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【UFC】ウォルケルが中国ミンヤンをカーフで崩してTKO勝ち、スターリングがオルテガをアウトMMAで完封、パブロビッチが連勝アコスタを止める。フライ級でス・ムダルジが判定勝ち、ジョンソンがカヴァナに逆転TKO勝ち! 復帰ドーカスがペレイラを43秒KO、ユ・スヨンがシャオ・ロンに判定勝ち

2025/08/23 16:08

▼フライ級 5分3R
チャールズ・ジョンソン(米国)18勝7敗(UFC7勝5敗)
[2R 4分35秒 TKO]
×ロニー・カヴァナ(中国)9勝1敗(UFC2勝1敗)

 香港生まれの母親がロンドンで産み育てたカヴァナは、武術散打、テコンドーをベースにキックボクシングでは、WKUでキッズ時代に5度の世界王者に輝いた。ブラッド・ピケットが設立したロンドンのグレートブリテン・トップチーム所属で、2013年にMMAデビューし、Cage Warriorsから、24年のコンテンダーシリーズで勝利し、UFCと契約。11月にホセ・オチョアとの無敗のUFCデビュー戦対決で判定勝ち。25年3月にフェリペ・ ドス・サントスにも判定勝ちでUFC2連勝中。26歳。

 ジョンソンは、一時3連敗で追い込まれていたが、2024年2月に代役で緊急出場した無敗のアザト・マクスム戦で判定勝ちすると、現PFLのジェイク・ハドリーに判定勝ち、ジョシュア・ヴァンを右アッパーでKOに下すとス・ムダルジに判定勝ちで怒涛の4連勝。2025年3月の前戦で元RIIZNのラマザン・テミロフに判定負けで5試合ぶりに黒星を喫した。34歳。

 ともに強い打撃を持つが、身長で12cm、リーチで8cm長いジョンソンは6KO/TKO勝ちに加え、4つの一本勝ちもマークするなど極めも強い。引き出しの多さとキャリアはジョンソンに分があるが、8歳若いカヴァナは回転の速い打撃は同級でもトップクラス。自身のルーツの国で無敗記録を更新するか。

 1R、サウスポー構えから掴もうとするジョンソンに打突音を当ててインローを当てるカヴァナ。

 オーソにスイッチしたジョンソンにカヴァナは右ハイ! さらに右ストレートもシングルレッグのジョンソンを切るカヴァナ。

 ジョンソンも右ロー。カヴァナは鋭い右ミドル、右カーフ。ジョンソンの首相撲を切る。さらにシングルレッグも切る!

 ジョンソンの左オーバーハンドをかわすカヴァナ。ジョンソンは右カーフを2発。カヴァナは右前蹴り。ジョンソンのパンチをスウェイでかわしてすぐにワンツーの打ち込み。さらにワンツーで前進。ジョンソンも顔をずらしてスリッピングアウェイ。ジョンソンの左右の前進をさばいて左、さらにスピンキックを見せてホーン。カヴァナのラウンドに。

 2R、右ミドルのカヴァナ。ジョンソンはスイッチステップで右ローも、カヴァナはワンツーの右をガード上に突く。

 シングルレッグのジョンソンにギロチン狙いから足を抜いて立ち上がったカヴァナ。さらにジョンソンのシングルにギロチンを仕掛けるカヴァナ。足をかけさせないジョンソンだが、後転したジョンソンの上に。さらについていきカヴァナからダブルレッグへ。

 離れたジョンソン。左、関節蹴りを突いてケージに詰まらせるが、カヴァナはワンツー。左ボディ。左ボディ、右。しかし圧力をかけるジョンソンは左インロー。カヴァナは右ミドルを返す。

 右を突いて、右ハイ、さらに組んでボディ打ちのジョンソン。「痛みに強い」ジョンソンの圧力で徐々に疲弊するカヴァナ。左の相打ちから、手が上がらなくなったカヴァナにジョンソンは右フック! カヴァナが後方にダウン。パウンドにすぐにレフェリーが間に入った。

 試合後、ジョンソンは中国語で挨拶。「俺の名はチャールズ・ジョンソン。アメリカ出身。夢のために戦え。俺たちは共に立ち上がる。俺の名前を覚えてくれ!」と語った。

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