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【UFC】ディエゴ・ロペスがジェアン・シウバをバックエルボーでダウン奪いTKO、マルティネスがUFC2戦目でフォント下す、ガルシアTKO勝ち、ミドル級復帰2戦目で体重超過のガステラムが判定勝ち、フライ級アギラーがグルレーに判定勝ち、TOP BRIGHTS参戦ドンチェンコがTUF33ウェルター級優勝

2025/09/14 07:09
【UFC】ディエゴ・ロペスがジェアン・シウバをバックエルボーでダウン奪いTKO、マルティネスがUFC2戦目でフォント下す、ガルシアTKO勝ち、ミドル級復帰2戦目で体重超過のガステラムが判定勝ち、フライ級アギラーがグルレーに判定勝ち、TOP BRIGHTS参戦ドンチェンコがTUF33ウェルター級優勝

(C)Zuffa LLC/UFC report by Jimura Yunta

 2025年9月13日(日本時間14日)、米国テキサス州サンアントニオのフロストバンク・アリーナにて、メキシコ独立記念日を祝福して行われる“Noche UFC 03”『UFC Fight Night: Lopes vs. Silva』(UFC Fight PassU-NEXT配信)が開催された。

▼フェザー級 5分5R
〇ディエゴ・ロペス(ブラジル)27勝7敗(UFC6勝2敗)
[2R 4分48秒 TKO]

×ジェアン・シウバ(ブラジル)16勝3敗(UFC5勝1敗)※UFC5連勝でストップ

 フェザー級5分5R。ロペス2位、シウバ10位。

 メキシコ在住ブラジル人のロペスは30歳。UFC5勝2敗(2KO、1一本勝ち)。キャリア26勝7敗(10KO・12一本勝ち)。ボクシングと柔術が武器。2021年にDWCSで敗れたが、2023年に試合直前の代役として無敗のランカー・モフサル・イヴロイエフとの対戦が組まれると、打撃とガードからの極めでイヴロイエフを苦しめて評価を上げた。

 その後3試合連続1Rフィニッシュ勝利でランキング入り。まだ下位ランカーにもかかわらず、当時トップランカーのブライアン・オルテガとの対戦が組まれ、判定ながら圧勝し、一気にタイトルコンテンダーに。トプリアの王座返上に伴い、今年4月に前王者ヴォルカノフスキーとの王座決定戦に抜擢されたが、ヴォルカノフスキーには2Rにパンチでダウンを奪った見せ場はあったものの、完敗でタイトル獲得ならず。今回はそれ以来の再起戦となる。

 ブラジルのシウバは28歳。UFC5勝0敗(4KO、1一本勝ち)。キャリア16勝2敗(12KO・3一本勝ち)。UFCデビュー以来5連続フィニッシュ勝利を継続している。キャリアでも、判定勝ちはUFCとの契約を決めたDWCSでの試合のみ。ムエタイベースのストライカー。昨年1月にUFCデビューすると、2戦目で体重オーバーしたが、2週間後にライト級で出場し、元ランカーのドリュー・ドーバーに3Rカットによるドクターストップ勝ち。その後は再びフェザー級に戻すと、5戦目でランカーのブライス・ミッチェルと対戦。ミッチェルのタックルを切って凌ぎ打撃で削る展開から、2Rにタックルに来たところにニンジャチョークを決めて一本勝ちしている。前戦でランキングに入ったばかりだが、タイトルコンテンダーのロペスとの試合が組まれた。

 オッズはロペス2.95倍、シウバ1.42倍。下位ランカーのシウバがフェイバリット。

 1R、左右スイッチするシウバにロペスは右カーフ。ともにオーソに。じっくり入る両者。ロペスの右カーフに、シウバも右の蹴りを返す。シウバの後ろ蹴りの打ち終わりに組んだロペスが一機にバックに。正対して仰向けで下になるシウバ。マウントからブリッジのシウバは腹に抱き着くが、ロペスは頭部にヒジ! さらに安定感あるマウントから左右のパウンド! ブリッジから頭をガードして反転させたシウバが上に。

 三角絞めを狙うロペスに体を離す。頭から出血するシウバ。ロペスのジャブに、シウバも右を返してホーン。ロペスのニアフィニッシュのラウンドに(※試合後発表された公式ジャッジは1R 3者10-9でロペス)。

 2R、右ロー2発から入るシウバ。右ボディストレートも。ロペスはジャブから圧力。右カーフを空振りさせたシウバ。左から右に、ロペスはブロッキングから右関節蹴り。シウバは縦ヒジ、左前手フック、右オーバーハンド。ガードのロペスだが、シウバは右を振って左バックヒジも狙う。詰めるロペスに右をヒットさせたシウバ! 下がるロペスに、シウバが前に。バックエルボーも。ガードを固めて右カーフのロペスだが、シウバはジャブを額で受けて左ボディ。

 ロペスは詰めて、シウバの右オーバーハンドを潜って組みに。中腰のシウバに右足をかけてリフトして手を着かせて崩すロペス。しかしシウバもシングルレッグでレッスルアップして立ち上がり。

 左右から左ミドルに繋ぎ前に出るが、ロペスは下がりながら右バックエルボー! 崩れたシウバにロペスがサイドバックからパウンド連打! レフェリーが間に入った。

 出血したシウバは立ち上がりまだ殴りかかろうとするが制される。2R4分48秒、ロペスがTKO勝ち。試合後、ロペスは「このゲームで君らに彼のレベルを段階的に見せてやろうと思った。今証明しているのは、俺がハイレベルだということ。

(フィニッシュは)あのために準備していたんだ。彼が乗りかかった瞬間こそ、まさにその技を決めるべき時だと分かっていた。(最後に何があった? 彼を祝福しに行った?)ああ。いや、大丈夫だ。結局、準備段階であれだけクソみたいなことを言ってたのに、俺のレベルじゃない。今日は俺が主役だ」と語った。

 一方。シウバの敗北により、連勝軍団「Fighting Nerds」勢は、マウリシオ・ルフィ、カイオ・ボハーリョに続き、シウバも敗れ、悪夢の3連敗となった。11月15日に“酒と煙草”のカルロス・プラティスがレオン・エドワーズと対戦。12月6日にカリーナ・シウバがメイシー・バーバー戦が控えているが、どうなるか。

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