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【KNOCK OUT】久井大夢と龍聖が再び激突!『THE KNOCK OUT』で1年ぶり再戦「最高の勝ち方で締めくくる」(久井)「ここで勝たないと次はない」(龍聖)

2025/04/22 14:04
 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)の対戦カード第一弾発表会見が、4月22日(火)都内にて行われた。  KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・久井大夢(TEAM TAIMU)vs.挑戦者・龍聖(BRAID)の再戦が決定。この試合がメインイベントとなる予定だ。  久井はKNOCK OUTアマチュアで3階級制覇を達成後、2022年4月大会でプロデビューしてKO勝ち。12月の王座決定戦で3戦目にしてKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座に就いた。2023年9月には大谷翔司に判定勝ちでKNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いて17歳にして2階級制覇を達成。2024年6月、龍聖とKNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座決定戦を争い、17戦無敗だった龍聖に初黒星を付けて三冠を達成した。  11月にロムイーサンに敗れるも12月の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント」で優勝、再び同王座に就いた。他団体やカンボジアのクンクメールでも積極的に試合を行い、2025年2月にはIPCC世界-60kg王座をカンボジアで獲得。しかし、4月のIPCC世界-61kg王座決定戦でチョムラウンに判定負けを喫した。戦績は15勝(5KO)4敗。  龍聖は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで多くの経験を積んで2019年4月にプロデビュー。2021年10月にはKNOCK OUT-BLACKフェザー級初代王座に就いた。RIZIN、巌流島でも勝利し、2023年3月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者ペットセーンセーブと対戦し延長戦でダウンを奪って勝利。6月にはチュームーシーフーにダウンを奪われるも延長戦で逆転勝利、12月にはファク・スアレスをKO。  2024年4月にSBの川上叶に判定勝ちとデビュー以来の無敗記録を更新していたが、6月に久井大夢に判定負け。デビュー以来の無敗記録が「17」で途絶えた。12月にブライアン・ガビオに判定勝ちでISKA世界スーパーフェザー級(K-1ルール)王座を獲得すると、2025年3月のONE日本大会に初参戦し、スリヤンレックに完勝を収めた。戦績は19勝(11KO)1敗。  ちょうど1年ぶりの再戦でリベンジを狙う龍聖は「去年から言ってるようにここに辿りつくことが出来ました。僕の中でこの試合は終わっていないのでその続きから、4Rから全力で行きたい」と、昨年の試合の続きをする気持ちで臨むとする。  この1年間はKNOCK OUTのエースとして活躍、今回は迎え撃つ立場の久井は「前回はダウンを獲ったあとは勝ちに行った試合でしたが、今回は倒しに行って最高の形で勝ちます」と、今回は完全決着をつけると意気込む。  1年越しのリベンジマッチ実現について、龍聖は「闇雲に格闘技をやっているわけではないし、時間がそんなにあるわけでもないので自分の中でプランを綿密に考えてやっています。その計画の中のひとつに辿り着いただけなので、ここで勝たないと次はないし、予定通りかなって感じです」と、自分のプラン通りだったとする。  所属が、初代KNOCK OUT-REDスーパーライト級&初代BLACKライト級王者バズーカ巧樹が東京都品川区戸越にオープンしたキックボクシングジム『BRAID』に変わったのは、「今までTRY HARD GYMを辞めてからジムに所属していなくてチームというかフリーな感じでやっていたんですが、ノップ(ノッパデッソーントレーナー)に師事して教えてもらうことは変わりないですが、兄貴分のバズーカが東京でジムをやることになって。