MMA
レポート

【PFL】ミドル級決勝エドワーズがロスタを左ハイKO! ヘビー級決勝は昨年準優勝のポポフがロマノフにスプリット判定勝ち、ライトヘビー級決勝はカルロス・ジュニオールがコーリーにRNC極めて優勝

2025/08/22 10:08
【PFL】ミドル級決勝エドワーズがロスタを左ハイKO! ヘビー級決勝は昨年準優勝のポポフがロマノフにスプリット判定勝ち、ライトヘビー級決勝はカルロス・ジュニオールがコーリーにRNC極めて優勝

(C)PFL

 2025年8月21日(日本時間22日)、米国フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノにて『PFL World Tournament 10: 2025 Finals』(U-NEXT配信)が開催された。

 8階級中、すでにウェルター級でサッド・ジーン、フェザー級でモヴィッド・ハイブラエフがトーナメント優勝。さらにライト級でアルフィー・デイビス女子フライ級でリズ・カモーシェバンタム級でマルシルリー・アウベスがトーナメント優勝賞金50万ドル(約7300万円)を獲得している。今大会では、残り3階級のミドル級、ヘビー級、ライトヘビー級の決勝が行われた。

▼PFL World Tournament ミドル級決勝 5分5R ※選手名から前戦
〇ファビアン・エドワーズ(英国)16勝4敗
[3R 1分28秒 KO] ※左ヘッドキック
×ダルトン・ロスタ(米国)11勝2敗
※エドワーズがミドル級優勝、50万ドル獲得

 PFLミドル級トーナメント決勝戦・5分5R。

 ファビアン・エドワーズは、元UFCウェルター級王者レオン・エドワーズの実弟。24年10月にジョニー・エブレンと再戦し、王座に挑戦も判定負けでリベンジならず。4月のトーナメント一回戦で、2023年のPFLライトヘビー級覇者インパ・カサンガネイに2R TKO勝ち。準決勝では2023年ライトヘビー級準優勝のジョシュ・シルヴェイラに判定勝ちで決勝に勝ち上がった。

 Bellator時代に敗れたのは、現ミドル級王者コステロ・ファン・スティーニスとオースチン・ヴァンダーフォード、元王者のエブレンのみ。

 対するロスタは、少年時代からレスリングとボクシングを習い、アメフトでも活躍。アマチュアMMAで7勝0敗、アマチュアボクシングで6勝0敗の戦績後、プロMMAで11勝1敗。

 23年8月にアーロン・ジェフリーに判定負け後、ノルベルト・ノベニ・ジュニアにマジョリティ判定で勝利。25年4月の一回戦はサディブ・シーに2R ダースチョークで一本勝ち。6月の準決勝でアーロン・ジェフリーにスプリット判定勝ちで23年以来のリベンジを果たしている。

 ロスタは会場入りした際に、現パートナーのダコタ・ディッチェバと同じピンクのシミラールックで会場入り。コーナーにはATTのマイク・ブラウンがつく。

 1R、サウスポー構えのエドワーズ。オーソのロスタ。喧嘩四つの前手争い。エドワーズは左インロー。さらに左前蹴り。ロスタも右ミドルハイを突く。右手で触るエドワーズにロスタは左右で詰めて、左差しで右ヒザ蹴りもローブローに。中断。

 再開。中央に出てロスタ左前蹴りを腹に突くエドワーズ。今度は左ストレートも上下に。ロスタは右ミドルハイ。さらにワンツーの右からボディロックテイクダウン! 金網でシッティングからすぐに立つエドワーズは正対。

 右で差し込むロスタはボディロックで持ち上げ、中央に運んでテイクダウン! 残り1分。左で枕もバタフライガードから立ち上がるエドワーズ! ロスタは右からで詰めて右ハイも、エドワーズも左を返すと、ロスタは詰めて押し込みゴング。

 2R、中央に出るエドワーズ。左を突くと、左右で詰めるのはロスタ。ともに被弾も、シングルレッグのロスタに顔を剥がして差し上げるエドワーズが体を入れ替え。左差しのロスタが再び体を入れ替えるが右で差し返すエドワーズが体を入れ替え。四つからボディヒザのロスタ。頭をつけるエドワーズに体を入れ替えて下に入るロスタ。

 左で差し上げるエドワーズは体の入れ替え。互いにヒザを突き合い、右を当てたロスタが前に。左で差して押し込むロスタをエドワーズが突き放して離れる。

 インロー、エルボーのエドワーズ。ロスタはシングルレッグからダブルレッグに移行し、頭を出してテイクダウン! しかしここも押さえ込まれずにすぐに立つエドワーズ。そこに両足をクラッチして持ち上げるロスタに投げられず着地して凌ぐエドワーズ。

 3R、左前蹴りのエドワーズ。左関節蹴りのロスタ。エドワーズの右カーフはチェックする。詰めるエドワーズは押し込み左ヒジ。ロスタは右ボディストレート。しかし、向き合って詰めたエドワーズは左ハイ! 上中下と散らされてガードが下がったロスタは被弾し、後方に倒れ、そこにエドワーズはパウンド1発、KO勝ち! 

 元UFCウェルター級王者で兄のレオン・エドワーズばりのヘッドキックKOのエドワーズは、「3年前の今日、これが“チームヘッドショット・デッド”だ。私の言っている意味、分かりますか? それは狂気だ。神様は不思議な働き方をされるものですね、知っていますか、そして昨年10月にジョニーにチャンピオンシップを失ったことは、本当に感謝している。12カ月も経たないうちに、私はPFLチャンピオンになった。信じられないことだ。

 最初のラウンドからインローがゲームプランだった。そしてヘッドショット、わかるだろ? チームに言ったんだ。兄弟にも言った。実際、彼が同じように倒れるのを見たから、そのショットを試すと言ったんだ。ジムでそのショットは上手くいくし、見ての通り、完璧に決めた。

PFL世界ミドル級王者のコステロ・ファン・スティーニスがケージインし)(肩を傷めた?)俺は大丈夫だ。レッツ・ゴー」と答えて、笑顔でフェイスオフ。

 司会は、「この試合は今年後半にPFLミドル級世界タイトルをかけて行われる」と語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント