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【UFC】ウォルケルが中国ミンヤンをカーフで崩してTKO勝ち、スターリングがオルテガをアウトMMAで完封、パブロビッチが連勝アコスタを止める。フライ級でス・ムダルジが判定勝ち、ジョンソンがカヴァナに逆転TKO勝ち! 復帰ドーカスがペレイラを43秒KO、ユ・スヨンがシャオ・ロンに判定勝ち

2025/08/23 16:08

▼ライト級 5分3R
〇ロン・ジュー(中国)27勝6敗(UFC3勝3敗)
[判定3-0] ※30-27, 29-28×2
×オースティン・ハバード(米国)16勝10敗(UFC4勝8敗)

 RTU出身ロン・ジューと、TUF出身のハバードの対戦。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に跳び蹴りで前に出るハバードは右を伸ばしてニータップ狙いも切るロン・ジューは左インロー。

 右から左、さらに右オーバーハンドのロン・ジューは右カーフも。スイッチするハバードはオーソに戻すとロン・ジューは右ロー。ハバードの入りに右アッパーを狙う。ハバードは後ろ蹴りもさばくロン・ジューは左から右を振る。

 右カーフを2度当てるロン・ジュー。ハバードは右バックスピンキック。インローを当てるロン・ジューは右カーフと前足を内・外と当てる。

 ハバードは右を振ってダブルレッグテイクダウン。金網まで這うロン・ジューのバックを狙うが前に落とされる。ロン・ジューは中央で打ち合いを誘う。

 2R、中央に出て左から右アッパーを狙うロン・ジュー。ハバードは左前蹴り。右から左。かわすロン・ジューはワンツーもそこに
ダブルレッグテイクダウンのハバードは奥足のかかとを掴み崩すが、足を抜き立ち上がるロン・ジュー。右カーフを当てる。

 スイッチしてアッパー狙うハバードは右前蹴り。ロン・ジューは右アッパーから左・右と繋ぐが、ハバードもミドル、左ボディ。スイッチしてオーソから左ミドルとテイクダウンの布石で散らす。右オーバーハンド、右ボディのロン・ジューはさらに右オーバーハンド。

 ブロッキングのハバードは手数が減る。ロン・ジューは右から左をボディに。さらにシングルレッグも切るロン・ジューは右から左アッパーを突く。

 3R、ハバードは細かいステップで右から左でローシングルも、切るロン・ジュー。右をボディに突くハバード。ロン・ジューもワンツーの右をヒット! 右ローを当てるロン・ジューは右アッパーも。

 組んで離れ際に打つハバードをさばいて右を当てるロン・ジュー。左からニータップのハバードだが、動かないロン・ジューは右オーバーハンドをガード上に叩く。組みで近づくハバードを右から左で押し戻すロン・ジューは、ハバードのローシングルを切るとハバードの蹴りに右を合わせてスリップさせる。

 スイッチして左から右で踊るように左右を放つロン・ジュー。残り時間わずかに、中央で打ち合おうというロン・ジューにハバードはつきあわず。

 判定3-0(30-27, 290-28×2)でロン・ジューが勝利。試合後、「まず最初に、私のクラブの父に感謝したいと思います。彼は心臓に問題を抱えていますが、それでも故郷から飛行機でここまで来てくれました。その存在がここにあることが、私の最大のモチベーションです。現在チームメイトと共にこの試合に勝たなければ、彼らを励ますことができませんでした。(2連勝で)私の連勝はシティキックボクシングのチームメイト、他のコーチたち、そしてマイケルのおかげです」と語った。

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▼ミドル級 5分3R
〇カイル・ドーカス(米国)16勝4敗(UFC23勝4敗)
[1R 0分43秒 TKO]
×ミシェル・ペレイラ(ブラジル)31勝14敗(UFC9勝5敗)

 バック宙フットスタンプの使い手ペレイラの前戦は4月にアブス・マゴメドフ判定負けで2連敗中。グラップラーのドーカスは2022年までUFCに在籍も2勝4敗1NCでリリース。その後はCFFCでミドル級王座を獲得。今回は欠場したマルコ・トゥーリオの代役でUFC再契約を果たした。

 1R、オーソから右ミドルのペレイラ。サウスポー構えのドーカスは左で圧力をかけるが、ペレイラは左右から左ミドルを返すと、左ジャブ。

 そこに詰めたドーカスは右前手フック! ダウンしたペレイラはガードもそこにパウンド、ヒジを連打するドーカスに、ペレイラが失神。すぐにレフェリーが間に入った。

  気を取り戻したペレイラはすぐに立ち上がりドーカスを追いかけたが、時遅し。レフェリーのストップに歩みを止めた。

 ドーカスは試合後、ビスピンから「こんな展開になるなんて想像した?」と問われ、「絶対にありません。UFCに戻ること自体が信じられないことですが、何よりもまず、神様に感謝したいと思います。私のマネージャー、兄弟がここに来てくれたことに感謝します。中国にも本当に感謝しています。皆さんがこんなにサポートしてくださって、本当に感謝しています。本当にありがとう。

 彼がパンチで重く攻めてきたことは分かっていた。私たちは本当に、パンチを打つ際に体を低く保ち、硬く保つように練習してきました。私たちのゲームプランは、ストライキングで対戦し、彼が近づいてきたら足を固定してパンチを放ち、何かを仕掛けることでした。(UFCをリリースされて戻って1R KOに)本当に私にとって全てを意味します。UFCに感謝しています。私を推薦してくれたこと、私がここに値するのを示させてくれたことに感謝しています。自分自身のパフォーマンスは役立ちましたし、良いメッセージになったと思います」と語った。

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