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【UFC】ミドル級再戦でドリッゼがヴェットーリにリヴェンジ「次はウィテカーかアデサニヤだ」、体重超過のエンジョクアニが3連勝、ヘルナンデスがホロボーに判定勝ち、ブラックシアがギブソンにキムラ、ヒベイロが体重超過のヌルゴジェイにキムラ極める、チェ・スンウがヴァシホスの右にTKO負けで連敗、RTU優勝ユ・スヨンがカニンガムに判定勝ち

2025/03/16 08:03

【プレリム】

▼ヘビー級 5分3R
〇ワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)13勝1敗(UFC6勝1敗)261.5lbs/118.61kg
[2R 4分48秒 TKO]

×ライアン・スパン(米国)22勝11敗(UFC8勝6敗)249lbs/112.95kg

 ヘビー級戦。アコスタは12位。元プロ野球選手(マイナーリーガー)で投手だったアコスタ。肘を負傷して野球を断念しMMAに転向した。UFCではここまで5勝1敗と、前座~中堅クラスながら大きく勝ち越している。ストライカーだが、組みとグラウンドに穴がある。前戦は五輪テコンドー銅メダリストで、MMAデビューから全試合1RKO勝ちのロベリス・デスパイネと対戦。しかしデスパイネの未知数だったテイクダウンディフェンスとグラウンドでのリカバリー能力が著しく低レベルであることが判明し、アコスタがテイクダウンすると一方的な展開となり判定勝ち。デスパイネの能力に問題があるというだけの試合で、アコスタの評価が上がる試合ではなかった。33歳。

 スパンはライトヘビー級では8勝5敗。一時はランカーだったが、3連敗でランク外に。昨年10月、同じく元ランカーのOSPと対戦。41歳で打たれ弱くなっているOSPに対し、右を打ち込んで効かせると、苦し紛れのタックルに来たところに得意のギロチンを仕掛けてタップを奪い、連敗を止めた。デビュー当時はウェルター級で、その後ミドル→ライトヘビーと上げてきたが、今回はキャリア初のヘビー級での試合となる。前日計量では249ポンド(112.9kg)と、ほぼヘビー級の標準体重でクリア。33歳。

 1R、両者オーソドックス。ロー、前蹴りで牽制するスパン。アコスタは振りかぶるような右オーバーハンドを打ち込む。アコスタのカーフキックにワンツーを合わせたスパン。アコスタの右フックがヒットし、バランスを崩したスパン。組んでケージに押し込んだアコスタだが、スパンが引き剥がし離れる。パンチを振って出るアコスタ。飛び込んで右オーバーハンドから左フックを振っていく。スパンの蹴り足を取りながら右オーバーハンドをヒットさせるアコスタ。スパンが組み付くが、アコスタがケージに押し込むと離れ際に左右のフックを打ち込む。残り1分。圧に押されて下がるスパン。右オーバーハンドを打ち込むアコスタ。組んだスパンが投げを狙ったが、スッポ抜けて倒れた。パウンドを落とすアコスタ。足で阻んだスパン。猪木アリ状態で見合ったまま1R終了。

 アコスタの大振りのパンチの圧に押され気味になっているスパン。

 2R、ジャブを入れたアコスタだが、ボディブローが低く入りローブローに。再開。直後にパンチが交錯すると、今度はアイポークをアピールするスパン。再開。左フックをヒットさせたアコスタだが、スパンはアコスタの手が開いているとアピール。パンチを出すスパンに今度はアコスタのローキックがローブローとなり3度目のタイムストップがかかる。インターバルが取られて再開。右オーバーハンドを打ち込むアコスタ。スパンも手を出していくが、距離があり届いていない。左右のフックを振っていくアコスタ。左がヒットし顔を歪めるスパン。アコスタがパンチで出るとシングルレッグに入るが、こらえながら鉄槌連打を入れるアコスタ。立って離れるが左フックが入りスパンダウン!パウンド連打。アゴに連続で入りスパンの意識が飛んでレフェリーストップ!

 2R4分48秒、TKOでアコスタが勝利。

 勝ったアコスタはデイナ・ホワイトにボーナスを要求すると、次に対戦したい相手としてタイ・トゥイバサの名前を挙げた。

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