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【DEEP JEWELS】万智がパク・シウに判定勝ち、ストロー級新王者に! “シン”ケイト・ロータスが富松恵美を撃破、サラが体重超過の桐生祐子超え、月井隼南が反則蹴り上げで失格、ののかが63秒一本勝ち、大井すずが打撃の進化でジャカに完勝

2025/09/07 16:09
【DEEP JEWELS】万智がパク・シウに判定勝ち、ストロー級新王者に! “シン”ケイト・ロータスが富松恵美を撃破、サラが体重超過の桐生祐子超え、月井隼南が反則蹴り上げで失格、ののかが63秒一本勝ち、大井すずが打撃の進化でジャカに完勝

(C)Takazawa Keisuke/GONG KAKUTOGI

 2025年9月7日(日)、東京・ニューピアホールの夜の部で『DEEP JEWELS 50』(U-NEXT配信DEEPメンバーシップ)が開催された(※昼の部『DEEP TOKYO IMPACT 2025 4th ROUND』速報)。

DEEP JEWELS 50 速報

▼DEEP JEWELS ストロー級タイトルマッチ 5分3R
×パク・シウ(HAVAS)王者 52.05kg
[判定2-3] 27-28×3, 28-27×2

〇万智(フリー)挑戦者 52.05kg

 伊澤星花がストロー級王座返上。暫定から正規王者となったパク・シウに、万智が挑戦する「ストロー級タイトルマッチ」がメインイベントとなった。

 両者は再戦。24年5月に「DEEP JEWELS ストロー級(52.2kg)暫定王座決定戦」として3Rを戦い、パク・シウの打撃に万智も蹴りを混ぜて応戦。グラウンドでも万智が足関節を極めかけるが、抜いたパク・シウがリアネイキドチョークを絞めるなど、一進一退の攻防の末に、5ジャッジは4-1(29-28×4, 28-29)でパク・シウを支持。暫定王座についていた。

 その後、万智は25年6月のRIZIN北海道大会で第5代PANCRASEストロー級王者のソルトと対戦。ソルトの打撃をさばいて組み技で完封勝利している。パク・シウが王座初防衛なるか、万智がリマッチで悲願のベルトを巻くか。

万智「皆さんこんにちは。万智です。明日は大好きな先輩方が戦ってきたDEEP JEWELS 50回記念大会のメインで、タイトルマッチをさせていただけること、光栄です。今できることすべて出し切って勝つ、応援よろしくお願いします」

パク・シウ「(すべて日本語で)こんにちは。パク・シウです。久しぶりです。去年チャンピオンになって、もう1年ですよね。この1年間、本当いろんなことがあって、でもいろんなことが成長できたんで、明日楽しみです。応援よろしくお願いします」

 1R、サウスポー構えの万智はインローから。パク・シウもローを返す。右前手を突く万智に喧嘩四つで前手をはたくパク・シウ。左インローの万智。パク・シウは左ロー。2分経過。フェイントを見せる万智。サウスポーから右ロー、左前蹴りも。パク・シウも慎重な出だし。レフェリーから「アクション」の声。

 右ボディストレートのパク・シウ。万智は右ロー、左ストレート。左インロー。パク・シウも左右の蹴り。万智は左ハイを顔面にかすめる。さらにパク・シウに左ストレートを突く。万智のラウンドに。

 2R、左の蹴りで滑る万智。すぐに立つ。パク・シウは右インロー。さらに右ロー、右ストレート。万智は左ハイ。さばくパク・シウに左ストレートを伸ばす。

 両手で押し込む万智は左で入るが、パク・シウは左フックをヒット! 左ストレートをのど元に突く万智。パク・シウは右ストレートを伸ばす。

 左インローの万智、さらに左インロー。右から左ストレート。エージに詰めると左ハイ、パク・シウも右ローの蹴り返し、右インロー。

 ケージ背に誘うパク・シウ。右を突くパク・シウ。万智が左ボディストレート、右ハイ。有効打はパク・シウ。息詰まる神経戦だが、両選手にイエローカード。

 3R、先に組んだ万智、右で差すが、ケージ背に差しあげるパク・シウ。さらに左右を振って組み。離れ際に左を振ってボディロックで崩し。一瞬両手を着いたパク・シウはすぐに戻してケージ際に。

