MMA
レポート

【修斗】岡見勇信がキム・ジェヨンに5R判定勝ちで第6代修斗世界ミドル級王者に。エフェヴィガがマックスにRNCで一本勝ちで環太平洋王者に、シモンが中池を鉄槌TKO、杉野が平川下す、須藤がIFリーグフライ級優勝、たておが島村に判定勝ち

2024/11/30 18:11
 2024年11月30日(土)プロフェッショナル修斗・後楽園ホール大会(ABEMA配信)が開催された。  メインイベントは“世界のサンダー”岡見勇信(EXFIGHT)と宿敵キム・ジェヨン(韓国/NOVA MMA)で争われる「修斗世界ミドル級王座決定戦」。前日計量で岡見は83.8kg。ジェヨンは83.6kg。  計量後、坂本一弘サステイン代表が持つベルトを前に、前戦とは異なる5分5R戦に臨む岡見は「チャンピオンシップはこれがラスト。最後の挑戦」と決意のコメント。前回の岡見との3Rの死闘でスプリット判定で敗れたジェヨンは、その後2連勝中。「この1年で強くなったことを証明する試合になる」とハリのある身体で自信を見せている。ベルトを巻くのは岡見かキムか。  セミでは、エフェヴィガ雄志(同級1位/TRIBE TOKYO MMA)とマックス・ザ・ボディ(同級3位/BRAVE)が「環太平洋ライト級王座決定戦」で激突。  また、フライ級で「新人王決定トーナメント」準決勝に臨むシモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)は、計量に遅れてやってきた“スーパー高校生”中池武寛(パラエストラ小岩)とのフェイスオフで互いに額を突き合わせると、シモンがのど輪。中池も突き飛ばして、関係者が間に入る乱闘騒ぎとなった。  既報通り、SASUKEvs.椿飛鳥、榎本明vs.中野剛貴の2試合が怪我のよる中止で全6試合となった同大会の当日券は、30日午後4時から後楽園ホールにて販売。  また、大会中に修斗世界ストロー級&世界フライ級王者の新井丈がストロー級王座を返上することが発表された。12月29日大阪大会(GORILLA HALL OSAKA)で「世界ストロー級王座決定戦」として、田上こゆる(BLOWS)vs.旭那拳(THE BLACBELT JAPAN)が決定。  2025年開幕戦となる1月19日の後楽園ホール大会では「フライ級暫定王者決定戦」として、関口祐冬(修斗GYM東京)と安芸柊斗(MMA Zジム)が激突。また、ストロー級で内藤頌貴vs.泰斗、山上幹臣vs.当真佳直の2試合も発表されている。 [nextpage] プロ修斗公式戦 2024 Vol.8 速報 2024年11月30日(土)後楽園ホール[開場]17:00[開始]18:00 ▼メインイベント 第6試合 修斗世界ミドル級チャンピオン決定戦 5分5R〇岡見勇信(日本/同級世界2位/EXFIGHT)39勝15敗 83.8kg[判定3-0] ※48-47×3×キム・ジェヨン(韓国/同級世界3位/NOVA MMA)27勝17敗 83.6kg※岡見が第6代修斗世界ミドル級王者に  修斗世界ミドル級では岡見勇信と、AFC、TFCミドル級王者のキム・ジェヨンが再戦で王座を巡り戦う。  同王座はUFCでも活躍し、長きに渡り王者に君臨したシアー・バハドゥルダザが引退の意向を表明した為、今回の王座決定戦を行うこととなった。      その岡見の対戦相手は因縁のキム・ジェヨン。両者は昨年12月に豊洲PITで開催された『FIGHT&MOSH』で対戦。序盤は岡見が優勢に試合を進めるも、後半キムが脅威の粘りを見せて岡見を猛追。スプリットデシジョンで辛くも岡見が勝利したが、その激闘を物語るかの様に全てを出し切った岡見は勝利のコールが叫ばれるとマットに倒れ込んでいた。      あれから約1年、今回は世界ミドル級のタイトルを賭け両者が再び激突する。カード発表となった後楽園ホールのケージに立った岡見は「43歳、最後のチャンス。ここまで来たらやるしかない」と己を奮い立たせている。    UFC、ONEと世界のトップ団体で活躍し、世界が認める岡見だが、これまでタイトルには恵まれなかった。2011年8月27日ブラジル・リオデジャネイロで開催されたUFC 134のアンデウソン・シウバ戦、2014年11月15日米国で行われたデヴィッド・ブランチとのWSOF世界ミドル級タイトルマッチとともに敗れており、まさに“無冠の帝王”。