2025年10月4日(日本時間5日朝7時~)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、『UFC 320: Ankalaev vs. Pereira 2』(U-NEXT配信)が開催された。
コ・メインイベントでは、「UFC世界バンタム級選手権試合」(5分5R)として、UFC13連勝中の王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)に、柔術ストライカーのコーリー・サンドヘイゲン(米国)が挑戦。
試合は、初回にジャブ&ローで攻めたサンドヘイゲンに、ドバリシビリは組んでボディロックテイクダウンも、バックに固執せず。立つサンドヘイゲンが正対するとシングルレッグで引き出し倒して、立ち上がりをリリース。
2Rにはサンドヘイゲンのヒザ蹴りをさばいたドバリシビリが右を当てて左右ラッシュ。亀になったサンドヘイゲンにパウンドを連打し、TKO寸前まで追い込むもサンドヘイゲンが立ち上がり。
4Rに右を当てたサンドヘイゲンだが、組んだドバリシビリが払い腰テイクダウン。立ちのサンドヘイゲンにダースチョークを狙い、反撃を許さず。
中盤から後半にかけてもドバリシビリが組んで離して組んで、を繰り返してサンドヘイゲンを削り、結果、UFC史上初、そして唯一の100回以上のテイクダウン(104回)を記録したドバリシビリが判定3-0(49-45×2, 49-46)で勝利した。
試合後の“マシン”メラブ・ドバリシビリとU-NEXTとの一問一答と会見での言葉を紹介したい。
レフェリーに『もし自分が打ち込まれても、可能な限り戦うチャンスを』と伝えていた
──サンドヘイゲン戦の勝利と王座防衛、おめでとうございます。
「明日、アルジャメイン(スターリング)の結婚式があるから、彼のオリジナルのラム酒を飲む。アルジャが結婚することがとても嬉しいよ。彼にかかわるみんなにとって大事だ。わが友、アルジャメイン・スターリングが美しいフィアンセと結ばれることが。彼女のレベッカもも僕の友人なんだ」
──2Rには打撃でニアフィニッシュがありました。
「ほぼフィニッシュできそうだった。相手は落ちたと思って。グラウンドで倒そうと決めていた。パンドTKOで。それで向こうは気を取り戻して、スタンドのまま殴り続けるべきだった。ただ会場がすごくうるさくて、コーナーが何を言っているか聞こえずわからなかった。(レフェリーが止めると?)まさしく自分としては、止めに入ると思っていて、特にレフェリーがマーク・ゴダードだったから、止めるのは速い方だ。試合前に彼に言ったことがある。『もし自分が打ち込まれても止めないでチャンスをくれ』と。だから彼はチャンスを与えたんだな。コーリー・サンドヘイゲンの方に(笑)。そんなこと言わなきゃ良かったよ(笑)」
──試合後にコールアウトしたピョートル・ヤンとの再戦について。前戦であなたがドミネートしているが?
「そうだな、今日のペレイラとアンカラエフは最初に戦ったときは今日とは異なる結果だった。2度目の対戦はご覧の通りだ。確かに僕はかつてヤンをドミネートした。しかし彼は偉大なる王者だったし、素晴らしいファイターだ。しかも1発で仕留められる。だから再びチャンスを与えられてしかるべきだ。俺はそう考える。俺は嫌なんだ(ベルトを叩いて)ここにあぐらをかいて見てるのは。この階級を動かしていたい。停滞させたくない。皆にチャンスを与えたい。自分を試したいし、向こうも調子が良さそうだ」
──サンドヘイゲンが徹底して背中を見せて立ち上がって、胸を合わせて離れた作戦に焦りはなかったようでした。もしろドバリシビリ選手はバックに固執せずに離していたでしょうか。
「サンドヘイゲンはしっかり対策してきたと思う。俺のテイクダウンから立ち上がる動きもすごく良かった。すごく驚いた。そうちょっとね。だけど、同時に俺はとにかくやり続けるから」
──捕まえて離れては捕まえて……打撃も混ぜる。MMA打撃が試合毎に進化しているのでは?
