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【ONE】セネガル相撲ONE王者誕生! ケインが5R判定勝ち、マリキンは15戦目で初黒星。体重超過もロッタンが横綱相撲で勝利、ブンタンがメクセンを破り初代王者に、1位モラエスが3位キンガッドをギロチン葬、ルオトロがダウン奪い一本勝ち、ブシェシャがアリアックバリをRNC、三浦彩佳がアヤカロック一本勝ち!5万ドルボーナス獲得

2024/11/09 10:11

▼ONEストロー級キックボクシング 3分3R
〇サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[判定3-0]
×ジャン・ペイメン(中国)




 2018年1月にONE最初のムエタイの試合を戦ったサムエーは、ONEフライ級ムエタイ世界王者にもなったが、2019年5月にジョナサン・ハガティに判定負け後、10月にストロー級転向。12月にはワン・ジュングァンに判定勝ちし、新設されたONEキックボクシング世界ストロー級王者となった。さらに2020年2月、ロッキー・オグデンを破りムエタイ世界同級王座も獲得して二冠王に。2020年10月にはジョシュ・トナーに2RでTKO勝ちし、初防衛に成功するも、2021年7月にプラジャンチャイに敗れて王座を失った。2023年6月の再戦でもプラジャンチャイにKO負け。前戦は9月にアクラム・ハミディを初回KO。戦績は374勝49敗9分。41歳。



“中国の天心”の異名を持つペイメンは、中国「EMLegend」等で活躍し、23勝18KOをマークするなど“最強中学生”として話題となり、2022年3月にONEデビュー。サムエーが持つONEストロー級ムエタイ世界タイトルマッチにも挑戦経験があるトナーと対戦し、2RでKO。7月大会ではアスランベック・ジクレーブを判定3-0で破り、10月にONE世界ストロー級キックボクシング王座決定戦に臨んだが、ジョナサン・ディベラに判定で敗れ戴冠ならず。2023年3月の再起戦で勝利するも、11月にはルイ・ボテーリョに判定で敗れた。2024年4月にアリーフに判定勝ちで再起。戦績は18勝(6KO)3敗1分。21歳。



 1R、いきなり仕掛けていくのはペイメン。高いミドルを蹴って入り込み、サムエーをロープに詰めてボディを打つ。サムエーは序盤は相手の出方を見ていたが、サウスポーから左ミドルを蹴るとノーモーションの左ストレート。ペイメンは右の強いインロー、サムエーが左ローや左ミドルを蹴ってくるとそのインローを返していったが、次第にサムエーの左ミドルをもらいっぱなしになり、入り込もうとするところに左のテンカオを合わせられるように。サムエーの攻撃が決まるたびに、場内からは歓声が沸き起こる。



 2R、左ミドルを蹴るサムエーにペイメンは距離を詰めて左フック、右ボディ、左フックとコンビネーションを繰り出す。サムエーは左ストレートをヒットさせるが、ペイメンの左右ボディを軸とした回転の速いフックを浴びる。左ストレート、左テンカオを打つサムエーはガードが低く、ペイメンの距離を詰めた左右フックをもらってしまう。それでも的確に左ストレート、左テンカオを当てて行き、一方的な展開とはしない。このままペイメンのラウンドになるかと思われたが、サムエーの左テンカオと左ストレートにペイメンが下がった。



 3R、再び前に出るペイメンにサムエーは前蹴り、左ミドル、左ロー、左ハイとペイメンのパンチに対抗。左右フックを回転させるペイメンだが、サムエーの左ストレートと左テンカオがタイミングよく決まる。スピードが落ちてきたペイメンだが前へ出てパンチを繰り出し、手数は多い。サムエーはよく見て左ストレートを的確に当てていく。残り10秒になると、場内からはサムエーの勝利を確信した歓声が沸き起こり、終了のゴングが鳴るとサムr-はコーナーに昇って勝利をアピール。



 判定3-0で、サムエーがいぶし銀のテクニックで若いペイメンを退けた。「序盤は相手の勢いに押されそうになったけれどヒザで挽回できた。ベルトをもう一度手にして自分の強さを証明したい」と、勝利者インタビューに答えた。

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