宿敵キム・ジェヨンに打ち勝ち、悲願の初戴冠を果たすことが出来るのか⁉ 岡見勇信、最後の挑戦に注目だ。 岡見「ようやくここに辿り着くことができました。着地できました。この歳(43歳)でこのタイミングでチャンピオンシップを戦えるころが幸せで光栄です。キム・ジェヨン選手とは、去年戦って強さが分かりました。リスペクトしていますし、だからこそしっかり倒して、修斗のベルトを獲る。これがチャンピオンシップはラスト、最後の挑戦です。その姿をぜひ見ていただきたいです」 ジェヨン「昨年の岡見選手との試合で、自信と不足な点も分かりました。この1年強くなったことを証明する試合になります。あと、どうしても言いたいことがあります。去年も今年も、岡見選手と試合ができて光栄です」  1R、サウスポー構えの岡見にオーソのジェヨンは右を伸ばし左ロー。岡見は右ジャブ。ジェヨンの右ローをかわす。左ローを当てるジェヨンに右ジャブを当てる岡見。圧力をかけるジェヨンに左回りで左ミドルを打つ岡見。  喧嘩四つの前手争いから左回りのジェヨンは左ロー。右インロー。岡見から圧力をかけて左ジャブ。ジェヨンの右がかすめるが組む岡見は右差しで押し込みも離れる。ジェヨンの入り際に右ジャブ、左ストレートを突く岡見。三日月蹴りも。  2R、左ローで前足を突くジェヨンはワンツーの右で金網に詰める。回る岡見に右インローのジェヨン。岡見も左の蹴り。ジェヨンの入りに左ヒザ! 右ボデイを突くジェヨン。岡見もジェヨンの詰めに右ジャブ! 左は空振り。右ジャブを突く岡見。追うジェヨンは右を振るがまだ遠い。左ローを当てるジェヨン。右ミドルも。  左ストレートで押し戻す岡見。ジェヨンは右のジャンピングミドル。ブロッキングの岡見は左の三日月蹴りを返してホーン。両者、5R戦で慎重な展開。  3R、ワンツーで詰めて来たジェヨン。しかし岡見も右ジャブで押し戻し、ジェヨンの入りに左テンカオ! ジェヨンの詰めに初めて組んだ岡見だが、突き放すジェヨン。岡見も深追いせず左ミドル! 右ミドルのジェヨンにジャブ、左ヒザの岡見。  互いに中央の取り合いで譲らない岡見はさらに左ミドル! 岡見のジャブの連打を被弾しながらも前に出るジェヨン。しかし中央を取る岡見はジェヨンの連打からのシングルレッグを切り、押し戻して左を打ち返す。  4R、チャンピオンシップラウンド。中央取り左ローも、中央を取り返す岡見はワンツー。右ジャブを突き、左ストレートを伸ばす。詰めるジェヨンに左ヒザを突く岡見。ジャブを額で受けながら前に出るジェヨン。さばく岡見はノーモーションの左を突く。  ジャブをこつこつ突く岡見は左前蹴りも。バックフィストは空振り。そこに詰めるジェヨンは右を突くが、岡見はカウンターの左ヒザを突いてジェヨンを簡単には中に入らせない。  5R、最終回。中央を取る岡見。右ジャブを突くが、ジェヨンも被弾しながら前に。サークリングの岡見はワンツーから組みも混ぜて押し戻す。ジャブ、左ヒザを突く岡見。左ローのジェヨンにワンツーから詰めて金網に追い込む。  追うジェヨン。岡見は常に左の蹴りを用意しながらジャブ、左。追い足を止めないジェヨンにワンツーは岡見。サークリングしながらジャブ。ホーンに岡見は笑顔を見せる。  判定は、48-47×3の3者1P差で岡見が勝利。岡見が第6代修斗世界ミドル級王者に輝いた。岡見はジェヨンと健闘を称えあった。  試合後、家族をケージの中に招き入れた岡見は、「息子上げてしまってすみません。苦しい戦いでした。そして練習でした。怪我が多く、自分の(いつもの組み技主体の)ファイトスタイルを貫こうと思えなかったです。その中でどうしたらいいか、勝たなきゃいけない。こういう(スタンドでの)戦いを選択しました。賛否両論あると思いますが、キム・ジェヨン選手に勝って、修斗のベルトを巻く、そのことだけが僕の使命でした。家族、練習仲間にサポートしていただきました。何だろうな……UFCでチャンピオンに挑戦して失敗して、ほかの団体でも失敗して、ほんとうに苦しい時間はいっぱいあったんですけど、この修斗のベルトを巻けてほんとうに嬉しいです! 今日の僕の精一杯の戦いでした。ありがとうございました」と語った。  