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【RIZIN】榊原CEO「シェイドゥラエフに挑戦するには勝ち方が問われる」──群雄割拠のフェザー級戦線。11.3に松嶋vs.ケラモフ、萩原vs.秋元、摩嶋vs.木村。大晦日に朝倉、クレベル、YA-MAN、ノジモフ、平本、鈴木は?

2025/10/03 17:10
【RIZIN】榊原CEO「シェイドゥラエフに挑戦するには勝ち方が問われる」──群雄割拠のフェザー級戦線。11.3に松嶋vs.ケラモフ、萩原vs.秋元、摩嶋vs.木村。大晦日に朝倉、クレベル、YA-MAN、ノジモフ、平本、鈴木は?

(C)RIZIN FF

 2025年11月3日(月・祝)に神戸・GLION ARENA KOBEで開催される『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』に、松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)の電撃参戦が決定し、元フェザー級王者のヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)と対戦することが3日、発表された。

 公式インスタライブで榊原信行CEOは、松嶋の初参戦に、「ずっとマークしていた。日本のフェザー級ではONEに行ったり、RTUに行ったり、トップレベル。TOP BRIGHTSではダウトベックを(再びRIZINに)呼び寄せる、“ダウトべックすげえじゃん”と思わせるアシストをしてくれた。あの松嶋こよみが、“RIZIN嫌ってるんじゃねえのか”と言われていた松嶋が、ほんとうに腹を決めていよいよ(参戦する)」と紹介。

 続けて、「ほんと日本のなかで言うと、これ効果測定されちゃうと思うんですよ。いきなりケラモフです。ケラモフも満を持してで準備万端。シェイドゥラエフの活躍を見て地団太踏んでるのはケラモフがナンバーワン。“フェザー級には俺がいる”と示すには最高の相手。ファンも松嶋の参戦に“いよいよ来たかよ”と喜んでくれると思うし、それに違わぬ試合を松嶋選手もしてくれると思う」と両者に期待を寄せた。

 LFAと契約中で、UFC入りを目指す松嶋にとって、米国ビザの発行待ちのこの期間に、日本で強豪のケラモフを倒し、存在感を示したいところ。一方のケラモフも、王座に返り咲くために落とせない試合となる。

 榊原CEOは、「この1戦に期す思いは両者ともにある。松嶋はこの先、日本のRIZINで活躍することによって、新しく浅草に開いたジムの生徒を募集したいだろうし、日本のファンに“松嶋こよみ”をしっかり覚えさせるにはすごく大事な試合となる」と言い、ケラモフについては、「今回の松嶋こよみを相手にどう勝つか。コレスニックにチャンピオンは33秒で勝っている。ケラモフが松嶋相手に33秒以内にフィニッシュすれば、一気にタイトル戦線に浮上するんじゃないですか。前回の木村(柊也)戦を見る限りでは、次のコンテンダーの最右翼だとはなかなか言えない。もちろん今回は勝つことが必須だし、勝ち方が問われる。プロモーターもそうだし、ファンが“いや、次はケラモフでしょう”という勝ち方をすれば、大晦日(王座挑戦)もワンチャンあるかもしれない」と、コンテンダー争いに入るためには、フィニッシュ勝利が必要だとした。

 キルギスの“絶対王者”ラジャブアリ・シェイドゥラエフの首を狙うのは、アゼルバイジャンのケラモフのみならず、ウズベキスタンのイルホム・ノジモフも、王座挑戦をアピールしている。6月の北海道大会で新居すぐるを1R 衝撃の右前蹴りでKOしたノジモフは、9.28 名古屋大会前にコレスニックとともに“打倒シェイドゥラエフ”のファイトキャンプを積んできた。

 そのノジモフについて、榊原CEOは、「ノジモフも可能性あると思うけど、新居すぐるに勝ってはいるけれど、ラジャブアリ(シェイドゥラエフ)といきなりというより、もう少しやっぱりトップどころとやって──本人からも“俺が(練習仲間の)コレスニックの敵を取らせろ”という声ががんがん届いているけれど、まあまあお楽しみですね。来年にとっておけばいいじゃないですか。年内にどこか、このままいけば大晦日にノジモフの試合を組もうかなと思っていうので、そこでそれなりの相手を用意してノジモフが圧倒的な強さで勝ってくれば、当然、チャンピオンベルトに挑むコンテンダー争いに入ってくる」と、大晦日に査定試合を組むとした。

 RIZINフェザー級を見渡せば、タイトル戦を望む朝倉未来、復活を期すクレベル・コイケに、負傷欠場中の鈴木千裕。11月3日の『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』では、摩嶋一整vs.木村柊也、萩原京平vs.秋元強真もフェザー級で組まれている。そこに、「シェイドゥラエフに勝てるのは俺しかいない」というYA-MAN、平本蓮。さらに中原由貴、武田光司らがどう絡んでくるか。韓国で中原に逆転KO勝ちしたソン・ヨンジェもRIZIN参戦をアピールしている。

 榊原CEOは、「フェザー級は日本国内の選手もすごい。平本蓮もいれば(朝倉)未来もいれば、(鈴木)千裕もいれば、今回の(萩原)京平と(秋元)強真も、どっちになるんだろうね。

 秋元が10代のうちにチャンピオンベルトにからむために一気に駆け上がるには、ここで足踏みはできない。だって、チャンピオンがあんな試合をしてるから。あれに勝つ、“秋元なら勝てるでしょう”と言わせるような試合をしない限り、そこには届かない。

 京平だってわざわざ関西から東京に居場所を変えて、長南(亮・TRIBE代表)のところに通って嫌いな寝技を地味にやり続けている。そこには悔しい思い、ナニクソという絶対にこのまま終わりたくない、という強い思いが彼を動かして今年は2連勝しているわけだから。それで地元(神戸大会)に帰って、若いけど注目されていてひょっとしたら実績では上かもしれない強真を相手に何を見せるか。負けられない。強真を取れば、一気に駆け上がってくる」と、国内でも苛烈な生き残り戦を勝ち上がらない限り、トップ戦線に登れないとした。

「どうなるか分からないけど、群雄割拠なのは間違いない。ファンはこの11月を目を離さずに、RIZINを紡いでいる選手たちの生きざまを見続けていただければと思います」と語ったCEO。

 7月に芦澤竜誠にMMAで負けている皇治の地元・関西での再起戦については否定し、「『モテてしゃーない』の皇治は皆、先回りして予想しすぎで胸が痛い。昨日、関西の人たちと懇親会で皇治と話もして、これで皇治出なかったら笑うよね。残念、皇治はいません! この11月は出ませんけど、大晦日に復帰戦を組みたいと思っていますので、ご期待ください」と、大晦日になると語った。

「大晦日はRIZIN10周年のトリ。『男祭り』『喧嘩祭り』に続く、シーズンピークの年末を締めくくる盛大な“祭り”をみんなで作れたら。10年目の総括になるいい年越しになるような大会にしたい」と語った榊原CEO。

 国内外に充実のロースターを抱えるフェザー級でシェイドゥラエフの王座を脅かすコンテンダーは果たして現れるか。

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