【ONE】「『格闘技なんてやる暇あるなら働け』とか散々言われてうんざりしてたけど、今じゃ7桁振り込み。今年中に1試合で8桁稼いでやる」と宣言の竹内龍吾が、カン・ジウォンを1R TKOで5万ドルボーナスも獲得

　2025年8月2日（土）タイ・バンコクのルンピニースタジアムにて、『ONE Fight Night 34: Eersel vs. Jarvis』（U-NEXT配信）が開催された（※立ち技リポート）。

▼ONEヘビー級（120.2kg）MMA 5分3R
×カン・ジウォン（韓国/Wang Ho）
[1R 1分38秒 TKO]
〇竹内龍吾（King Gym）

　柔道ベースの竹内龍吾は、MMA4勝1敗。1年前にMMAを始めて、24年にDEEPで怒涛の4連勝後、25年4月にONEデビュー。ポール・エリオットに3R TKO負けで初黒星を喫した。

　サウスポー構えのテコンドーストライカーのカン・ジウォンは、MMA7勝3敗。韓国Angel's Fightingで2連勝後、21年からONEに参戦。アミル・アリアックバリ、ポール・エリオットを右フックで1R KOに下す強打者だが、24年7月の前戦ではキリル・グリシェンコに判定負けしている。ともに今回が再起戦。

　ルンピニースタジアムでのリングMMA。

　1R、サウスポー構えのカン・ジウォンに、オーソドックス構えの竹内が先に中央を取る。ワンツーの右をボディーに打つ竹内。喧嘩四つの前手争いからカン・ジウォンは左インロー。左ボディストレートを返す。

　右を振って見せた竹内は、遠間から右のスーパーマンパンチで飛び込み。避けたカン・ジウォンは左を当てて右フックも、右を返した竹内は左に繋ぎ前に。

　ともに大振りで打ち合うが、詰める竹内は再び右スーパーマンパンチの飛び込み。そこから左フックをヒット。しかしその打ち終わりに右から左を突くカン・ジウォン。竹内も被弾しながらも左を当てて前に。コーナーに詰まるカン・ジウォンは右フックを当てて押し返し。

　さらに左フックで前に出るが、そこに竹内は左をヒット！ 腰が落ちたカン・ジウォンは足にしがみつくが、そこに竹内は右の鉄槌連打で、カン・ジウォンが前のめりに這いつくばり、レフェリーが間に入る。

「タイム」をコールするオリビエ・コストレフェリー。鉄槌の最後の1発が後頭部に入っており、インターバル。

＼🔥 竹内龍吾がONE初勝利 🔥／

ONE2戦目の竹内🇯🇵が
カン・ジウォン🇰🇷を豪快KO🤯💥

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— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) August 2, 2025

　再開。グローブタッチ。ここも右のスーパーマンパンチで飛び込む竹内。カン・ジウォンは左から右を合わせに行くが、コーナーに詰めた竹内は、右を強振。

　それをかわしたカン・ジウォンは右を振ると、そこに竹内は左から右フック！ ダウンするカン・ジウォンだがすぐに立ち上がり。

　竹内はカン・ジウォンの打ち返しに左から右、さらに左フックをヒット！ 続く右にロープに詰まったカン・ジウォンに回転速く左右フック連打から左！

　ダウンしたカン・ジウォンのサイドから竹内は右の鉄槌4連打でレフェリーが竹内を後方から剥がして止めた。歓喜の竹内はセコンドとハグ。

　1R KOでONE初白星を飾った竹内は、マイクを向けられ「皆さんこんにちは、竹内龍吾です。カン・ジウォン選手、めちゃくちゃいいパンチ持ってて強い選手なんですけど、まあ俺が一番、パンチあるんで、誰でもKOできます。次もKO期待してください」と語ると、5万ドル（約740万円）ボーナスを獲得。

　竹内は最後に「11月、東京でONEやると思うんですけど、俺呼んだら面白い試合見れるんで。呼んでください！」と11月16日のONE日本大会参戦をアピールした。

　DEEPで4連勝後、25年4月にONEに参戦し、3R TKO負けもタフな試合を見せて外貨を稼いだ。

　札束を手に竹内は、「1年ちょっと前に初めてジムに入会して、周りには『格闘技なんてやる暇あるなら働け』とか散々言われてうんざりしてたけど、今じゃ海外でドルを稼いで帰国したら口座には7桁振り込まれてる。1年でここまで来れた。妬み羨まれる事もあるけど。こんなのは俺からしたらおまけに過ぎなくてスタートラインでしかない。今年中に1試合で8桁稼いでやる。Young Money」と、豪語していたが、それを現実のものとするような今回の5万ドルボーナスの獲得。

　成り上がり宣言をしていた竹内だが、続けて「そして何より俺一人じゃこんなトップスピードでここまで来れてない。支えてくれてる全ての人、ありがとうございます」とキングジム神戸のチームに感謝の言葉も添えていた。

　オマール・ケインvs.アナトリー・マリキンのONEヘビー級王座戦が組まれている11月東京・有明大会に、竹内参戦もあるか？