また、バックステージで岡見は、首を傷めていて組みが出来なかったこと、そのなかでムエタイで戦う作戦に切り替え、前半3Rをしっかり取る作戦だったことなどを語り、自分に打ち勝つこと、家族やEXジム、練習仲間のためにもベルトを獲りたかったと言い、「次の試合のこととかは全く考えてなかった。本当に夢みたいです。ベルトを取ることが夢でした」と語っている。 [nextpage] ▼第5試合 環太平洋ライト級チャンピオン決定戦 5分3R〇エフェヴィガ雄志(同級1位/TRIBE TOKYO MMA)10勝0敗 70.1kg[3R 3分17秒 リアネイキドチョーク]×マックス・ザ・ボディ(同級3位/BRAVE)14勝12敗 70.0kg※エフェヴィガが環太平洋ライト級王者に 現在空位となっている環太平洋ライト級王座を賭けて、エフェヴィガ雄志(同級1位/TRIBE TOKYO MMA)とマックス・ザ・ボディ(同級3位/BRAVE)が激突。  デビュー以来。連勝街道を歩むエフェヴィガ雄志だが。8月に行われた『TTF10』では元Bellatorのエマニュエル・サンチェスと対戦し、北米の強豪を相手に1RでパウンドアウトでTKO勝ち。MMA通算9戦全勝でタイトルに王手を掛けることとなった。  当初は9月の後楽園ホール大会でマックス・ザ・ボディとのマッスル対決でKO勝利を収め、ビッグインパクトを残した西尾真輔(同級2位/総合格闘技宇留野道場)に、環太平洋ライト級王座戦が打診されたが、調整が間に合わず試合を回避。  西尾に敗れはしたが。同級3位のマックスがタイトルショットに挑む事となった。エフェヴィガは以前、試合後のマイクアピールでマックスを指名したこともあり、紆余曲折はあったが今回タイトル戦で拳を交わす事となった。世界を目指すエフェヴィガにとっては連続の国際戦になる。  かつてはキャプテン☆アフリカとの王座決定戦に敗れ。前回KO負けしている後のないマックスは逆に気を引き締めて今回の試合に挑むであろう。ライト級の新たな旗手としてベルトを巻くのは無敗の快進撃を続けるエフェヴィガか? それとも“カメルーンヘラクレス”マックス・ザ・ボディか? エフェヴィガ「今までで一番強い自分を見せるので、よろしくお願いします」 マックス「自分のベストを尽くします。今まで少しいろいろありましたが、明日勝ちを獲りに行きます」  1R、サウスポー構えのエフェヴィガは、オーソのマックスに圧力をかける。右を振るマックスをかわすエフェヴィガ。間合いを保って右ジャブのエフェヴィガに、右で差して押し込むマックスを突き放したエフェヴィガ!  右オーバーハンドで飛び込むマックスをかわすエフェヴィガは左ヒザ! そこにクリンチアッパーのマックス。エフェヴィガの崩しの押し込みにマツクスは半ば引き込む形で下に。ハーフで両脇差すエフェヴィガは右枕で肩固め狙い。金網まで這い、足を抜き立つマックスを詰めるエフェヴィガにマックスはクリンチボクシングでホーン。  2R、マックスの右ハイをかわすエフェヴィガ。左から右を当てたマックス! 連打もクリンチのエフェヴィガは押し込み。金網背に四つから首相撲ヒザはエフェヴィガ!  離れて左前蹴りのエフェヴィガが前に。右脇腹に刺すと、マックスの組みを切る。しかしマックスも左右連打で詰めると、脇を潜ったエフェヴィガはバッククリンチから引き込み、4の字ロック。  左腕を脇に挟むマックス。背後のエフェヴィガにパンチ。武いて左腕でアゴ上からリアネイキドチョーク狙いも組ませないマックス。エフェヴィガはパウンドも入れてホーン。  3R、詰めるマックスにエフェヴィガは左ヒザ! マックスの右を受けながらも組みにバッククリンチ。抜けるマックスにすぐに組むも正対し離れるマックスが左右で前に。  右を振るマックスに組んでいなしてボデイロックテイクダウンはエフェヴィガ! マックスの立ち際をバックに回り、リアネイキドチョーク狙いからパウンド連打! バックマウントからリアネイキドチョークを極めてタップを奪った。  試合後、エフェヴィガは「個人的に10戦目で、9戦負けなしでプレッシャーもあるなかでチャンピオンになることができて最高です。試合内容はひどかったんですけど、うまくいかなくても、ここまで10戦しっかり失敗を学んで成長し続けた証だと思います。