▼第9試合 フライ級ムエタイ 3分3R
○ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー(タイ)
TKO 2R 1分37秒 ※左前蹴り
×デニス・ピューリック(カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)

ジャオスアヤイはタイ国BBTVスタジアム・フェザー級8位として、2019年11月の「第3代K-1フェザー級王座決定トーナメント」に初来日。1回戦で安保璃紅を必殺の飛びヒザ蹴りでKO、準決勝でも卜部弘嵩との延長戦に及ぶ激闘の末に勝利。決勝こそ江川優生の左ボディに沈んだものの、鮮烈なインパクトを残した。2020年3月『K'FESTA.3』で小澤海斗からも勝利を収めている。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」では1回戦で玖村修平にKO負けを喫した。

『ONE Friday Fights』には2023年6月から参戦し、初戦のペットスクンビットには初回KO勝ちも、8月の2戦目ではコンスック・フェアテックスに判定負けを喫している。11月にはパイダンをKO、12月はラジャのスーパーフェザー級王者ペットスクンビットから判定勝利を収めた。2024年4月はゴントーラニーに判定負けしたが、5月にプンルアンを左フックで初回KOに仕留めた。9月にはスリヤンレックと大激闘の末に判定勝ち。2025年1月にはヨードレックペットを2RでKOしてみせた。戦績は81勝(29KO)39敗2分。

ピューリックは2015年1月にK-1に初来日、卜部功也にKO負け。2022年5月の『ONE 157』でONE初参戦を果たし、シャーゾット・カブトフに判定負け。8月にタギール・カリロフに判定勝利、2023年5月にヨードレックペットにTKO負け、12月にニューイエンにKO勝ちと勝ち負けを繰り返すも、2024年4月にジェイコブ・スミスに判定勝ちでONE2連勝。
24年6月にロッタンとキックルールでフルラウンド戦い判定負けも殴り合いの激闘。10月のエリアス・マムーディとのOFGムエタイ戦はマムーディの首相撲ヒザからのボディ打ちにKOされるも、後にマムーディのドラッグテスト陽性反応により、試合結果はノーコンテストに変更されている。ブアカーオが所属するバンチャメークジムでムエタイを学んだほか、テコンドー、空手、MMAの経験もある。

1R、ジャオスアヤイの右ハイをもらったピューリックは前へ出ていきなり右ヒザを突き上げる。ジャオスアヤイは左右に動きながら右ロー、ワンツーを狙う。さらに左ハイから得意の飛びヒザ蹴り。これをかわしたピューリックは右カーフを蹴る。ジャオスアヤイはワンツー、アッパーの連打。ピューリックもこれに打ち合う。そこへジャオスアヤイは飛びヒザ。ジャオスアヤイが身体を沈めてからパンチを打つのは飛びヒザ蹴りのフェイントか。軽快なステップで動き、パンチを当てていくジャオスアヤイ。

2R、ジャオスアヤイはワンツーから飛びヒザ、さらにパンチをまとめてアグレッシブは攻撃を見せるが、ピューリックが右を打ち返す。被弾しながらも前へ出てワンツー、アッパー、右フックを打ち込むジャオスアヤイ。ピューリックも右を打ち返す。手数が多いのはジャオスアヤイで、右ヒザをボディへ突き刺すとピューリックは一気にペースダウン。ボディ連打から頭部へのパンチをまとめてダウンを奪った。


再開後のファーストアタックでは、三日月蹴り気味の左前蹴りを突き刺し、ピューリックは腹を抑えて倒れ込み、ジャオスアヤイの鮮やかなTKO勝ちとなった。当然、35万バーツのボーナスが支給された。さらに、本戦契約も発表。ジャオスアヤイは男泣きした。


