王者・大﨑孔稀(中央)を狙う鈴木真彦(左)、加藤有吾(右)(C)RISE
2025年8月30日(土)東京・後楽園ホール『RISE 191』の主要対戦カードが発表された。
バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、同級2位・鈴木真彦(TEAM 寿)と同級3位・加藤有吾(RIKIX)がついに激突。

鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2024年12月、大﨑孔稀に敗れて王座を失い、その後は勝ち負けを繰り返している。前戦は6月の戸井田大輝戦で判定勝ち。戦績は37勝(21KO)10敗。
加藤は元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・石井宏樹の愛弟子でジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月には岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント優勝を果たした。2024年12月に『ONE Friday Fights 91』に初出場、OFGムエタイに挑んでケイ・ジンジュンをKO。前戦は2025年6月、礼司をKOしている。戦績は28勝(13KO)7敗。
両者ともパンチャーであり、前へ出てアグレッシブな打ち合いを繰り広げるタイプ。これぞRISEというような試合となりそうだ。勝者が王者・大﨑孔稀への挑戦権を得る可能性が高い。

SuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rでは、RISEバンタム級王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)がISKAフリースタイル世界フェザー級王者ジラリー・キャルービー(フランス/CARCHARIAS GYM)と対戦する。
大﨑はパンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。様々な団体で活躍し、これまでにJ-NETWORKスーパーフライ級王座、WMC日本同級王座、BOMバンタム級王座を獲得。RISEには2019年11月から参戦。2023年12月に鈴木真彦を破り第8代RISEバンタム級王座に就くと、2024年8月に大森隆之介を判定で破り王座初防衛に成功。11月に『ONE Friday Fights』初参戦でフオ・シャオロンに判定勝ち。2025年5月、門口佳佑をKOした。戦績は36勝(21KO)7敗2分1無効試合。
キャルービーはアマチュアムエタイのIFMA世界大会で銀メダル、ヨーロッパ大会でも銀メダルを獲得。幼少期にアルジェリアからフランスに移住し、アマチュアボクシングでも8戦無敗。レミー・パラと同門。2024年3月に初来日し、孔稀の兄・一貴とISKAオリエンタルルール世界フライ級タイトルマッチで対戦したが、50-45×3の大差で判定負け。177㎝の長身で大﨑とは12㎝の差がある。戦績は11勝(3KO)3敗のサウスポー。
一貴戦では組んでのヒザ蹴りを多用し、左ストレートを浴びせる場面もあったが、終始圧倒される試合展開だったキャルービー。1年5カ月でどこまで進化したか。孔稀は兄以上の勝利が求められるところだ。

第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定トーナメント準決勝3分3R延長1Rでは、同級3位・島田知佳(team VASILEUS)と同級5位・風羽(龍生塾ファントム道場)が対戦。
島田は武尊率いるteam VASILEUS唯一の女子選手で、伝統派空手をバックボーンに持つ。2024年7月にRISEでプロデビューすると、岩永唯伽との無敗対決を制するなど4戦全勝。5月のトーナメント1回戦では奥村琉奈に初KO勝ちを収めた。
シード出場となった風羽は2022年5月の『RISE』でプロデビュー。西原朱花に敗れたがその後はシュートボクシングで3連勝。『ホーストカップ』や『BOUT』、香港の『I-1』にも出場。2024年7月のRISEでは女子ホープでランカーの小林穂夏に延長戦の末勝利を収めた。11月には『ONE Friday Fights 86』に初出場。前戦は4月のSBでUver∞miyUに判定勝ち。戦績は7勝5敗。
ミドル級(-70kg)3分3R延長1Rでは、同級2位・憂也(魁塾)が同級3位・髙木覚清(RIKIX)と対戦。

憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには3度出場して、全てKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、戦績は35勝(17KO)15敗3分。6連勝で2025年1月にサモ・ペティに挑んだが、延長戦で判定負け。
髙木は2024年3月にBigbangウェルター級王者の大輝に挑戦、判定勝ちを収めて新王者となり、12月にはK-1グループの山崎陽一をTKOに破り初防衛に成功した。2025年6月、モトヤスックから左ハイキックでダウンを奪い、勝利を収めている。戦績は15勝(5KO)7敗。
長くRISEミドル級のトップグループに君臨する憂也に髙木が下剋上を果たすか。それとも憂也が必殺の右をさく裂させるのか。
▼ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R
稲井良弥(TARGET大森/同級3位)
和田哲平(FASCINATE FIGHT TEAM/同級8位)
▼スーパーフェザー級(-60kg)3分3R
戸田龍将(TRY HARD GYM/2023年RISE Nova全日本大会-65kgトーナメント優勝)
東 蒼馬(MONSTAR GYM)
▼ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R
野口絋志(橋本プレボ/同級7位、Stand Up King of Rookie 2023 -67.5kg級優勝)
KENTA(HAYATO GYM/スーパーライト級14位、第4代DEEP☆KICK-63kg王者)



