MMA
レポート

【PFL】渡辺華奈がビショップに打撃戦挑むも判定負け、女子フライ級1回戦敗退。シャカロワが優勝候補ヴェラスケスに初回一本勝ちでビショップと対戦へ。カモーシェが85秒TKO勝ちで無敗ダナと対戦に。バンタム級は元UFCハードリーがマットスにオタツイスター極める、朝倉海のスパーリングパートナーのグティエレスがヌッツィに一本勝ち

2025/04/12 10:04
 2025年4月11日(日本時間12日)米国フロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオ・ステージ19にて『PFL 2025 World Tournament』(U-NEXT配信)のバンタム級&女子フライ級の1回戦が行われた。 3日(日本時間4日)のフェザー級&ウェルター級1回戦の菊入正行(NEVER QUIT)に続き、11日のバンタム級&女子フライ級1回戦では、日本から渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)が出陣。IBJJFノーギ世界王者のジェナ・ビショップ(米国)と対戦し、初回からビショップの打撃を被弾しながらもダウンを奪うなど、打撃戦を展開。2Rにダウンを奪い返された渡辺が組みから上に。しかしビショップの寝技を警戒して渡辺はスタンド勝負に戻した。3Rも首相撲ヒザを入れるビショップがシングルレッグでテイクダウン。渡辺からバックを奪い、キープ。判定3-0でビショップが勝利し、渡辺は1回戦敗退となった。  また、同じ女子フライ級の優勝候補の一人、ジュリアナ・ヴェラスケスが、欠場したタイラ・サントスの代役のウクライナのエカテリーナ・シャカロワの電光石火のリアネイキドチョークに一本負けで1回戦敗退。現Bellator王者のリズ・カモーシェは、イララ・ジョアニを相手に85秒TKO勝ちで圧倒的な強さを見せている。  男子バンタム級では、レアンドロ・イーゴvs.マルシルリー・アウベスのブラジル対決がメイン。また、2024年6月のBellaorダブリン大会で当初、太田忍と対戦予定だったフランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)が1年9カ月ぶりにMMA復帰。朝倉海のUFC初参戦時のスパーリングパートナーでDEEPにも参戦したマンド・グディエレス(メキシコ)と対戦した。  UFC3勝4敗のジェイク・ハードリー(英国)とBellator2勝2敗のマテウス・マットス(ブラジル)の1回戦も組まれ、ハードリーがスコティッシュツイスターでマットスに一本勝ちしている。 [nextpage] 『PFL 2025 World Tournament』バンタム級・女子フライ級 速報 ▼バンタム級 5分3R〇マルシルリー・アウベス(ブラジル)13勝4敗 136.0 lbs[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×レアンドロ・イーゴ(ブラジル)23勝7敗 135.6 lbs  1R、サウスポー構えのアウベスがワンツー。かわすオーソのイーゴは右インロー。アウベスは左ボディフック。イーゴは右前蹴りを返す。左を当てるアウベス。イーゴの右ハイをかわして右ジャブ。イーゴも右ストレートを突いてシングルレッグも切るアウベス。  徐々に圧力をかけると左ロングフック! ダウンしたイーゴのシングルレッグを潰してハーフガードの中に。トップからパスを狙うが、下のイーゴも足を戻して下から煽る。中央に残すアウベスは鉄槌。下のイーゴも細かいパンチを頭に突く。アウベスのラウンド。  2R、二段蹴りのヒザのイーゴ。さらに右ローがローブローとなり中断、再開。イーゴの打ち終わりに大きな左を打つアウベス。かわすイーゴは金網に詰めてダブルレッグも、スプロールして切るアウベス。懐深くイーゴを差し上げる。  スーパーマンパンチを狙うイーゴ。アウベスは遠間に立ち、右回り。イーゴは右前蹴り。アウベスの蹴りをかわすイーゴは前足を取りに行くが、切るアウベス。さらにシングルレッグからアンクルピックで立ち際にヒザを突くイーゴ。ケージに差して押し込み、ヒザ。離れて右ローを突いてゴング。イーゴのラウンド。  