「いや、そこは聞いてくれ、俺は初期の頃はかなり打撃で行ってたんだ。プランを変えたんだ、全部をプロキャリアの初期に(組み中心に)。いまは自分を解放してるというか、自分らしく──自分からすればそう、危険なことだろう。2人の男が打ちあっている。アンカラエフvs.ペレイラのように。パンチが交錯し、距離感がつかめなくなり、カリル・ラウントリーJrだって優勢だったけど……ストライキングは危ないんだ。試合に勝ちたかったら、テイクダウンできた方がいい。心肺機能を鍛え、テイクダウンしてグラウンドで相手を疲れさせて削る。それから打撃だ。俺は勝つべくして活用にしてきたんだ」
──でも今回は2Rに打ち合いました。
「今はなんだって出来る。ストライキングもグラップリングも。グラップリングがあるから打撃も当たる。ただ、グラップリングはそんな容易じゃない。俺がやるようには。それでもより安全に勝利を掴める。だから俺は勝利を手にする。いまはミクストマーシャルアーツだから」
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特別なことではなく、僕にとっては普通の日
──(会見にて)3度目の王座防衛成功、おめでとうございます。身体&精神的にどう感じていますか。そして全体的に、今回のパフォーマンスにどのくらい満足していますか?
「身体的にとても良いし、精神的にもとてもリラックスしていて気分が良い。なぜなら、これは自分にとって普通のことだから。週に3回スパーリングをしている。だから今日のようなことは、皆さんが見た通り、ただ楽しんでやっている感じなんだ。特別なことではなく、僕にとっては普通の日だ」
──2R目にほぼサンドヘイゲンを倒せたと思います。彼があそこまで生き残ったことには驚きましたか? レフェリーが試合を止めてもよかったと言う人もいました。
「実際驚いたよ。彼を倒すつもりで、ほとんどノックアウトできるところだったから。そして彼が立ち上がったのを見て、僕は試合を続けた。面白いことに、マーク・ゴダードが今回のレフェリーで、試合前に『もし自分が怪我したら、可能な限り戦うチャンスをください』と伝えていたんだ。『止めるのは構わないけど、できる限り戦わせてほしい』と。これは毎回のレフェリーにも伝えている。今回のマーク・ゴダードについては少し疑問に思っていたよ。通常、彼は試合を早く止める傾向があるから。でも、コーリーには全てのチャンスを与えたんだと思う。
試合後にコーリー・サンヘイゲンに会ったとき、彼は僕に多大な敬意を示してくれた。そして、試合が5ラウンドすべて行われて本当に嬉しかった。彼を仕留めなかったことも(結果的に)良かったと思う。5ラウンドを通して戦えて、僕は20回のテイクダウンを決めたし、きっと観ている人も楽しめたと思う」
テイクダウンし続けながら『俺に記録を破らせろ!』って思ってた
──UFCタイトル戦で最も多くのテイクダウンを決めた記録を樹立しました。さらに、アンデウソン・シウバやイスラム・マハチェフ、カマル・ウスマンに次ぐ、UFC史上3番目か4番目に長い連勝記録も持っています。つまり、またひとつレジュメに加える記録が増えましたね。
「おお、そうだね。1試合で20回のテイクダウンのことは聞いたし、もちろん良いことさ。試合中も、記録のために『また1回取ったぞ』と思いながらテイクダウンを重ねていた。記録のためにやっていた部分もある。
みんなが覚えているかわかテイクダウンし続ける瞬間があった。『俺に記録を破らせろ!』って思ってたんだ。自分の最高記録をね。それが楽しくて。
今まで自分が得たものやここまでの道のりに感謝している。先ほども言った通り、僕はまだ成長中で、これが自分にとっての始まりだと感じている。ここまで来るのは大変だったけど、今はただひたすら練習を重ね、より良くなり続けるだけだ」
──12月に試合する予定はまだありますか?