準備するなかで仕事はあって(※涙ぐみながら)、生活もあって大変だった部分もあるんですけど、この会場に自分の応援に来てくれた人以外も、一緒に観に来てくれた人とか仲良い友達、仕事仲間、家族、愛する人たちがいると思うので、その人たちとしっかり時間を過ごしてあげてください」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 2024年度新人王決定トーナメント準決勝 フライ級 5分2R中池武寛(パラエストラ小岩)55.8kgシモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)56.3kg  デビュー以来4戦全勝。全てをフィニッシュしている“スーパー高校生”中池武寛(パラエストラ小岩)が登場。  高一で全日本アマチュア修斗選手権を制した際のインタビューで「全勝で勝ち上がって平良達郎をフルぼっこにしたい」と、UFCで活躍中の“スーパーノヴァ”を名指しで指名するなどファイターとしての資質に溢れる要注目の17歳だ。  その対戦相手が中池と同年の全日本選手権で圧巻の試合内容でバンタム級を制したシモン・スズキ(和術慧舟會HEARTS)。  勝った方が新人王決勝戦への切符を手に出来るサバイバルマッチ。勝てば前へ、負ければ後退を余儀なくされる運命を賭けた一戦を迎える。  シモン「計量に遅刻してくるヤツはだいたい弱いヤツ。慣れてるんで、明日はブッ倒します」 (中池は計量最後に到着。フェイスオフでシモンの「謝れや」に「今言うところだ」と返し、額を突き合わせるとシモンののど輪に中池は胸を突き飛ばす) 中池「遅れてすみません。煽られたんで、死ぬほどボコボコにしていじめてやろうと思います」  1R、サウスポー構えのシモンにオーソの中池は右を。突くが、間合いを詰めるシモンはワンツーで前に。中池はガード下げてかわすが、シモンは左をヒット!  組む中池はボデイロック。正対して四つに持ち込むシモンは、クリンチボクシング。脇潜る中池はバッククリンチから背中に乗ろうとするが着地。右で足をかけるが、正対したシモン。  一気に左右で詰めると、シングルレッグに来た中池にニンジャチョーク狙い。仰向けになって抜く中池をそのまま押し倒してパウンド! 片足を手繰ろうとする中池に鉄槌を連打し、レフェリーが間に入った。  試合後、シモンは「中池選手戦ってくれてありがとう。俺が弱いって言っているヤツいると思うけど、ナメんじゃねえ、強えから。どんどんフライ級勝っていくぞ。覚悟しけよ」と語り、最後に「メルシー!」と挨拶し、ケージを降りた。 [nextpage] ▼第3試合 バンタム級 5分2R×平川智也(同級世界6位/マスタージャパン東京)61.1kg[判定0-2] ※18-20×2, 19-19〇杉野光星(ALLIANCE)61.2kg  世界ランカー平川智也(同級世界6位/マスタージャパン東京)が志願の連続参戦。“世界のTK”髙坂剛の愛弟子・杉野光星(ALLIANCE)と対戦する。 平川「杉野選手、キャリア・経験関係なく強い選手だと思って、前回の試合からすぐに志願しました。しっかり勝利したいと思います」 杉野「明日は平川選手と本気で勝負したいと思っています。良かったら観てください」  1R、サウスポー構えの平川、オーソの杉野。右ストレート、右ハイで詰める杉野。平川は左インロー。その出入りに杉野は長いジャブ、右を狙う。左インローを当てる平川に杉野は右ローもローブローに。中断。  再開。平川の入りにカウンターを狙う杉野に平川も頭を振ってタイミングを伺いインローもローブローに。再開。右ハイの杉野に右前手を当てる平川。杉野のワンツーの間合いを図り、ヒザも狙う。追う平川が右ローでホーン。  2R、ワンツーから右ハイの杉野に右を返す平川。杉野の右ハイをダックでかわし、レベルチェンジで上下にフェイント。カウンター狙いの杉野に互いに入れず。杉野の右をかわして詰める平川。  そこに右ヒザを合わせる杉野は右ハイ。ブロッキングの平川は詰めてワンツーも右回りの杉野は、残り1分のコールにシングルレッグテイクダウン!  ハーフの平川を寝かせて右で脇差しパウンド。そのスペースで平川がハーフから脇差し立ち上がったところでホーン。  判定2-0(20-18×2, 19-19)でアウトボクシングからテイクダウン&パウンドを入れた杉野が勝利。試合後、杉野は「いい選手と試合させてもらい、恵まれています。