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【UFC】“TDマシーン”ドバリシビリが元バンタム級王者ヤンに圧勝! マルチネスがサイードとの4連勝対決を制して5連勝、バティスタが4連勝! ビクター・ヘンリーが熱戦勝利、アスンソンが引退

2023/03/12 08:03
【UFC】“TDマシーン”ドバリシビリが元バンタム級王者ヤンに圧勝! マルチネスがサイードとの4連勝対決を制して5連勝、バティスタが4連勝! ビクター・ヘンリーが熱戦勝利、アスンソンが引退

(C)Zuffa LLC/UFC

 2023年3月11日(日本時間12日)、米国ネバダ州ラスベガスのバージンホテル・ラスベガス ザ・シアターにて『UFC Fight Night: Yan vs. Dvalishvili』が開催された。

 メインイベントでは、バンタム級(5分5R)で、元王者で同級2位のピョートル・ヤン(ロシア)と、同級3位のメラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が対戦。

 打撃のヤンに対し、“テイクダウンマシーン”の異名を持つドバリシビリが、5Rにわたりタックルを仕掛け続け、UFC1位となるテイクダウンアテンプト「49回」を記録。

 その猛攻にラスベガスで試合を観戦したドバリシビリの練習仲間の朝倉海も「Merab congratulations メラブ勝利 スタミナと精神力凄すぎる 生物的にまじで強い」と舌を巻いた。

UFC Fight Night: Yan vs. Dvalishvili 速報

現地時間2023年3月11日(土)、日本時間12日(日)
米国ネバダ州ラスベガス /バージンホテル・ラスベガス ザ・シアター

【メインカード】

▼バンタム級 5分5R
〇メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)15勝4敗(UFC8勝2敗)※UFC9連勝・134.5lbs/61.01kg
[判定3-0] ※50-45×3
×ピョートル・ヤン(ロシア)16勝4敗(UFC8勝3敗)136lbs/61.69kg

  メインイベントのバンタム級(5分5R)戦は、元王者で同級2位のピョートル・ヤン(ロシア)と、同級3位のメラブ・ドバリシビリ(ジョージア)が対戦。

 ボクシングベースのヤンは、アルジャメイン・スターリングと2度対戦し、1度目は勝利目前に反則負け。2戦目はバックコントロールされて判定負けを喫した。2022年10月の前戦では、ショーン・オマリー相手に不可解なスプリット判定で黒星をつけられている。今回はタイのタイガームエタイで調整してきた。

 対するドバリシビリは、柔道、コンバットサンボベース。王者スターリングが練習仲間で、ラスベガスでは朝倉海とも練習してきた。強力なテイクダウンを武器に8連勝。2022年8月の前戦ではジョゼ・アルドを組んで削り判定勝ち。初のメインイベントで5Rを戦う。

 レスリングのドバリシビリとムエタイのヤンだが、両者とも体格が近く、終始スタミナが落ちないドバリシビリと王座戦経験の豊富なヤンの5R戦。

 ドバリシビリとのグローブタッチに応じなかったヤン。

 1R、遠間からダブルレッグで先にテイクダウンを奪うドバリシビリ。パウンドもすぐに立つヤンに、なおもシングレッグのドバリシビリ。切るヤンは右カーフキック。ドバリシビリも右ローを返すが、ヤンは再び右ロー。ドバリシビリはシングルレッグも切るヤン、2度目は足を折り、半身となって切る。3度目は金網際で足を抜くヤン。

 なおも4度目のシングルレッグもここは深追いしないドバリシビリ。ヤンは右カーフ。ドバリシビリは右カーフを返すとヤンがバランスを崩す。

 そこに首をがぶり金網に押し込むドバリシビリだが、ヤンはヒジを放ち離れる。

 ヤンは2度目のオープンハンドの注意。遠間からヤンは走り込んでダブルレッグに入るが切るドバリシビリががぶりヒザ。立ち上がるヤンの首を押さえヒザを突く。

 2R、中央を取るヤンに先に右ローはドバリシビリ。シングルレッグで尻は着かせるが、すぐに立つヤン。ニータップも狙うドバリシビリを切るヤンは、蹴り足を掴んで右を突く。ドバリシビリは右カーフを3発!

