▼コー・メイン キャッチウェイト(-79.37kg)キックボクシング 3分3R
×シンサムット・クリンミー(タイ)
KO 1R 1分58秒 ※右フック
○ニキー・ホルツケン(オランダ)

シンサムットはムエタイジムを営む家庭に生まれ、4歳から練習を開始。兄は海外で活躍し来日経験もあるスッドサコーン。21歳で徴兵されるとボクシングでナショナル王者にも輝き、2019年の国際ミリタリースポーツカウンシルでのトーナメントではオリンピックボクサー2人から勝利を収めた。

兵役を終えてムエタイに復帰すると2022年3月にONE初参戦を果たし、ニキー・ホルツケンをカウンターの右でKOした。2022年10月にはONEムエタイ世界ライト級王座決定戦をレギン・アーセルと争い、判定2-1の僅差で敗れ、2023年3月の再戦でのタイトルマッチではKOで返り討ちにされた。その後は2蓮敗を喫したが、1月にナウゼット・トルヒーリョを初回KOで破り復活。キックボクシングルールは今回が初。

41歳のホルツケンは元GLORY世界ウェルター級王者。10歳でボクシングを始め、キックボクシング、ムエタイも習得。ラモン・デッカーに師事し、K-1でブアカーオ、SBでアンディ・サワーらと対戦。2013年12月のGLORY東京ではウェルター級トーナメント優勝、初代王座についた。2018年11月からONEに参戦し、これまで5勝(4KO)4敗。2024年1月のONE日本大会では秋山成勲とMIXルールで対戦し、1Rのボクシングルールで秋山をKOしている。

4敗のうち2敗はレギン・アーセルの王座に挑戦して敗れたもので、さらに1敗は今回対戦するシンサムットに2022年3月の対戦でKO負けを喫したもの。3年ぶりの再戦となる。

1R、前に出るホルツケンは右カーフを蹴っていき、シンサムットがロープを背負うと後ろ廻し蹴り2連発。シンサムットが押されてバランスを崩す。その後も前へ出て圧をかけるホルツケンがジャブと右カーフで攻めていくが、打ち合いになったところで右の相打ち、シンサムットがダウンを奪う。しかし、シンサムットも被弾したためフラつく。

再開後、前に出るホルツケンにまたも打ち合うシンサムットだったが、ホルツケンの右フックがヒット。シンサムットは立ったまま失神し、前へ倒れた。レフェリーが即座にストップ。凄まじい逆転KO劇に場内は大いに沸いた。

ホルツケンは35万バーツ×2のダブルボーナスを獲得。「相手も効いていたのが見えていたので倒しに行った」と試合を振り返った。


