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【DEEP】神龍誠の弟子レスラーの菊地颯斗が優勝。鶴屋怜セコンドの横山桔平が準優勝。須田萌里の実弟・15歳の雄律が2連続一本勝ちでベスト4!=FKT2024 フライ級

2025/04/21 12:04
 2025年4月13日(日)東京・ニューピアホールにて『DEEP フューチャーキングトーナメント 2024』が開催された。  当日計量のフライ級では、フリースタイルレスリングで活躍した神龍ワールドジムの菊地颯斗が4試合を勝ち抜いて優勝。準優勝はTHE BLACKBELT JAPANの横山桔平。また、優勝した横山に判定で敗れたものの、2試合で一本勝ちした須田雄律(SCORPION GYM)は、須田萌里の実弟。15歳の最年少で参戦し、準決勝進出を果たしている。  全日本キッズ柔術、全日本ジュニア修斗等でも連覇している雄律は、3月23日に浜崎朱加に一本勝ちした姉の萌里とともに5月末開催のIBJJF WORLD JIU-JISTU CHAMPIONSHIPに出場予定だ。  今回は激戦区で熱闘が続いたフライ級を振り返りたい。 ▼第75試合 フライ級(56.7kg以下)決勝戦 5分2R〇菊地颯斗(神龍ワールドジム)[2R 4分46秒 リアネイキドチョーク]×横山桔平(THE BLACKBELT JAPAN)  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰める横山が右カーフから左右フック、さらにワンツーで前に。菊地はローシングルから右で差してボディロックへ。左小手で内股も狙う横山に大腰気味に投げを打つ菊地。  残す横山は片ヒザを突くがケージで立ち上がり。さらに右差しで崩そうとする菊地に、立ち上がる横山はワンツーもかわす菊地もバックフィストを見せる。  菊地のダブルレッグに横山が左ヒザを合わせるが、もらいながらも菊地がテイクダウン。サイドからフルガードに戻した横山がギロチンに捕らえるが、中腰で首を抜く菊地は、コーナーの神龍誠の指示を聞きながら、目の前でボディへパンチ。下の横山はコーナーの鶴屋怜の声に金網で上半身を立てるが、再び菊地はマットに寝かせる。  細かくパウンドをボディに打ってから顔面にも左パウンドを強く打つ菊地。背中を着けられた横山はギロチンで首を巻くが、首を抜いた菊地が上のまま1Rが終了。  ここまで3試合を勝ち上がった両者の決勝戦は2R。  ワンツーから右ストレートを当て、右アッパーで前へ出る横山だが、それをかわした菊地がダブルレッグでテイクダウン。  サイドバックの菊地がクラッチを外して殴る瞬間に立つ横山。すぐに追う菊地の右差しに、左小手巻きで投げる横山だが、同体で頭をつけて両者立ち上がり。再びダブルレッグの菊地に、横山は左小手に。  しかしボディロックした菊地は、横山の小手投げから立ち上がり、ボディロックから前に崩して手を着かせてサイドバック、ここも立つ横山。  しかし、右で差して押し込む菊地がボディロックから前に投げると、ついに横山は腹ばいで下に。バックにつく菊地はなおもボディロックからクラッチを解いて正対した横山にパウンド。  被弾しながら亀になり、前転からヒップアタックで正対して立ち上がる横山に、すぐにローシングル、アンクルピックからなおもボディロックで崩す菊地。神龍の「取り切ってプロになるぞ」の声に、サイドバックで腰を抱き、右で手首をコントロール。  左でパウンドの菊地はバックマウントに。背後からパウンドし、残り30秒で横山の身体を伸ばしてリアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ▼第64試合 フライ級(56.7kg以下)準決勝 5分1R×工藤ヨシヤ(リバーサルジム立川ALPHA)[1R 0分19秒 TKO] ※レフェリーストップ〇横山桔平(THE BLACKBELT JAPAN)  1R、サウスポー構えの工藤に、スイッチしてオーソに戻す横山は右前蹴り。かわす工藤も左前蹴り。