勝負の3R、右ローを突くイーゴ。インローがローブローに。中断。再開。ワンツーの右を当てるイーゴ。ともにジャブ、イーゴは左インロー、右ロー。前足を蹴られたアウベスはサウスポー構えに変える。  左インロー、左オーバーハンドのアウベス。ダブルレッグで押し込むが切るアウベス。イーゴは6回連続のダブルレッグへ。スプロールするアウベスとのスタンドで右ハイもヒット! さらに右バックフィスト。ダブルレッグへ。  切るアウベスは右ジャブも外すイーゴ。打撃数は互角。右ミドルを当てたイーゴ。アウベスの詰めを切ると、右カーフ、左ハイ。ダブルレッグのアウベスだが切るイーゴに深追いできず。ゴングに足をひきずって自陣に戻る。  判定2-1(29-28×2, 28-29)でアウベスが勝利。イーゴが1回戦敗退で、アウベスがこの日、一本勝ちしたジェイク・ハードリーとの準決勝を決めた。アウベスは試合後「次の相手もブッ倒してチャンピオンになる。対戦相手が変わるとは思ってなかったけど試合だからどんな相手でもやってやる。足はちょっとアザになっているけど大丈夫」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇リズ・カモ-シェ(米国)23勝8敗 126.0 lbs[1R 1分25秒 TKO] ※パウンド×イララ・ジョアニ(ブラジル)12勝10敗 124.8 lbs  1R、中央に走ったカモーシェ。ジョアニも退かず中央で立ち会う。カモーシェが先にワンツーの右でジョアニを崩すが、すぐに立つジョアニは追うカモーシェに右を振るも組みに。体を入れ替え、首相撲ヒザを突き刺すカモーシェは左ボディも、ダウンしたジョアニ。  下から足を狙うジョアニを潰して左ヒジを脇腹に突くと、声を上げるジョアニ。カモーシェは鉄槌・パウンド連打! レフェリーが間に入った。ヴェラスケスが消えたなか、41歳で圧倒的な強さを見せたカモーシェが本命として勝ち残り。準決勝で8戦無敗のエローラ・ダナと対戦に。  試合後、ケージのなかで「今回は栄養士を雇って計量に臨んだ。こんなにスムーズな減量はなかった。若い相手と対戦するのは楽しみ。みんな年上の自分を倒そうとやってくるけど、いつもまだまだやれると証明し続けている」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇マンド・グディエレス(メキシコ)11勝3敗 135.8 lbs[1R 4分13秒 リアネイキドチョーク]×フランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)10勝2敗 135.4 lbs  2024年6月のBellaorダブリン大会で当初、太田忍と対戦予定だったフランチェスコ・ヌッツィ(イタリア)が1年9カ月ぶりにMMA復帰。朝倉海のUFC初参戦時のスパーリングパートナーでDEEPにも参戦したマンド・グディエレス(メキシコ)と対戦。  1R、ともにサウスポー構え。ヌッツィの前手がアイポークに。グティエレス中断後、再開。左前蹴りのヌッツィ。グティエレスも左ローから左右フックの右を当てる。「マンド」コールのなか、右で差して組んでヒザのグティエレス。  圧力をかけるグティエレスはみから左。サークリングして左前手フックのヌッツィは、グティエレスのダブルレッグをスプロール。  スタンドで追うグティエレスに互いに左ロー。グティエレスは左ボディから右。その入りにヌッツィは回りながら左カウンターを狙う。  しかし詰めるグティエレスはシングルレッグからすぐに背中に乗ってリアネイキドチョーク! 出血のグティエレスだが、両足を巻いて4の字ロックに移行して絞めるが、防ぐヌッツィ。グティエレスは手を入れ替え、アゴ下に入れてタップを奪った。  しかし詰めるグティエレスはシングルレッグからすぐに背中に乗ってリアネイキドチョーク! 出血のグティエレスだが、両足を巻いて4の字ロックに移行して絞めるが、防ぐヌッツィ。グティエレスは手を入れ替え、アゴ下に入れてタップを奪った。  グティエレスは「こういう試合が大好きだ。ハードリー、観てるか。俺のサブミッション、盗んだろ? (準決勝で対戦する)ウェッツェルは練習仲間だけど、試合になれば関係ない」と語った。 [nextpage] ▼バンタム級→キャッチウェイト 5分3R〇ジャスティン・ウェッツェル(米国)11勝2敗 138.4 lbs ※体重超過[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×カスム・カスモフ(ロシア)16勝2敗 136.0 lbs  1R、ともにオーソドックス構え。詰めて組むウェッツェルに体を入れ替えるカスモフは細かい左右ヒザ。さらにケージに押し込み左ヒザを顔面に。突き放すウェッツェルに、カスモフはワンツー。ウェッツェルもワンツーを振って組んでボディロックもケージ背に左小手のカスモフ。離れるカスモフにワンツーのウェッツェル。カスモフは右前蹴りからダブルレッグテイクダウンもそこにカスモフが左のギロチンチョークを合わせてゴング。  2R、ワンツーの右を突くカスモフ。サウスポー構えのウェッツェルは右を潜って組みに。右で差してケージに押し込みシングルレッグへ。テイクダウンを防ぎ、体を入れ替え右前蹴りを腹に突いたカスモフが逆にダブルレッグから脇を潜りに。金網背に正対したウェッツェル。頭を下げて組むカスモフの頭にヒジを突き、体を入れ替えシングルレッグ。カスモフはそこにギロチンチョークを狙う。  頭を抜くウェッツェルはシングルレッグでテイクダウン! 尻を着いたカスモフだが立ち上がり。ウェッツェルがヒジを見せてゴング。  3R、サウスポー構えからワンツーのウェッツェル。先に組んで行くが、カスモフが体を入れ替え押し込み。互いにクリンチヒザから右で差して押し込み、細かくヒザを突くカスモフ。押し戻すウェッツェルもヒジを突き、反対側のコーナーまでドライブしてダブルレッグテイクダウン! 両足を束ねるウェッツェルに足を抜き背中を見せて立ち上がりに行くカスモフはシングルレッグ。そこに横三角絞めを狙うウェッツェル。カスモフは上体を立てて仰向けになるとウェッツェルはドンキーガードからパンチを入れてゴング。  判定は3-0(30-27×2, 29-28)で体重超過のウェッツェルが手堅い試合で勝利。MMA4連勝で準決勝(マンド・グティエレス)進出を決めた。 [nextpage] 【アーリーカード】 ▼女子フライ級 5分3R〇エカテリーナ・シャカロワ(ウクライナ)9勝2敗 125.8 lbs[1R 2分05秒 リアネイキドチョーク]×ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)13勝4敗 126.0 lbs※シャカロワの前戦は2024年5月にアスペン・ラッドに判定負け※タイラ・サントス(ブラジル)が欠場  1R、ともにサウスポー構え。ヴェラスケスのワンツーにシャカロワがシングルレッグも、切ろうとしたヴェラスケスが背中を見せたとことにシャカロワがバックに。  先に左腕を入れてサイドバックから後方に引き倒すと仰向けになって防ごうとするヴェラスケスのバックから最後は両足を入れてリアネイキドチョークを極めた。  優勝候補の一角・ヴェラスケスが何も出来ずに、1回戦で姿を消した。シャカロワは9勝中5つ目の一本勝ち。渡辺華奈に競り勝ったビショップと準決勝で対戦となった。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ジェイク・ハードリー(英国)13勝4敗 135.8 lbs[3R 2分16秒 スコティッシュツイスター]×マテウス・マットス(ブラジル)14勝4敗1分 135.6 lbs  1R、サウスポー構えのハードリー、マットスはスイッチしながらオーソに。右インローを入れるマットス。ハードリーも徐々に詰めるが、マットスも右ミドル、左ロー。サウスポー構えも見せるマットスに圧力をかけるハードリー。左ストレートを打ち込んだハードリー。オーソに戻し右で押し戻すマットスは右インロー。  ハードリーも左インロー、ダブルレッグテイクダウン。マットスはケージを使って脇差し立つ。ハードリーまた組むも受け止めたマットスがボディロックテイクダウン。ハードリーのガードに立って足を蹴るマットス。飛び込んでのパンチも、ハードリーが立ってケージに押し込む。離れて左ボディから左フックを入れたハードリー。ボディ打ちから上を突き、三日月蹴りも。マットスがシングルレッグから組むも倒せず。