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【UFC】フライ級世代交代なるか。王者パントージャvs.挑戦者ヴァン。バンタム級王者ドバリシビリvs.挑戦者ヤン、セフードvs.タルボット。そして──

2025/10/14 19:10

サンドヘイゲン下したドバリシビリが、2カ月間隔の王座戦でヤンと2年9カ月ぶり再戦

▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R
メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)21勝4敗(UFC14勝2敗)王者 ※UFC14連勝中
ピョートル・ヤン(ロシア)19勝5敗(UFC11勝4敗)2位・挑戦者 ※UFC3連勝中

 両者は2023年3月以来、2年9カ月ぶりの再戦

 UFC14連勝中のバンタム級王者ドバリシビリは、24年9月にショーン・オマリーに判定勝ちでバンタム級王座獲得。25年1月にウマル・ヌルマゴメドフの挑戦を判定で退けると、同年6月にオマリーとの再戦に臨み、3R ノースサウスチョークで一本勝ち。10月4日の前戦『UFC 320』で、コーリー・サンドヘイゲンを判定3-0で下し、3度目の王座防衛に成功したばかり。

 試合後にケージのなかで、「ピョートル・ヤンは良い感じだ。準備ができている。いつも言っているように忙しくしていたい。もし12月にあるならすぐに戻りたい」と、同級2位のヤンを相手に、2カ月後の連続王座戦をアピールしていた。34歳。

 対するヤンは、元同級王者。20年7月『UFC 251』の「UFC世界バンタム級王座決定戦」で元フェザー級王者のジョゼ・アルドを5R TKOに下し、王座獲得。ハビブ・ヌルマゴメドフに次いでロシア人史上2人目のUFC王者となった。

 その後、アルジャメイン・スターリングとの王座戦で反則のグラウンドヒザ蹴り失格により王座陥落も、スターリングの首の手術により、21年10月にサンドヘイゲンと「暫定王座決定戦」を争い、5R判定勝ちで王座再獲得に成功した。

 しかし、2022年4月『UFC 273』での「UFC世界バンタム級王座統一戦」で正規王者スターリングと再戦し、5R スプリット判定負け。王座統一に失敗し、暫定王座から陥落。その後、オマリーにもスプリット判定負けで接戦を落とすと、2023年3月にはドバリシビリにも判定負けで悪夢の3連敗を喫した。

 左膝の半月板断裂と前十字靭帯損傷の怪我のなか、24年3月『UFC 299』でソン・ヤドンに判定勝ちで再起。24年11月にデイブソン・フィゲイレードに判定勝ちすると、25年7月の前戦では、マーカス・マギーに1Rは右を効かされるも、2R以降は地力の差を見せ、判定29-28×3で勝利。3連敗からの3連勝をマークし、再びコンテンダーに名乗りを挙げていた。32歳。

 ドバリシビリとの2年9カ月前の初対決では、初回のダブルレッグは切ったヤンだが、シングルレッグでテイクダウンされると、際の打撃を被弾。5Rにわたりスタミナが切れないドバリシビリが実に48度のテイクダウンを仕掛け、50-45×3のフルマークでヤンに判定勝ちしている。

 そこから5戦を経たドバリシビリは、前戦サンドヘイゲン戦では組んでもバックコントロールに固執せず。サンドヘイゲンが正対するとシングルからハイクロッチでテイクダウン。相手の立ち際にがぶりから首狙い、バックに回って逃がしてもまた詰めて組む、エンドレスのキャッチ&リリースでサンドヘイゲンを完封。2Rには組みの圧力から右を当ててTKO寸前まで追い込んでいる。

 対するヤンは、スイッチスタンスからテイクダウンディフェンスにも長けて、パンチのみならず蹴り、ヒジ、ヒザと多彩な打撃と、自ら仕掛けるテイクダウンも混ぜたMMAで3連勝。初戦で立ち合いでも引かず前に出続けたドバリシビリに対し、いかにオーソではカーフ、サウスポーでは得意の左右ボディを当てて自身のペースにできるか。ヤドン戦の後半でテイクダウンを差し上げ、ヒジ&ヒザで体を入れ変えてテイクダウンからトップを奪う動きがドバリシビリ相手にもできれば、絶対王者を苦しめる時間も増えるか。

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