▼メインイベント キャッチウェイト(-62.14kg)ムエタイ 3分3R
○ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
KO 3R 1分06秒
×イブラギム・アブドゥルメチドフ(ダゲスタン)

ムアンタイは2010年頃からルンピニーのトップ選手として活躍しているベテランで、2015年5月の初来日では梅野源治にTKO負け、2019年10月のONEでは健太に判定勝ちしている。『ONE Friday Fights』には第1回大会から出場、5回もボーナスを獲得している。クラップダム(KO勝ち)、ニコ・カリロ(TKO負け)、ヨードレックペット(判定勝ち)、ナビル・アナン(判定負け)、コンスック(KO勝ち)とトップ選手たちと対戦してきた。ONEでの戦績は8勝4敗。

アブドゥルメチドフはロシア国内でキックボクシング王者に3度輝き、2024年8月にONE初出場。ムアンタイのチームメイトを2RでKOすると、11月にはドゥアンソンポンも1RでKOしている。

1R、前へ出て行くサウスポーのムアンタイは左ミドル、左右の足を上げてフェイントを入れていく。アブドゥルメチドフはかなり威力がありそうな左右フック。ジャンプしてのヒジ落としからカカト落とし、さらには飛び二段蹴りと派手な技を繰り出す。片足を上げて入って行き、左ストレートを打つムアンタイ。アブドゥルメチドフは前へ出ると変則的な左アッパーからの右フック。スピードがある。

2Rも前に出るムアンタイは左ミドル、アブドゥルメチドフも右ミドルを蹴り、右フック。早い左右フックを繰り出すアブドゥルメチドフにムアンタイも左フックで応戦。アブドゥルメチドフは返しのパンチが速く、ムアンタイは危険なシーンがある。首相撲も使うムアンタイがヒジ。疲れの見えるアブドゥルメチドフに攻撃の手を休めないムアンタイ。アブドゥルメチドフはまるで自棄になったように遅いフックを振り回す。これにムアンタイが左右フック、座り込んだアブドゥルメチドフにヒジを2発垂直に落とすと、これがダウンに。

一気に襲い掛かるムアンタイが左右ヒジの乱れ打ち。アブドゥルメチドフもヒジを返すがムアンタイのヒジが次々とヒット、アブドゥルメチドフが組み付くと思い切り投げてマットに叩きつける。

3Rが始まるとすぐに距離を詰めるムアンタイにアブドゥルメチドフは右ストレート、左フック、ムアンタイのヒジにヒジで対抗するが、ムアンタイは組んでの右ヒジ。ムアンタイは左ハイからの右ハイ、アブドゥルメチドフも左右フックを返すが疲労からスピードがなく、ムアンタイは組み付くとそのままアブドゥルメチドフを押し倒す。

なかなか立ち上がらないアブドゥルメチドフはダウンカウントが数えられ、何とか立つもレフェリーがストップ。ムアンタイがらしいファイトスタイルでKO勝ちを飾った。




