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レポート

【ONE】アーセルがニコラにリベンジ、ライト級キック王者に。アスイックがシンサムットに完勝、ムエタイ戦でリネカーがバリカを初回KO! マラチエフがマスンヤネに辛勝、エストゥピニャンがKO勝ち、箕輪ひろばは交通事故による怪我で欠場

2024/10/05 09:10

▼第6試合 ストロー級 MMA 5分3R
×ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
[判定0-3]

〇マンスール・マラチエフ(ロシア)※

※マラチエフが、最初の1時間の時間枠内で計量とハイドレーションテストに不合格。しかし、その後の2時間の時間枠内で計量とハイドレーションテストの要件を満たした。試合は予定通り行われるが、マラチエフはファイトマネーの20%を没収され、その金額は対戦相手が選択する慈善団体に寄付される。


 MMAのメインとなる第8試合では、ストロー級2位のボカン・マスンヤネ(南アフリカ)が、5位のマンスール・マラチエフ(ロシア)が対戦する。

 正規王者がジョシュア・パシオ(フィリピン)で、暫定王者がジャレッド・ブルックス(米国)、3位がグスタボ・バラート(キューバ)というONEストロー級には、今大会でサンジャル・ザキロフ(ウスベキスタン)と対戦する箕輪ひろば(※今大会を怪我で欠場)が4位につけ、ノーランカーながら3月にジェレミー・ミアドに一本勝ちした山北渓人(リバーサルジム新宿Me,We)もランキング入りを狙っている。

 対するマラチエフは、2月の猿田洋祐戦での判定勝ちから連勝で王座戦線に名乗りを挙げるつもりだ。

 マスンヤネの唯一の黒星は、2022年に現1位のジャレッド・ブルックス(米国)に付けられた1敗のみ。箕輪ひろばや山北渓人らに勝利して大きくリードし、現時点でランキングの上位に立ち塞がるのはブルックスと現ONEストロー級MMA世界王者のジョシュア・パシオ(フィリピン)となる。

 1R、オーソのマラチエフは、サウスポー構えのマスンヤネに右の後ろ廻し蹴りを見せる。かわしたマスンヤネだが、右バックフィストをガード上に当てるマラチエフ。

 マラチエフの右の打ち終わりに一瞬組もうとしたマスンヤネだが、突き放すマラチエフ。今度はマラチエフから足を取りに行くが、そこにがぶりヒザはマスンヤネ!

 左で差して押し込むマスンヤネがヒザ蹴り。マラチエフは手首をコントロールしてクラッチさせず。マスンヤネが細かいステップで展開を速く首相撲ヒザ。クリンチボクシング、さらにマラチエフの組みを脇を潜りバックへ両足をかける。

 手首を解除し、右肩を落として前に落とそうとするマラチエフは上を取ろうとするが、マスンヤネも足を解いて互いに立ち上がり。左右細かいステップとパンチで詰めるマスンヤネをかわして組んだマラチエフがコーナーに押し込みゴング。

 2R、左右に回りながら角度をつけて左右のマスンヤネに、右ストレートを当てるマラチエフ。止まらないマスンヤネに、下がりながらも左を当てたマラチエフ。マスンヤネも左を返すと、マラチエフは右ミドル、右フック! 下がったマスンヤネに左前蹴りで腹を狙う。

 マスンヤネは詰めて左で差して組んでコーナーに押し込み右を突く。さらにクリンチボクシング。離れるマラチエフに右で差して投げようとしたマスンヤネに崩れずにコーナーに押し込んだマラチエフ。しかし体を入れ替えたマスンヤネ! 左で差してシングルレッグに移行も、右オーバーフック、スプロールで切るマラチエフ。

 右の後ろ廻し蹴りをかわしたマスンヤネは前に。右カーフを2発当てるマラチエフ。左フックを当てるマスンヤネが前に。一進一退の攻防も、試合を作っているのはマスンヤネか。

 3R、インローのマラチエフ。左右振ってコーナーに押し込むのはマスンヤネ。マラチエフは右小手に巻くもコーナー背に。シングルレッグを狙うマスンヤネは右をこつこつ突いて、再び足狙い。

 ここは差し上げるマラチエフだが、コーナー背にしたまま。右ヒザを着くマスンヤネ。体を入れ替えたマラチエフは左フック、右ハイで前に。

 スイッチしながら左を突いて前に出るマスンヤネは首相撲から跳びヒザ! さらにマラチエフの組みを切ってがぶり。コーナーに押し込み右をこつこつ打ち込む。離れ際に左ハイを打ち込むマスンヤネは、マラチエフの廻し蹴りもかわすが、マラチエフはここでダブルレッグテイクダウン!

 マスンヤネに背中を着かせるが、ハーフから亀で立つマスンヤネ。バッククリンチからヒザを突き、ボディロックで回すが、マスンヤネもついていって座ってゴング。

 細かいステップで角度をつけた打撃とクリンチボクシングのマスンヤネに、マラチエフは右ストレート、最後にはテイクダウンで背中を着かせたが……判定は3-0でジャッジはマラチエフを支持した。

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