その打ち終わりに右の飛び込みを当てた横山がダウンを奪うと、そのまま右のパウンド連打。19秒でレフェリーが間に入った。横山が決勝進出。 [nextpage] ▼第63試合 フライ級(56.7kg以下)準決勝 5分1R×須田雄律(SCORPION GYM)[判定0-3]〇菊地颯斗(神龍ワールドジム)  1R、ともにオーソドックス構え。左右で詰める菊地に、須田は右アッパー。かわす菊地は右スーパーマンパンチを見せる。右を突いて組もうとする須田に、左回りの菊地は右を当てる。  須田はイマナリロールで足を手繰りに。それを潰して離れる菊地は速い右を突く。須田の左右をかわしてボディロック。自ら潜り下から足を手繰る須田に、足を後ろに飛ばす菊地。  ガードに須田は菊地の足首を掴んで足をかけに行くが、右手で足をすくう菊地。須田はヒザ十字狙いも、足をかついで離れる。  立ち上がりスタンドで右を突く須田は跳びヒザもその股を潜る菊地がボディロックへ。須田は引き込んで下になりフルガード。  ラバーガードを仕掛ける須田は三角絞め狙いも、作られる前に菊地は持ち上げてスラム。須田の動きがいったん鈍るなか、菊地はインサイドガードからパウンド。  須田はケージウォークから腕十字、三角を試みるも再びスラムした菊地がトップから細かいパウンド。腰を切り腕十字狙いの須田を潰して鉄槌でゴング。判定3-0で菊地が勝利。決勝進出。 [nextpage] ▼第44試合 フライ級(56.7kg以下)準々決勝 5分1R〇横山桔平(THE BLACKBELT JAPAN)[1R 1分48秒 ヒールフック]×前田 遊(クラブバーバリアン)  1R、横山の入りに左ヒザを合わせる前田だが、横山は掴んでテイクダウン。サイドで押さえ込に行くが、下の前田は腕十字狙いから左足にからみ、50/50から崩して左かかとを右脇に抱えて外ヒール、ストレートフットロックへ。横回転する前田も右足を内ヒールにとらえるが、抜いた横山はなおもストレートフットロックへ。うつぶせで絞める前田に、横山は目の前の左足を外ヒールで極めた。 [nextpage] ▼第43試合 フライ級(56.7kg以下)準々決勝 5分1R〇工藤ヨシヤ(リバーサルジム立川ALPHA)[1R 3分00秒 腕十字]×水島 暖(KING GYM KOBE)  1R、ともにサウスポー構え。ワンツーの左で詰める工藤に、さばく水島。工藤は右前足を大きく踏み込んでの組み狙い。右テンカオの水島。工藤の前蹴りが金的に。再開。左右連打からダブルレッグテイクダウンの工藤。水島の左手を掴んで寝かせてマウントを奪うが、胸を合わせてトップになる水島。下の工藤はフルガードから腰を切り腕十字を極めた。 [nextpage] ▼第42試合 フライ級(56.7kg以下)準々決勝 5分1R〇菊地颯斗(神龍ワールドジム)[判定3-0]×原田マナヤ(パラエストラ八王子)  1R、ともにオーソドックス構え。右を振る菊地に原田は左ロー。組んでダブルレッグテイクダウンの菊地に、原田は足を戻すも、中腰からパウンドする菊地。柔術立ちする原田にすぐについていく菊地はシングルレッグテイクダウン。サイドを奪い、右で枕でパウンドし、立つ原田をみたび倒してサイドバックでパウンド。前転する原田はバック狙いもトップを譲らない菊地がパウンド。原田は蹴り上げから立ち狙いも菊地が寝かせる。足を効かせて立つ原田だがゴング。 [nextpage] ▼第41試合 フライ級(56.7kg以下)準々決勝 5分1R×藤原恭丞(EXFIGHT)[1R 1分02秒 トーホールド]〇須田雄律(SCORPION GYM)  1R、いきなり跳び蹴りで詰める藤原に、かわす須田はシングルレッグへ。切る藤原にワンツーもすぐに積む須田はボディロックからケージに押し込み。四つから引き込みも落として離れる藤原。そのままシングルレッグで引き込み、左足を抱えた須田は左足は両足で挟み、トラックポジションから右足に狙いを定めて足首を掴んでトーホールドを極めた。 [nextpage] ▼第8試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R〇前田 遊(クラブバーバリアン)[1R 1分35秒 リアネイキドチョーク]×竹野かいゆう(BLACK ROSE)  1R、右を突いてボディロックテイクダウンの前田がマウント、竹野の立ち際にバックを奪い、4の字ロックでリアネイキドチョークを極めた。 [nextpage] ▼第7試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R〇横山桔平(THE BLACKBELT JAPAN)[1R 2分27秒 ヒールフック] ※外ヒール×小泉真弘(ABLAZE 八王子)  1R、ともにオーソ。小泉の右をかわしてダブルレッグテイクダウンからパウンド。下から左で差して中腰になる小泉は立ち上がり。ヒザがローブローに。小泉回復して再開。左で詰める横山は、左で差してケージに詰めて投げ。座る小泉に左手で頭を抱え、右手で右足を抱えてエビ固めに。左で差して立つ小泉が浴びせ倒して上に。下の横山は左足首を掴んで立ち上がり、下の小泉の外掛けストレートフットロックを潰して左足を掴んで外ヒールを極めた。 [nextpage] ▼第6試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R×金城瑠星(糸満 MMA)[判定0-3]〇水島 暖(KING GYM KOBE) [nextpage] ▼第5試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R×秋田圭介(K-Clann)[1R 2分14秒 腕十字]〇工藤ヨシヤ(リバーサルジム立川ALPHA)  1R、サウスポー構えの工藤のダブルレッグをスプロールする秋田は、右ストレート、右ミドルに、シングルレッグテイクダウンの工藤に、秋田は右で差して上に。下の工藤は腰を切って金網も蹴り、足をすくってうつぶせで腕十字を極めた。 [nextpage] ▼第4試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R×神尾優光(スタートゲートジム)[判定0-3]〇原田マナヤ(パラエストラ八王子) [nextpage] ▼第3試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R〇菊地颯斗(神龍ワールドジム)[判定3-0]×千葉琉偉(姫路ボクシング)  ジャブで詰める千葉にシングルレッグテイクダウンの菊地。千葉の下からの三角の仕掛けをかついでバック。マウントからパウンドも、千葉はケージウォークでハーフ、フルガードに戻す。中腰でパウンドの菊地に蹴り上げを当てる千葉。立ち上がりも菊地がボディロックテイクダウンでサイドに。ハーフから肩固め狙い。ブリッジを潰してマウントからパウンド。千葉はシザーズから後転して立つも菊地がみたび倒してがぶってゴング。判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 フライ級(56.7kg以下)1回戦 5分1R×田村 晃(パラエストラ愛媛/LGジム)[1R 2分05秒 腕十字]〇須田雄律(SCORPION GYM)  越智晴雄がセコンドの田村晃に、須田雄律は萌里の弟。5歳からMMAの練習を行っていて、現在15歳。父・智行氏がセコンド。  1R、ともにオーソドックス構え。先に組む須田に田村が上で、須田は引き込む形に。ハーフから三角狙いで田村が上半身を離したところに両足首を掴んで草刈からバックへ。  前転する田村についていくが田村も正対しすると互いに立ち上がり。田村のワンツーをかわした須田がボディロックテイクダウン。すぐにたすきから両足をかけて背後からパウンド。亀になって落とそうとする田村に、シングルバックから右手を喉下に入れるが、ここは田村が横に落としてトップに。  下の須田は左足でラバーガード。田村の手首を掴むと、左足を顔にかけて腕十字に。タップを奪った。
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