ゴング。  2R、詰めるハードリーが左ストレートから左ハイ。マットスが右をヒット。左右ボディ打ちも。ハードリーの左にマットスは右をカウンターで返す。左インローのハードリー。マットスはカーフキックからスーパーマンパンチで押し戻す。  左ミドルを当てるハードリー。左ボディも。左の攻撃を上下に突くハードリーに、マットスは右をヒット! 効かされたハードリーはシングルレッグも突き放すマットス。左ボディを打っていくハードリー。右カーフを当てるマットスに、左ボディを当ててマットスを下がらせるハードリーがケージに詰めてボディ、顔面にパンチを打ち込む。  ケージ背にするマットス。ハードリーは左ボディ! ジャブ、左を入れる。マットスは中央に押し戻すが、ハードリーはまたも左ボディ。マットスは右ハイを返して、ボディの打ち合い。左ストレートを突くハードリー。マットスも左の外足を取って打ち合いゴング。  3R、サウスポー構えのハードリーにマットスは左回りで右ボディ、左ロー。ハードリーも右に回らせずに左右を突いて組んだボディロックでテイクダウン!  ヒップアアックのマットスにバックを奪い、4の字ロックからおたつロック。マットスの向き直りを誘って左脇に頭を挟んで、スコティッシュツイスターあるいは、オタツイスターを極めた。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ジェナ・ビショップ(米国)8勝2敗 125.6 lbs[判定3-0] ※30-27×2. 29-28×渡辺華奈(日本)13勝4敗1分 125.2 lbs  渡辺はMMA13勝3敗1分(Bellator4勝2敗)の36歳。Bellatorで2連勝後、リズ・カモーシェにKO負けでMMA初黒星。2024年のPFLフライ級トーナメントでは体重超過のシャナ・ヤングに判定勝ち後、2戦目でカモーシェと再戦。死闘の末、3R腕十字で一本負けしている。  ビショップはMMA7勝2敗の39歳。2017年のIBJJFノーギ世界王者。2024年のPFLフライ級では、チェルシー・ハケットを1R 腕十字で極めると、2戦目は準優勝したタイラ・サントスに判定負けでMMA初黒星。準決勝で優勝したダコタ・ディチェバにKO負け。  1R、サウスポー構えの渡辺は右のリードジャブ。オーソのビショップのワンツーを被弾。前に詰めるビショップはクリンチの渡辺を剥がして近距離でも左右。右でオーバーフックした渡辺が体を入れ替えるがヒザを被弾。  しかし、突き放して右ストレートでダウンを奪う渡辺のグラウンドの入りに蹴り上げをもらう渡辺。立ち上がるビショップの左を被弾し、左で差して押し込み、首相撲ヒザ蹴り。さらにシングルレッグを畳みかける。オーバーフックで小手巻きで凌ぐ渡辺に細かいクリンチアッパーを突くビショップ。体を入れ変えて左で差して押し込むが、離れ際に左ヒジはビショップ。  ジャブから右ストレートを当てた渡辺。さらに左右連打もビショップも左を返す。首相撲を組むビショップはヒザ。渡辺はケージを背にしてゴング。ダウンを奪ったもののビショップのラウンドか。  2R、前に出て右フックを当てる渡辺。右ジャブも当てる。左オーバーハンドのビショップをかわして前に出る渡辺はビショップの右でダウン。すぐに立つ渡辺に左で差して押し込むビショップ。突き放す渡辺は前足を上げながら前に出て右ジャブ。ビショップのシングルレッグを差し上げて耐えると、左で差して押し込み。  左右ボディ連打の渡辺に、右を当てるビショップだが、前に出る渡辺に後退。ビショップのシングルレッグを小手に巻いて潰してトップに。インサイドガードにビショップは腕十字狙いも付き合わない渡辺は立ち上がり。寝たままのビショップの足を蹴る。  ブレーク。サウスポー構えになるビショップ。頭を上下に振る渡邉だが、出るときに頭の位置が変わらず。ビショップは前に出て首相撲ヒザを連打。右ヒジを突く。フラッシュダウンかに見えた渡辺だが、バランスを崩した形。渡辺ののラウンドの可能性も。  3R、ともにサウスポー構えから。右ジャブ、フック、右前蹴りの渡辺。組んでくるビショップを突き放す。右前蹴り、右ジャブを当てる渡辺。ビショップの左ストレートを被弾する渡辺。前蹴りで突き放す渡辺だが、有効打が欲しい。