強い選手とどんどん当ててください」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 インフィニティリーグ2024 フライ級 5分2R〇須藤晃大(勝ち点9/EXFIGHT)56.7kg[判定2-0] ※20-18×2、19-19×亮我(勝ち点5/ゴンズジム)56.7kg※須藤がインフィニティリーグフライ級優勝  フライ級では、いよいよ優勝者が絞られてきた「epsomsalt seacrystals Presents インフィニティリーグ2024」の首位攻防戦が行われる。  現在首位を独走中の須藤晃大(勝ち点9/EXFIGHT)は今回が最終戦となり、残り2戦を残す3位の亮我(勝ち点5/ゴンズジム)との一戦に挑む。須藤はこの試合で判定勝ち以上で優勝が決定。逆に亮我が優勝する為には敗戦は許されない。  毎年最終戦までもつれるインフィニティリーグ。賞金100万円を手にするのは一体誰になるのか? 佳境を迎え最終戦まで目が離せない。 須藤「明日、超楽しみです。応援よろしくお願いします」 亮我「明日、興奮しています。自分がフィニッシュしたいと思います」  1R、ともにオーソドックス構え。遠間からシングルレッグの亮我は差し上げる須藤に押し込み。左で差す亮我に右ヒザの須藤。ブレーク。  互いに右ストレートを振ってダブルレッグテイクダウンは須藤。下から外ヒールの亮我にヒザを似て立つ須藤。右を当ててダブルレッグに。差し上げる亮我にじりじりと詰める須藤。亮我の飛び込みに下がりながら右を突く。しかし亮我も被弾しながらも詰めてダブルレッグテイクダウン。須藤はハーフからパス際に立ち上がりホーン。  2R、右ハイの須藤、その蹴り足を掴もうとする亮我だが、足を抜きワンツーの右からダブルレッグテイクダウンは須藤。亮我は上半身を金網に立てて座るが、腰を引き出す須藤。  亮我は外がけ外から内ヒール狙いも回って抜く須藤は再び寝かせに行くが、金網背に立つ亮我は体を入れ替えダブルレッグテイクダウン。  須藤の立ち際にバック狙うが、正対する須藤は立ち上がり。そこで左右から右を当てた亮我だが、ホーン。  判定2-0(20-18×2、19-19)で須藤が勝利。インフィニティリーグ優勝を果たした。須藤は「フィニュシュできずにすみません、(100万円の声に)100万円、良かったです。(ファイト)パンツ真っ白なんですけどスポンサー募集しています」と語った。 [nextpage] ▼第1試合 フェザー級 5分2R〇たてお(同級世界9位/ELEVEN)65.7kg[判定3-0] ※20-18×3×島村 裕(パラエストラ小岩)65.8kg  世界王者SASUKEとの激戦が記憶に新しいたてお(同級世界9位/ELEVEN)の参戦が決定。その理由が「尊敬する岡見勇信選手と同じリングに立ちたい」との熱い思いから。  そのたておの対戦相手は“ローリングサンダー”島村裕(パラエストラ小岩)。修斗参戦以来勝ち星に恵まれていない島村は初勝利を目指す。 島村「第1試合、盛り上げる試合でフィニッシュしたいと思います」 たてお「ELEVENのたておです。憧れの岡見選手がメインの大会に志願しました。憧れの選手の前なのでしっかりした、いい試合にこだわって徹底してやります」  1R、サウスポー構えの島村は右ジャブ。オーソのたておはジャブから圧力をかけ、右ロー、右を突いてニータップ気味にテイクダウンもすぐに立つ島村。  島村の右を潜ったたておがダブルレッグテイクダウン。右で枕でハーフの島村に背中を着かせるもフルガードに戻す島村。左で脇差しパスのたておに島村は亀で立ちに。そこにたておはバックから腕を狙うもホーン。  最終2R、右ロー、前蹴り、左を振るが、そこを潜ってボデイロックテイクダウンはたてお。そのままサイド、マウントで半身になる島村はスクランブルで立ち上がり、左ストレートを突くも、組んで四つのたておは脇を潜り、ボデイロックで崩してニアマウント。  送り手をつかむたておに、島村はハーフから仰向けになりレッスルアップでスクランブルで立ち上がり、バックを狙うたておを落として上になるとパウンドで飛び込み。たておの立ち際サイドバックでパウンド。組むたておに横三角狙いもホーン。  判定は20-18×3でたておが勝利。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント