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インタビュー

【DEEP JEWELS】古瀬美月がライバル平田樹と合同練習!

2019/09/25 13:09
【DEEP JEWELS】古瀬美月がライバル平田樹と合同練習!

(C)DEEP JEWELS

10月22日、東京・後楽園ホールで開催される『DEEP JEWELS 26』の追加対戦カードが発表された。49kg以下級・5分2RでKAI(リバーサルジム 立川 ALPHA)と古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)がMMAで対戦する。

柔道をバックボーンに持つ古瀬は、AbemaTV『格闘代理戦争3rdシーズン』女子トーナメントで準優勝(※優勝はONE参戦中の平田樹)。長い手足を活かした打撃も武器とし、2019年9月のDEEPでは1Rにパンチラッシュでキャリア2度目のKO・TKO勝ちをマークしている。

試合前に「『格闘代理戦争』の頃は、名前だけが一人歩きしている感じだったので、いまは現実を受け入れて一つひとつの試合を勝っていく」と語っていた古瀬は、6月の富松恵美戦での一本負けからの再起戦の勝利に、試合後はあらためてRIZIN出場を目標に掲げていた。

強豪KAIとの対戦に向け、9月18日にはK-Clannに出稽古。『格闘代理戦争』決勝で敗れた平田樹、グラップリングで活躍中のスーパー女子高生・森さくらたちと合同練習を行った。

平田は10月13日(日)東京・両国国技館で行われる『ONE: CENTURY 世紀』昼の部にて、ONE Championshipの人気選手リカ・イシゲとの対戦を控えている。そんな試合前の平田とアップから打撃の打ち返し、グラップリングスパーなどを行った古瀬は、どんな思いで出稽古に臨んだのか。

「女子の選手で練習会をしたいと思っていて、海外を拠点とする選手、それぞれの時間のある選手たちと集まって行いました。正直、平田樹さんってどれくらい強いんだろ! って知りたい気持ちが強かったです。もちろん前に一度試合をして、ONEでの試合も見ていたので、『強い』ことは分かっていたのですが、その強い人とどれくらいの差があり、私自身どこまで通用するのかなって思ったから出稽古をお願いしました」と、古瀬はその意図を語る。

そこでできたこと・できなかったことは、試合まで「内緒」とのことだが、女子選手同士の練習以外にも、新たな発見があったという。

「いろいろな人から横田一則さんの指導がすごくいいと聞いていたから、見てもらいたいという思いもありました。実際に的確な指示をいただきありがたかったです」と、柔道出身のMMAファイターを多く指導してきた横田代表の指導からもヒントを得たようだ。

合同練習翌日、平田が「昨日は女子会! 20歳19歳16歳」とツィートした通り、練習会には16歳のグラップラー・森さくらも参加した。

ヒザ立ちからのグラップリングで手合わせした古瀬は、「今回は自分よりも年下の森さくらちゃんとも練習ができてよかったです。さくらちゃんは柔術をやっていて寝技が上手いので、私の課題である寝技の練習になればと思ったんですけど……自分が寝技が出来なさすぎて相手にならなかったです。さくらちゃんは本当に強くなる選手だと思いました。寝技でも負けないように また練習をしたいと思います」と、その寝技技術に舌を巻きながらも、「今年もあとわずか。何試合でもします」と、モチベーションを高めたようだ。

一方、柔術家の森も「平田さん、古瀬さん、お二方ともこの世界で名が知られていて、今を前向きに走ってる選手。直接手を合わせることが出来るのは、今の自分を知るにもうってつけのチャンスと思い、参加させていただくことにしました。あくまで練習ですが、自分がどこまでやれるのか、可能性を直に感じ、自身を磨けることは素直に嬉しかったです」と、合同練習の手応えを感じている。「そして横田一則先生の指導はすぐに学びたい、と直感で感じました。これからも出稽古は続けたいですし、いつか尊敬する浅倉カンナちゃんにも練習をお願いしたいと思っています」と、MMA挑戦に向け、前向きな姿勢を示している。

そして、ONE日本大会に凱旋する平田。

イシゲ・リカとの対戦に向け、ビルドアップした背中を披露し、準備万端であることを語っている平田は、イシゲについて、「『ONEのアイドル』と言われていて注目選手でもあるので、そこで勝ったら大きい。印象を残せたら自分の名も上がる」と、今回の対戦を「チャンス」ととらえている。

イシゲは、平田が勝利しているサバナルに判定負けしているが、平田に油断はなく「相手は打撃が得意だけれど、寝技も出来る。自分が今までやったことのない選手」と警戒は怠らない。その上で「今回は打撃でKOしたいです。寝技よりも今回は打撃で印象を残したい。前回の試合から自分も成長していると思うので、打撃メインでKOを目標に戦います」と、インパクトを残すつもりだ。

それぞれ大一番に向かうライバルの2人。古瀬にとっても、KAIとの試合は真価が問われるカードだ。

10月22日の『DEEP JEWELS 26』で古瀬と対するKAIは、空手をベースに2014年からDEEP JEWELSに参戦。桐生祐子(鈴木祐子)、北野きゅう、ジェット・イズミに勝利も、2017年12月に『Road FC 45』でイム・ソヒに判定負け、2018年3月にはARAMIに判定負けと連敗。2018年9月には練習中にヒザを怪我し、両ヒザを2回手術するという困難を乗り越えている。

1年半ぶり復帰戦となった2019年9月の「DEEP JEWELS 25」では、キック出身のジェット・イズミ(元J-GIRLSミニフライ級王者)を相手にキックルールで判定勝ち。今回は約2カ月という短期の連戦でMMAルールで古瀬美月と対戦する。

リバーサルジム立川ALPHAの金原正徳代表ゆずりの細かいステップとパンチ連打が持ち味のKAIは、後半にもその前進力は衰えず、前戦でもジェットを下がらせている。MMAでもその圧力で古瀬を追い詰めるか。新宿FACEのリングとは異なり、後楽園の広いケージでの戦いを有利に進めるのはどちらか。KAIとしては、MMAでARAMI戦以来の再起戦を勝利し完全復活を遂げたいところだろう。

再び49kgというスーパーアトム級に戻して戦う古瀬とMMA再起戦のKAI、サバイバルマッチの好カードを勝ち残るのは古瀬かKAIか。

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