ジムに腰を据える意味でも拠点を持つのはいいと思っていて、バズーカのジムを東京の拠点にすることにしました。バズーカと切磋琢磨して上を目指します」との理由。  久井は再戦について「前に試合した時から再戦すると思っていたので、今の龍聖選手に自分が通用するのか挑戦します」と、自分が挑戦する気持ちで行くとし、「龍聖選手はISKAのタイトルを獲ってONEでも勝っていて凄いなと思っています。でも、自分はこの1年で7試合してベルトも2本獲っていて、勝ち負けもありましたが経験を積んでのこの試合なので絶対に勝ちます」と、経験してきたことを活かして勝つと宣言。  この1年間で成長したと思うことは、と聞かれると龍聖は「人としての心構えですかね。負けを知ったことでいろいろなことを知りましたし、小さな感謝とか、たくさんの人のおかげでISKAの世界タイトルを獲ってONE日本大会に出ていい波が来ているので、小さな感謝を忘れずにがモットーなのでそれを敗戦から教えてもらいました」、久井は「前よりレベルアップしていると思うし、海外での試合も経験してきたので、強くなった姿を見てもらいたい」とそれぞれ答えた。  前回の初対決もそうだったが、KNOCK OUTで育ってきた2人によるKNOCK OUTの切り札的カード。しかもビッグマッチのメインイベントということでどんな試合にしたいかとの質問に、龍聖は「いつも通りの自分の試合をすれば“THE KNOCK OUT”を見せられる。コイツのための大会じゃなくて僕のためでしかないので、そういう試合を見せます」と主役宣言。これに久井は「絶対に倒して勝ちます。いい勝ち方、最高の勝ち方でその大会を締めくくります」と、最高のエンディングにしてみせるとする。  前回の対戦発表記者会見では「今までにない感情というか、対戦相手は好きじゃないけれど久井くんは嫌いじゃないので」と、戦友的な発言をしていた龍聖だが、今回は「今は嫌いですから。1年間夢に出てくることもまだあるし、コイツに勝たないと漢として死ねないと思うので、何があっても呪ってやるくらいのつもりで勝ちに行く」と、怨念すら感じる相手になったという。  これに対して久井は「僕は変わないです。前に戦った時から再戦するのは決まっていたと思うし、楽しみにしていて欲しいですね、この試合を」と、龍聖に対する感情や見方は変わらないとした。  直近の試合で久井が負けていることをどう思うか、と聞かれた龍聖は「勝負だから勝ち負けがあるし、人の負けに言うことは何もない」としながらも「コツコツ負けるなって思いますね。それじゃあKNOCK OUT代表になれない。彼はふさわしくないと思います」とバッサリ。これに久井は「負けて気付くこともあると思うので、そこも経験なのかなと思います」と、その経験を今後に活かせればいいとする。  この試合後の展望について、龍聖は次のように答えた。 「ゴールは何ですか、最後にやりたい目標はなんですかと聞かれても、何を言われているか分からなかった。ちょっと前なら軍司くんとやりたいしかなかった。でもONEが終わって今は明確なのが、これに勝ったらKNOCK OUTでやることがひとつ無くなると思うので、KNOCK OUTをさいたまスーパーアリーナに持って行くのが僕がKNOCK OUTでやらないといけないことだと思っているし、それが出来るのは僕しかいないと思うので、それが引退までにやりたいことです。  それと、格闘技が低迷している中で、僕が子供の時にHIROYAさんに憧れたように、みんなに憧れられる立場、龍聖がいるからKNOCK OUTに出たい、キックボクサーになりたいって子供たちのヒーローになれる選手になるのが僕のゴールです」  壮大な目標を掲げる龍聖に対し、久井は「この試合に集中して倒すことだけを考えています」と、この一戦に全てを懸けるときっぱり。  最後に、互いの存在をひと言で現わすとと聞かれると、龍聖は「邪魔なヤツ。憎いまで行かないけれど、邪魔な憎たらしい存在」と自分にとって今は邪魔な存在だとし、久井は「僕は別に。いろいろな相手がおる中の一人かなと思っています」と特別な存在ではないと答えた。  また、“THE KNOCK OUT”を象徴するこの一戦に山口元気KNOCK OUT代表は「やる気、モチベーションが上がるものを用意しようと思っています」と、賞金を用意したいと語った。
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