 ボディロックテイクダウンを中央に投げた万智。フルガードのパク・シウをパス狙いも、蹴り上げから立つパク・シウ。

 すぐに万智は詰めて、パク・シウの右の蹴りをつかんでシングルレッグで崩すもパク・シウはすぐに立ち上がり。

 ダブルレッグに入る万智はシングルレッグからハイクロッチ。脇を潜りバッククリンチから崩し。頭を押して離れたパク・シウは右ボディストレート。万智の左は空振り。パク・シウは右を当てる。ゴング。

 判定は28-27パク×2、28-27万智×3で1者の差で万智が勝利。3度目の正直で、万智がストロー級王者となった。

 試合後、万智は「応援していただき、本当にありがとうございます。あの、ずっと大好きな先輩たちみたいにずっとベルト取りたかったんですけど、ずっと負けてて。今日こうやってベルト獲って格闘家っていうか、なんか名刺みたいなもののが獲れて良かったです。

 あの、本当に万智は大学行ってなくて、あの卒論とか書けなかったんですけど、この四年間大学生みたいに格闘技頑張ってきて。で、四年生の年でこのベルトを獲ることができて良かったです。内容はまだまだなんですけど、もっと強くなるのでみんな応援してください。いつも家族、練習してくださる方々、応援してくださる方々、ありがとうございます。以上です。やったー!」と涙と笑顔のマイクで、ベルトを巻いて50回大会のメインを締めた。

万智──パク・シウとの「再戦」に向けて


【写真】チマエフTシャツならぬ、「マチエフTシャツ」の万智。

万智(試合前インタビュー)「計量は予定通り。減量もキツくなかったです。早めに試合が決まったんで、この数カ月間は、結構男子と組み合うことが多かったです。やっぱりこう……普通の気持ちじゃあ叶わないっていうか。普通の気持ちの作り方じゃ向かえないので、気持ちを引き締めて集中して取り組んできました。うん、武士のような生活を毎日送ってきましたね。もう休みもなく。娯楽なしの修行僧みたいな感じで、本当に遊びも全くせずにとにかく追い込みまくりました。もうなんか、やることはすべてやりきったって感じです。もうやることは、ない」

「梅田さんと茨城の『アップル練(習)』っていうのがあるんですけど、でっかい“アップル練”で、名前はリンゴ練習みたいで可愛いんですけど、いる人たちはみんなデカいんですよ。ウェルター級とかとにかくデカい。そんな熊のような人たちと組み合い、トイカツでも、浜本キャットさんと結構試合形式でバチバチやってもらいました。それと栃木の那須塩原のクロウフォレストで。もう女子とはあまり組み合うことなかったけど、今回は一日二部、三部練習を行ってきました」

パク・シウに勝つために──

万智「ただ、あのときの(前回の)試合って、自分にとっては、自分が今どういう位置にいるのかも分からなかったんです。まずパク選手が強いし、その前からの試合も見ていて、“とにかく試合として成立すればいいな”という思いもありました。もちろん勝ちたかったですけど、試合を成立させられるのか、と。それで試合をしてみて、今回の方が、勝つという思いが強い」

「今回、初めてドミさん(弥益ドミネーター)と試合する時期も被って。ああ、初めてこう一緒に、お互い励まし合いながら、高め合いながらやってこれたっていうのは、自分にとってすごく刺激になりました。試合までの期間一緒に取り組みも見て、試合も見ることができて。今回は、そういった男子ファイターのメンバーとやってきたので、怖さはないです。

 パク・シウに勝つためには──、とにかく全力。“もう今のこの万智の力を全部出していいよ”と。その後に勝ちがついてくると思うんです。とにかく全力を出し切ります」

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