「イエス、ぜひ12月に戦いたい。というのも、そうしないと旅行の機会ばかり増えてしまうんだ。旅行は好きだし、どこに行っても楽しめるけど、試合の機会が減ってしまう。僕が一番楽しむのは、やはり戦うこの感覚だから。忙しくしていたいし、次の挑戦者のために長く待ちたくもない。たとえばピョートルは3連勝中で、元チャンピオンだから、タイトル戦に値すると僕は思う。もしUFCが決めるなら、僕は12月に戦う準備ができている。問題はない」
──今のところ12月のメインイベントは決まっていませんが、もしかしたらメインイベントになるかもしれませんね。
「ああ、そうかもしれない。様子を見よう。それはいいね」
──先ほどダナ・ホワイト代表がここに来たとき彼は、あなたを『UFC史上最高のバンタム級チャンピオンだ』と言っていました。これまで浮き沈みがありましたが、今そのように言われることについてどう感じますか?
「もちろん、ボスからそのような言葉を聞くのは嬉しいよ。感謝している。たとえ自分では完全には同意できなくても、ダナ・ホワイトがこういう言葉をかけてくれることは大きな意味がある。UFCやダナ・ホワイト、彼らの仕事、そしてUFCから与えられたすべての機会に対して、心から感謝している」
──ダナやハンター・キャンベルに対して、12月に試合を実現させ、年間4度目のタイトル防衛という歴史を作るためにどんなメッセージを送りますか?
「もしメインイベントやコ・メインイベントの枠があるなら、僕は12月に戦いたい。問題ない。誰がよりふさわしいと考えても、僕は準備できている。だから、単に『準備はできている』と伝えたいだけさ。もしこのチャンスを与えてくれれば嬉しい。もちろん、1月に戦うことも可能だけど、1月は少し厳しいんだ。今年ウマルと戦ったときもそうだった。というのも、クリスマス、ニューイヤー、そしてジョージア式クリスマス──私たちはクリスマスを7日から13日まで祝う。それに僕の誕生日も1月10日にあり、さらにクリスマスやニューイヤーでジムは閉まり、仲間たちはみんな家族と楽しんで過ごす。寒さもある。なので1月は少し大変だけど、それでも大丈夫だ」
──今日はあなたの日ですが、明日は友人のアルジャメイン・スターリングが結婚しますね。明日は彼の大事な日ですが、どれくらい楽しみにしていますか?
「ええ、僕はアルジョに祝福の言葉を伝えたい。これは彼にとって大きな瞬間です。皆さんありがとうございます。いまはハードウェア(お祝いのもの)は持っていません、すみません、水しかありません(笑)。おめでとう、アルジョ。これはあなたと婚約者レベッカにとって大きな瞬間です。神の祝福がありますように。たくさんの子どもたちに恵まれますように。そして、この大きな瞬間を楽しんでください。神の祝福を」
──メラブ、今あなたはキャリアの中で、人々が「どうやったら彼に勝てるんだろう」と分からない段階に来ていますね。以前は「ここは弱点かも」「パンチに耐えられないかも」といった穴がありましたが、今では誰も本当に勝ち方を知りません。もしあなたに挑戦できる相手をデザインするとしたら、その相手には何が必要ですか?