打撃のヒット数で差が出ている渡辺。ワンツースリーの左をもらった渡辺。ビショップは押し込み左で差してからダブルレッグに切り替えて崩してテイクダウン!  すぐにバックを奪い、4の字ロックでリアネイキドチョーク狙い。背後からパンチを打つビショップは右腕でアゴ上からリアネイキドチョークへ。ケージウォークで凌ぐ渡辺だがバックを奪われたままゴング。バックキープのビショップのラウンドに。  判定は3-0(30-27×2, 29-28)でビショップが勝利。スタンド勝負した渡辺はダウンを奪う場面もあったものの有効打はビショップに差をつけられ、判定負けで1回戦敗退となった。  試合後、ビショップは「エキサイトしてる。タフな試合だったし、彼女もタフだろうけど、私はただのグラップラーじゃない、MMAファイターだってことを証明したかった。立ち技もできるし、打撃もできる。彼女はもう少しグラウンドに持ち込もうとすると思ったけど、どこに行っても私はいいし、試合を終わらせることができると思っていた。この試合では、自分の思い通りになると思っていたのに、思い通りにならなかったことが何度もある。去年とは違うトーナメント方式で、一発勝負で勝って次のラウンドに進む。ただ、ファイターとしての自分に忠実であり続けること、勝ち続けること、そして自分のやり方をやり続けること。そして勝ち続けて、カッコいいサングラスを手に入れること。そうでしょ?」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇エローラ・ダナ(ブラジル)8勝0敗 ※PFL/Bellator初参戦 124.6 lbs[1R 4分48秒 ネッククランク]×ダイアナ・アヴサラゴワ(6勝2敗)※PFL初参戦 125.4 lbs  デイナはMMA7戦全勝。ブラジルMega Fight Championsでのトーナメント優勝から、Jungle Fight女子フライ級王者に。7勝中1KO・TKO、5つのサブミッション勝利を誇る。2024年5月の前戦で2度目の防衛を果たして、今回のPFLデビューとなる。オッズではアンダードッグの26歳。  オッズではフェイバリットのロシアのアヴサラゴワは、レスリングがバックボーンでMMA6勝1敗の26歳。モデルも務める美貌で当初は育成マッチアップでBellator4勝1敗と勝利を重ねたが、23年8月の前戦では、ジャスティン・キッシュに判定負けで初黒星を喫した。1年8カ月ぶりの試合。  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるダナがインロー。アヴサラゴワも軽くインロー。ダナは二段跳び蹴り、右ローで前に出るとシングルレッグも、切るアヴサラゴワにその際で右を狙う。  左ジャブを伸ばすアヴサラゴワ。前に出てジャブを返すダナは右ミドル。アヴサラゴワは左を合わせに行く。右回りでジャブ&ローのアヴサラゴワ。ダナは左足を外に置いて右回りを止めると、右ミドルから左、右アッパーも、そこに右のカウンターを突いたアヴサラゴワがダウンを奪う!  すぐに立ち上がるダナは、インローを蹴り出入りのアヴサラゴワに右ストレートを突いて胴に組みに。ここも切るアヴサラゴワに、右ストレートを突いて詰めると、アヴサラゴワの打ち返しに左を差してボディロック。  アヴサラゴワを崩しつつ脇を潜ってバックにつき、アヴサラゴワの立ち際に背中に乗って左足をかける。着地してボディロックから後方に投げてテイクダウン! ハーフから右で脇差し、ボディにヒジ打ち。左手でアヴサラゴワの頭を抱えてハーフからギロチンチョーク。首を捻ってネッククランクでタップを奪った。これでダナはMMA8戦全勝でトーナメント準決勝進出。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.338
2025年5月23日発売
14戦無敗、全試合フィニッシュ勝利でRIZINフェザー級新王者となったラジャブアリ・シェイドゥラエフ。その強さを徹底特集。ケラモフ戦の木村柊也ら無敗選手達。野杁正明×平本蓮のSP対談、ONE新王者・若松佑弥も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント