現DEEPライト級正規王者の野村駿太は、2024年9月に江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)に判定勝ちで王座獲得。その後、RIZINに参戦し、3月にルイス・グスタボに判定勝ち、7月にパトリッキー・ピットブルに判定勝ちで、9月28日のRIZIN名古屋大会で同級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)に挑戦が決まっていたが、野村の怪我により試合はキャンセルされていた(※サトシは9月28日の『RIZIN.51』で堀江圭功に一本勝ち)。

 大原は、23年2月、韓国でDEEP×BLACK COMBAT対抗戦に臨むとユン・ダウォンを1R KOし、5月にV2を果たすと、9月、BLACK COMBAT王者イ・ソンハとのW王座戦で1R一本負けを喫し、王座陥落。その後BLACK COMBATで3戦を経て24年9月、韓国でイ・ソンハと再戦。2R ニンジャチョークで一本勝ちでリベンジしBLACK COMBAT王座を戴冠したが、12月にはムン・ギボムに判定負けで王座陥落。

 2025年5月『RIZIN WORLD SERIES in KOREA』で体重超過のジョニー・ケースの右オーバーハンドにKOされるも試合はノーコンテストとなっている。DEEPには23年9月にイ・ソンハとの初戦で2R スロエフストレッチで一本負けして以来2年ぶり。11月2日に35歳となる。

 神田は、レスリンググレコローマンで天皇杯ベスト8、2018年にMMAデビューし、23年2月、DEEPフェザー級暫定王座決定戦で五明宏人に判定勝ちで戴冠。同年の『ROAD TO UFC』では初戦突破するも準決勝でリー・カイウェンに判定負け。牛久絢太郎の王座返上に伴い、神田が正規王者となるも、24年3月、青井人に判定2-3で敗れ王座陥落。7月の木下カラテ戦で体重超過し、減点2のなかスプリット判定負け。

 12月にライト級に階級を上げて山田聖真と対戦。偶発的な金的攻撃により試合続行不可能のため、3R途中までの判定で神田が勝利した。山田戦で負傷した右拳の手術も行い、25年8月には負傷欠場の山本颯志の代役の佐々木大を2R TKOに下している。29歳。

 大原と神田はともに身長180cmで、リーチも大原191cm、神田が191.8cmとほぼ同じ体躯。スイッチして右でも左でもない構えで打って組んで戦う神田に対し、大原は打つために立って戦う。これまで対日本人ではあまりなかった同体格の圧力を、国際戦を経験すている両者はどう感じるか。ライト級注目の初対決となる。

大原「胸を借りるつもりで全力でぶつかりたいと思います。応援よろしくお願いします」

神田「今回は抜擢していただきありがとうございます。精一杯、挑まさせていただきます」

 1R、神田は細かなステップから右から左、さらにケージに詰めると得意の右ヒジ。大原は左ジャブも、そこに右カーフ、右ストレートを合わせに行く神田。左インローを打つ神田。左ジャブの大原。近づくと組んで首相撲から右ヒジの神田! 縦ヒジも。

 大原の左を潜って腰に組む神田だが、突き放す大原。神田の左ローに右ストレートを突く大原。さらに右ストレートでダウンを奪う! 立つ神田に左右で詰めて右を突くが、神田はダブルレッグテイクダウン! 大原の立ち際にサッカーキックも大原は立ち上がり。

 ジャブ突き前に出る大原にまたもダブルレッグテイクダウンの神田はマウント。抜けて立つ大原にサッカーキックを打ってゴング。

 2R、前に出る神田はダブルレッグテイクダウン。ハーフで背中を着かされた大原は下から外がけ。回って外す神田の動きに合わせて立ち上がる。

 ワンツー、右ストレートの大原に神田はダブルレッグテイクダウン。そのままサイド、マウントに背中を見せて立つ大原のバックにつく神田。それを見越して前に落とす大原だが、神田は落ちながら三角十字狙い。腕を外した大原に、神田はデラヒーバからバック狙いカーフスライサーを仕掛ける。

 足を抜く大原は、ここでスタンドで前に。右アッパー、そして神田のお株を奪う右ヒジ! 右ヒザを突く。

 左右ラッシュに、神田は頭を下げながらもケージづたいに回るが、追う大原が左右をまとめると神田はついにダウン! 2R残り1秒でレフェリーが間に入った。

 暫定ながら再び王座に返り咲いた大原は「皆さん、お久しぶりです。今回は暫定ですが、チャンピオンになりました。大原樹理です。いや、危なかったし、冷や冷やされました。でも面白かったでしょう。なんか何を言いたいかわかんないですけど、でも僕自身そんなに戦績綺麗な方じゃないですけど──今、KIBAで見にきてるプロの選手2人いるのかな?──KATANAジムの佐藤(洋一郎)代表が言ったように、こうやって背中で見せることしかできないけれども、この姿を見て何が感じ取ってくれれば、一番それでいいなと思います。

 で、一緒に練習頑張ってやってくれたみんな、ありがとう。この場を借りて『ありがとう』と言いますが、もう言いません(笑)。あとはもう1回……。あっ、あと、僕今日誕生日なんで見かけたら『おめでとう』って言ってくれれば嬉しいです。まだもうちょっと試合頑張って重ねてくんで、皆さん応援、よろしくお願いします。ありがとうございました」と、35歳の誕生日にケージの中で語った。

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