鈴木真彦が早くも再起戦、戸井田とは激戦必至
2025年6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAI『OURO presents RISE WORLD SERIES 2025 YOKOHAMA』の対戦カード発表記者会見が、5月14日(水)都内にて行われた。
-57kg契約3分3R延長1Rで、RISEバンタム級2位・鈴木真彦(TEAM 寿)とRISEフェザー級9位・戸井田大輝(TOP LEAD GYM)が対戦。

鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち。那須川天心に2度、志朗に2度敗れた以外は連勝も、2023年3月にK-1のリングで玖村将史にダウンを奪われて敗れた。
8月にイマッド・サヒをKOして再起したのもつかの間、12月に大﨑孔稀に敗れ王座を失い、2024年3月に金子にリベンジを許した。12月にジェイミー・ゲイマンを初回KOしたが、2025年4月に大森隆之介に判定負け。戦績は36勝(21KO)10敗。
戸井田は元MA日本スーパーバンタム王者で、2021年6月からRISEに参戦。闘志むき出しの打たれても前に出る根性ファイトで観客を沸かせ、RISEに定期参戦。2024年3月、RISE代表としてK-1に乗り込むも兼田将暉にKO負け。7月、宮崎就斗に殊勲の判定勝ちも12月のドゥエルバート・マヌエル戦で判定負け、2025年4月の久津輪将充に判定勝ちして戦績を14勝(6KO)7敗1分とした。

会見で戸井田は「ビッグマッチを組んでいただきありがとうございます。僕からすれば鈴木選手はめちゃめちゃ強豪で全試合見てたくらい好きな選手。このようなチャンスをいただけたこと光栄に思います。僕はRISEに求められた、見てくれる皆さんのためにも求められた試合が出来ればと思っています」と挨拶。
一方、大森戦での敗戦から短いスパンでの再起戦を自ら望んだという鈴木は「前回の敗戦からだいぶ落ち込んだけれど、リングの上で落としてしまったものはリングの上で奪い返すしかない。戸井田選手も激闘派なのでい試合をして会場を盛り上げたい」とコメント。

互いの印象を聞かれると、戸井田は「パワーもスピードもあって気持ちも本当に強い選手だと思っています。一緒にジムをやっている良星選手も鈴木選手に負けているので、そのリベンジも果たしたい。今回打ち合いをしようと思うので、敬意を持って倒しに行けたらと思っています」と打ち合いを予告。
これに鈴木は「戸井田選手はカッコいいファイター。ほんまに魂こもった試合をしている僕も好きなファイターで。そんな選手と気持ちの勝負なら絶対に負けないので、そこも全面に出して倒したいと思います」と、倒すと宣言した。

鈴木は大森戦後に「だいぶ落ち込みました」と言うが、「僕が思っている強さは 戦うことでしか体現できないと思うので、それを証明する戦いをしたいなということで、すぐ(再起を)決めましたね」と、気持ちを切り替えるのに時間はかからなかったとする。
57kg契約と本来の55kgよりも2kg重い契約体重に関しては、「1回ありました」と過去に経験しているとし、「上げることは一切考えてない。ほんまに強い選手は体重関係ないと思うので、1~2階級くらいでは。それもなぎ倒していけるような選手になりたいし、戸井田選手と最高の打ち合いをしたいので今回決めました」と、今回57kgで戦う理由を話した。
一方、戸井田も「いつもより500グラムくらい軽い階級ですが、そこに関しては前回の試合から空いてないので体重もそこまで戻っているわけじゃない。そこは全然問題ない」とした。

▼-61.5kg契約 3分3R延長1R
GUMP(TEAM TEPPEN/スーパーフェザー級7位)
髙橋 亮(TRIANGLE/スーパーフェザー級14位/第8代NKBバンタム級王者)
GUMPは2024年8月の『DEEP☆KICK』で-60kg王者の大樹(RISEスーパーフェザー級3位)を三日月蹴りでKO。11月のRISEでは岩郷泰成をKOと波に乗っていたが、12月に笠原友希に判定負け。2025年3月、細越竜之介に判定勝ちして再起。決め台詞は「ノーダメージ」。戦績は15勝(3KO)4敗1分。

髙橋は“髙橋三兄弟”の次男で、2019年6月にホームのNKBでバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも奪い、2階級制覇に成功。10月には大ベテランの国崇にもTKO勝利。2020年7月にRISEフェザー級王者・工藤政英とは延長戦までもつれ込みドロー。2021年5月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では1回戦で白鳥大珠に敗れている。2022年3月には大雅とドロー。2024年4月の「漢気トーナメント」では1回戦でパヌワットにKO負け、10月に井上竜太に判定勝ちで再起した。戦績は22勝(9KO)9敗2分。

高橋のコメント
「前回試合したのが10月のRISE後楽園ホール大会で、その試合は自分怪我していて休養期間含めて4年ぶりの勝利やったんですけれど、その時の試合は勝ちにこだわった試合内容で会場を沸かすこともなく、多分皆さん覚えてないと思うけれど。今回はGUMP選手とこの大舞台で会場に来てくれている方、ABEMAで見てくれる方の心を動かすようなアツい試合をしたいと思います。もちろんノーダメージで終わりたいと思います。
GUMP選手はここ最近急成長してきている選手やなと見ていて。ガッツのある気持ちいい試合をする選手って印象です」

GUMPのコメント
「ノーダメージ! 2大会連続で大きい会場で試合を組んでもらったので、前回はしょっぱい試合しちゃったので今回は高橋選手といい試合をして盛り上げたいと思います
高橋選手は僕がプロデビューする前から第一線で活躍していて。僕がリスペクトしている選手と戦わせていただけるのは光栄なことやと思うので、いい試合します」



