撮影/安村発
RISE 183
2024年11月23日(土)東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合)フライ級(-51.5kg)タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
×数島大陸(及川道場/王者)
KO 1R 2分12秒 ※左フック
〇那須川龍心(TEAM TEPPEN/挑戦者・同級1位)
※那須川が新王座に就く。数島は初防衛に失敗。
数島は2020年9月にプロデビューすると軽量級でも倒す選手として注目され、2021年7月大会にはラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムと対戦しドローとなったもののダウンを奪い一躍名を挙げた。2022年4月から開幕したフライ級王座決定トーナメントでは準決勝で当時無敗の塚本望夢とダウン応酬の末の判定勝ちで決勝進出を決めたが、10月の決勝戦で初代スーパーフライ級王者の田丸辰に敗れて王座戴冠を逃した。2023年10月に第2代王座決定戦を松本天志と争い、判定勝ちで王座に就くと2024年2月にはクンスックに延長戦で判定勝ち、6月にはストローに3RでKO勝ちと5連勝中。戦績は13勝(7KO)2敗2分。
那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れるも、その後は6連勝。2024年6月には塚本へのリベンジを果たした。また、2023年大晦日の『RIZIN』でMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。9月にRISEルールでジョンミンと再戦すると2RでKO勝ち。戦績は10勝(3KO)2敗。
数島はコールの際、龍心の兄・天心が得意とするトリケラトプス拳の構えで挑発。
1R、数島はサウスポー。数島が左ミドルを蹴れば、那須川も右ミドルを返す。左インローを蹴る数島に那須川は右を伸ばしていく。その右に右フックを合わせようとする数島。圧をかけてパンチで攻める那須川は右ボディストレート。数島も得意の左ストレートを打ち込む。
前に出てきた数島に左フックをヒットさせた那須川は、ワンツーを返してきた数島に右ストレートからの左フック。この一発が見事に決まり、崩れ落ちる数島。立ち上がることが出来ず、那須川がKO勝ちで王座を奪取した。
マイクを持った那須川は「戦ってくれた数島選手、ありがとうございました。数島選手が相手だったからこそ僕はここまで仕上げてくることができました。ここまで倒せないと言われていてマジで見返してやろうと思ってたくさん練習してきました。それが結果に出て本当に嬉しかったです。でも僕はこれで満足していないので本当にこれからなので。
僕はキックボクシングという競技が一番面白いと思っているので、僕がキックボクシングを、RISEを盛り上げていける存在になれるようにこれからも頑張っていくので応援よろしくお願いします。ここまで育ててくれた父親、母親、ありがとうございます。これからもいい結果で親孝行が出来ればいいなと思っています。僕がこれからキックボクシング界をもっと盛り上げます。あと12月、幕張で大きな大会やるってことなので12月参戦お願いします。RISE最高!」とアピールした。
リング上には兄・天心も上がり、弟の戴冠を祝福した。