「秘密を教えようか? それなら誰かに売れるよ(笑)」
──今日の試合で練習仲間のパッチー・ミックスが判定負けしました。
「誰でも負けることがある。GSPも言っていた。『ジムでは皆負ける、トレーニングパートナーに何度も負けることもある』と。たとえば、パッチー・ミックスは試合に負けたけど、ジムでは何度も僕をサブミットしてきた。彼は強い。でも、試合は必ずしも思い通りに進むわけじゃない。パッチー・ミックスも同じで、彼は練習中に細かい不調を乗り越えながらやっていた。昨日ミックスと会ったときに、何らかの感染症があって寒気を感じてると言っていたんだ。つまり、これがファイトビジネスだ。前回のアンカラエフ対ペレイラの試合でも結果は違ったし、次はまた違う結果になるかもしれない。試合では誰にでもチャンスがある。もちろん、僕と戦うのも誰にでも可能だ」
──このスポーツで大きなレガシーを作るには、二つの方法があります。ひとつは別の階級に行き複数のベルトを狙う方法。もうひとつは自分の階級に留まり、何度も勝利して記録を積み重ねる方法です。アンデソン・シウバがミドル級で、ジョルジュ(サンピエール)がウェルター級でそうしたように。
「僕は自分の階級に留まって、みんなに勝ち続けてレガシーを作りたい。ここが自分の階級で居心地が良いし、上の階級に行って混乱を招きたくない。無理に挑戦する必要もない。もし誰かが出てきても、僕は十分対処できる。ここで自分の階級のチャンピオンであり続けたいし、尊敬する選手たち(アルジャメインやアレクサンダー・ヴォルカノフスキー)とは戦いたくない。今のところ、次はピョートル・ヤンと戦う計画があり、ここで快適にやっている。この階級で戦い続け、最大限のことを成し遂げたい」
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自分がGOATだとは決して言わない
──最後にひとつ、ダナはすでにあなたをバンタム級のGOAT(Greatest Of All Time=史上最高)だと言っています。もちろんアルジャメインやドミニク・クルーズも候補です。しかし、あなたはまだ自分がGOATだとは思っていないと言っています。この階級で最高と感じるためには何が必要ですか?
「ありがとう。僕は現役のファイターで兄が2人いる。次兄はジョージア軍で17年間パイロットをしていた。ヘリコプターを操縦していたそうだ。そして彼らには『引退して孫と座るまで、自分をパイロットだと言うな』という表現がある。それまでは常に学び続けろという意味を持つ。僕も同じだ。自分がGOATだとは決して言わない。常に上達し、学び続け、努力し続ける。MMAでは謙虚でなければ、すぐに痛い目に遭う。傲慢になれば打ちのめされる。だから僕はただ成長し続けるだけだ。もしかしたら、神の許すときに孫と座ったとき、『あの日、僕はGOATだった』と言うかもしれないけど、今はそう考えていない。まだ学び続ける生徒なんだ」
──最近ジョージアに戻った際の歓迎ぶりがどれほど大きかったかを拝見しました。あなたはこのレガシーを築き続けています。ダナへのメッセージとして、「UFCをジョージアに戻して、あなたの地域で試合できるようにしてほしい」とは言うこともありますか。
「そうだね。僕たちも努力している。友人のデイビッド・ナタシリも頑張っている。彼はアビエイターのような会社を持っていて、UFCジョージアを実現しようとしている。うまくいくことを願っている。僕たちはファイターであり、UFCジョージアで戦える才能ある選手もたくさんいる。僕はUFCやジョージア政府を支援し、この実現を手助けするつもりだ。僕たちはそれに値する。隣国アゼルバイジャンではUFCが2回目の開催をしており、それは素晴らしいことだ。ジョージアでもUFCが開催されれば嬉しい」
──格闘技を始めた当初、キャリアで何を求めていましたか? 単に競技のためでしたか? お金を稼ぐためですか? 自分や家族を助けるためですか? 今となっては、想像以上に大きくなっていると思います。
「格闘技を始めた頃はあまり知識が無かった。通りを歩いていたら、看板を見かけた。チケットを販売していて、少し格闘技経験のあるボランティアファイターを探していたんだ。『楽しめるなら戦える』とのことで、サインして参加した。初めての試合を経験したとき、自分がこの競技に向いていることに気づいた。
他のスポーツはルールが多い。柔道も多くのルールがあった。サッカーではボールを手で掴めない、バスケットボールでは手だけ。格闘技もルールはあるが、目つき攻撃や噛み付きがなければ戦える。心肺能力やレスリングがあれば、何とかなる。僕はこの競技を見つけ、愛し、楽しんでいた。そして、自分の国を代表したいという目標もあった。今はチャンピオンだ」
──12月に試合できることを願っています。年末の試合が実現するかどうかは分かりませんが、あなたは25年に3度の試合を行い、3度勝利したチャンピオン。多くの人は「年末にメラブ・ドバリシビリが今年のファイターだ」と言うでしょう。それはあなたにとってどういう意味ですか?
「僕にとって大きな意味がある。本当に多くの素晴らしいことがありすぎて、考えるだけで圧倒される。しかし、すべてに感謝している。ファンや、MMAを支えるすべての人々、メディア、ファンの皆さんに感謝しています。皆さんがMMAを作り上げている。これは皆の努力のモチベーションになることを願っている。皆さんも僕のストーリーを知っている。UFCでは最初の2試合で負けたけど、努力を重ねてここまで来た。だから、努力を続け、成長し続ければ、すべてが可能です」
──メディアデイで、コーリーは「オマリーのレスリングはメラブと同じくらい、もしかしたらそれ以上だ」と言っていました。ジョージアのレスリングはなぜ過小評価されるのでしょうか? 今日のパフォーマンスを見て、コーリーの考えは変わったと思いますか?
「兄弟、秘密を教えよう。私たちはジョージア人だ。何が大きいかって? 大きな度胸だ、兄弟。それが秘密さ。ジョージアのレスラーはもちろん強い。オリンピックチャンピオンも多く、何よりビッハートだ。そして基本的に、遺伝的に強い人々だと思う。私たちは勝つことが大好きなんだ。だから、僕は戦いに行ける」
──タイトルを防衛し、親友のマーク・ザッカーバーグの前でパフォーマンスを見せることは、あなたにとってどんな意味がありましたか?
「とてもクールだったよ。試合前に彼がロッカールームに来てくれて、そう、彼は本当にすごい人だ。全試合を見ていて、試合中も、各ラウンド後に『このラウンドは君のものだ』と教えてくれた。そして毎ラウンド、彼は応援してくれて、勝っていることを伝えてくれた。実質的に僕のコーナーにもなってくれた。少し助けてもらっている感じもあったけど、それもクールで、とても嬉しかった。彼が来てサポートしてくれたのは本当にありがたく、さらに彼のところに招待されて、そこで一緒にトレーニングできるのが楽しみだ。それも本当にクールだった」
──素晴らしいパフォーマンス、おめでとうございます。質問ですが、あなたの親友がもうすぐ結婚しますね。あなた自身はいつ結婚する予定ですか?
「準備中で進めている。でも、まあ、ええ、もちろん準備は進めていて、できれば近いうちに、という感じです」
──あなたの人生はとても興味深いですね。スポーツで多くの成果を上げています。もし自分の伝記を書くとしたら、どんなタイトルにしますか?
「うーん、いや、大丈夫。今はテクノロジーの時代で、本なんてもうあまり読まれないだろう。分からないけど、テレビを見て、そのまま進むだけ。あまり考えていないね。だから、自分に特別な名前をつけたり、自分の名前をタイトルにするなんてことは考えていない。たぶん、それは皆さん、賢い人たちの仕事さ。僕はそれほど賢くないから」
──今夜のメインイベントについて、「最初の試合と再戦では状況が全く違う場合がある」という例を挙げていましたね。ヤンとの再戦はどうなると思いますか? 前回、「もし負けたら自分を殺す」と言っていたのは知っています。
「いや、これは新しい試合だ。彼は前回の試合から多くのアドバイスを受けているはずで、僕が成功した部分を改善してくるだろう。違う試合、違うチャレンジになると思うけど、挑戦を恐れてはいない。ピョートルは良いストライカーで、テイクダウン防御も優れ、危険な技も持っている。誰が勝つかは分からない。それが僕が挑戦したい理由だ。座して待つつもりはない。移動することも構わないいし、戦い続けたい。チャンピオンでいられるとは限らないけど、全員にチャンスを与え、戦い続け、挑戦し続け、試し続けたいと思う」
──ありがとうございました。
「皆さんにも感謝しています。神は素晴らしい。皆さんに良い夜を。ありがとうございました」