 下がるヤンはスイッチして前足を変える。そこを詰めるドバリシビリに、左ロー。しかし左右を振るドバリシビリはダブルレッグテイクダウン! すぐに立つヤンだが、足の動きは鈍い。ドバリシビリはシングルレッグ。ここも切るヤンだが、ドバリシビリは左右から右ロー。ここで蹴り足を取ってテイクダウンはヤン! しかしドバリシビリは立ち上がり四つに。組みながらローを蹴るドバリシビリ。

 右ボディストレートからダブルレッグテイクダウンはドバリシビリ! 背中を向けながら立ち上がるヤンをがぶるドバリシビリ。首を抜いて立ち会うヤンはサウスポー構え。ドバリシビリの首投げをすかしてホーン。ドバリシビリのラウンドに。

 3R、左ハイから入るドバリシビリ。かわすヤンはサウスポー構えだが、右の蹴りは蹴れない。左右で詰めるドバリシビリはシングルレッグ。抜くヤンをすぐに詰めて金網で足を取りに。ここは切ってヒジを振るヤン。かわすドバリシビリはなおもダブルレッグへ。ここも切るヤンだが、際の右ハイイでバランスを崩す。ヤンの左をかわして組むドバリシビリに、ダブルレッグを仕掛けるヤン。これを切るドバリシビリはシングルレッグ。押し込んで放すも、すぐにテイクダウントライを続け、スタンドバックから崩し。尻を着かせるも、ヤンは立ち上がり。

 オーソドックス構えのヤンにシングルレッグで尻を着かせるドバリシビリ。足を抜くとすぐにシングルレッグを持ち上げて軸足払いに。ここも抜くヤンが逆にシングルレッグへ。ドバリシビリ前転してして立ち上がり。首投げを決めるがここもヤンはすぐに立ち上がる。

 テイクダウンマシーンのドバリシビリは5R続けられるか。ヤンのカーフのダメージは?

 4R、左から右で飛び込むドバリシビリ。さらに右ハイ。ブロックするヤンも左の蹴りを返す。右ボディを放つドバリシビリはシングルレッグから押し込みボディロックへ。金網に押し込み大内刈テイクダウン! 尻を着くもすぐに立つヤンは、ドバリシビリのがぶりを前に落として押し込み。ケージレスリングでも応戦する。左で差すヤンにヒザを突いて離れるドバリシビリ。

 右目を腫らしたヤンを詰めるドバリシビリは、左ミドル。右ローをかわしたヤンは続くダブルレッグも取らせず。左ジャブをダブルで突く。なおもシングルレッグを2度入るドバリシビリ。ヤンは切るも受けの状態に。頭を下げて左右振るドバリシビリに、ヤンもダックしてかわすと、ドバリシビリは組んで押し込み、バック狙い。そこにシングルレッグも、足をつかんでいるドバリシビリはすぐに立ち上がり。前に圧力をかけてホーンに先にドバリシビリが両手を挙げる。

 最終5R、中央に出て右カーフはドバリシビリ。スイッチするヤンをがぶり。頭を抜くヤンを詰めるドバリシビリ。ヤンは右ロー。詰めるドバリシビリは右前足にシングルレッグ。切るヤンになおもシングルレッグへ。スイッチで股に手を伸ばしたヤンだが、脇を潜りスタンドバックにつくドバリシビリがボディロックで崩し、再三立つヤンに、離れてまたもシングルレッグ。

 左ジャブで金網に詰めてダブルレッグのドバリシビリは尻下でクラッチして持ち上げテイクダウン! ここもすぐに立つヤンだが、右前足をとらえたドバリシビリのシングルレッグに、ヤンは気持ちが切れたように尻を着く。何とか立ち上がるヤンだが、ドバリシビリは前蹴りも入れて右を振って、ダブルレッグへ。離れるヤンに最後はワンツーで打ち合いを仕掛けて前に。

 ドバリシビリは終了のホーンに両手を挙げてガッツポーズ。判定前にケージの上で雄たけびをあげた。テイクダウンディフェンスは38のヤンに、ドバリシビリは4つを防いだのみ。押さえ込まずもテイクダウンし続けた判定は、3者50-45のフルマークでドバリシビリが圧勝。顔を腫らせたヤンと握手をかわした。

 試合後、ダニエル・コーミエーのケージの中でのインタビューで、同門で現バンタム級王者のアルジャメイン・スターリングとの対戦の可能性を問われたUFC9連勝のドバリシビリは、「戦う相手は誰でもいい。スターリングはリアルチャンピオンで兄弟だ。僕はハングリー。彼が階級を上げると決めたときには、タイトルを獲りにいく」と答え、同胞のギガ・チカゼが打撃を伝授してくれたことを明かし、「ウクライナに栄光を、ジョージアに栄光を。自由に栄光を。どうか戦争を止めてくれ」と語った。

◆UFCバンタム級ランキング

C アルジャメイン・スターリング
1 ショーン・オマリー
2 ピョートル・ヤン
3 メラブ・ドバリシビリ
4 マルロン・ヴェラ
5 コーリー・サンドヘイゲン
6 ロブ・フォント
7 ドミニク・クルーズ
8 ソン・ヤドン
9 ペドロ・ムニョス
10 リッキー・シモン
11 ウマル・ヌルマゴメドフ
12 エイドリアン・ヤネス
13 クリス・グティエレス
14 サイード・ヌルマゴメドフ
15 ジャック・ショア

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