最終試合のウェルター級タイトルマッチで対戦する野村(左)と平山)(C)Bigbang
2025年3月9日(日)東京・後楽園ホール『ビッグバン・統一への道 其の51』の前日計量が、8日(土)都内にて行われ、ダブルメインイベントを合わせて計26名が計量をパスした。今大会から新コミッショナーに澤井一真氏が就任しての開催となる。
ダブルメイン第2試合ウェルター級タイトルマッチでは、同王者の野村太一(K.Bスポーツジム)が平山迅(TEAM ONE)を挑戦者に迎えて防衛戦を行う。
野村は24年9月にパンチの強打を持つFUMIYAとBigbangウェルター級王座を争い、 右フックがドンピシャで当たり、わずか12秒のKO勝利で同級王者となった。昨年12月はジャパンキックウェルター級王者の政斗(治政館)を判定で破っている。
平山はK-1、Krushを主戦場に戦っていたが、その後は皇治率いるTEAM ONEのメンバーとして『NARIAGARI』などで活躍。昨年4月の『HEAT』では、HEAT KICKミドル級王者アビラル・ヒマラヤン・チーターとのタイトルマッチに挑んだ。昨年12月は水上陽生から判定勝ちを収めた。
66.50kgで計量をパスした野村は「自分はチャンピオンになったんですけど、いつも通りチャレンジャーの気持ちでいます。いい試合をするのが自分の課題。昔からみていた平山選手が相手なのでリスペクトを持って殴り合いにいきます」と意気込みを語った。
66.60kgで計量をパスした平山は「昨年12月Bigbangに参戦させてもらって2戦目でベルト挑戦のチャンスをいただきました。2年前にK-1抜けてから、いろいろなベルトに挑戦したんですけど実力不足でした。ベルトの神様が、まだ獲るなと言っているのかな。これまで自分から逃げているような感じで辛かったので、死ぬ気で獲りにいきたい」と気合いを入れた。
相手の印象について平山は「相手とか興味ない。ベルトだけ。何も思わない」と話したが、野村が「平山選手はパンチの選手だと思ったら、前回の試合を見たらムエタイの要素も出てきた。パンチの時の平山選手が好きなので、自分から仕掛けて打ち合ってもらうようにしたい」と要求。平山は「リングに立たないと分からない。明日になったら分かる。殴り合っているか、蹴り合っているか分からない。キックボクシングなんで。その時の殺気に対して反応するだけ」と気にしていないという。
野村に興味がないと発言したことについて平山は「相手をナメているとかではなく、チャンピオンはホンマに強いんで。俺は34歳、何回もタイトル挑戦に失敗してきたので、そこに集中するということです」と本音を明かした。
その言葉を聞いた野村は「自分も死に物狂いでタイトルを獲ったので、そんなに甘くないと思っています。自分が楽しんでいる時は、一番強い。お客さんが楽しんでいる時は、ベストパフォーマンスが出せる。僕も平山選手と同じで、そこに集中しています」とコメントした。
最後に平山は「リングに立つ以上は、お客さんに伝わるのがプロとしての役割。自分は不器用ですけど、熱いやつやなと思わられるような試合をしたい。ぜひ、会場で試合を見てください」と伝え、野村も「平山選手は侍のような選手。見ていて絶対に面白くなる。120%KOを狙いにいく」と続けた。
以下、主な出場選手のコメント。