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【ONE】アーセルがニコラにリベンジ、ライト級キック王者に。アスイックがシンサムットに完勝、ムエタイ戦でリネカーがバリカを初回KO! マラチエフがマスンヤネに辛勝、エストゥピニャンがKO勝ち、箕輪ひろばは交通事故による怪我で欠場

2024/10/05 09:10
【ONE】アーセルがニコラにリベンジ、ライト級キック王者に。アスイックがシンサムットに完勝、ムエタイ戦でリネカーがバリカを初回KO! マラチエフがマスンヤネに辛勝、エストゥピニャンがKO勝ち、箕輪ひろばは交通事故による怪我で欠場

(C)ONE Championship

 2024年10月5日(土)タイ・ルンピニースタジアムにて『ONE Fight Night 25: Nicolas vs. Eersel II 』(U-NEXT配信)が開催された。

 日本から参戦の2選手の試合は中止に。箕輪ひろばがファイトウィーク中の現地での交通事故での怪我(むち打ち症状)により欠場。三浦彩佳は既報通り、対戦相手のジヒン・ラズワンがハイドレーションテストをパスできず試合が中止となっている。

 なお、今大会からONE Championshipは、新たな計量ルールを導入。3時間の検査時間の最初の1時間以内に体重測定や水分補給に失敗した選手には、以下の通り、20%の罰金が科せられることも発表されている。

ONE Fight Night 25: Nicolas vs Eersel 2 速報

▼第9試合 ライト級キックボクシング世界タイトルマッチ 3分5R
×アレクシ・ニコラ(フランス/王者)
[判定0-3]

〇レギン・アーセル(スリナム/挑戦者)
※アーセルが新王者に



 二コラはサバット出身。ISKA世界王座を持ち、2024年1月の『ONE Friday Fights 47』で初参戦。マゴメド・マゴメドフに判定勝ちして2024年4月、ONEライト級(※77.1kg)キックボクシング世界タイトルマッチの挑戦者に抜擢されると、王者アーセルを判定に破る番狂わせを起こして王座に就いた。戦績は24戦無敗。

 アーセルは15歳でムエタイを始め、プロに転向するとすぐにオランダ国内には敵がいなくなり海外へ相手を求めた。2016年11月に『Lion Fight』にて世界スーパーミドル級王座をTKOで奪取すると3度の防衛に成功。2017年5月には『Mix Fight Gala』の78.5kgトーナメントでも優勝している。

 ONEには2018年4月から参戦し、2019年5月にニキー・ホルツケンに判定勝ちでONEキックボクシング世界ライト級王座を獲得。その後、4度の防衛に成功すると2022年10月にはONEムエタイ世界同級王座決定戦で勝利、キックボクシングルールとムエタイルールの統一王者となった。

 3月にシンサムットをKOしてムエタイ王座を初防衛、6月にはドミトリー・メンシコフをKOして2度目の防衛に成功。2016年3月から8年間無敗・23連勝を飾っていたが、2024年5月のアレクシ・ニコラ戦で判定負け。キックボクシング世界王座を奪われた。今回ダイレクトリマッチに挑む。

 1R、ともにオーソドックス構えから。サウスポー構えにスイッチしたアーセル。ニコラは右ミドル、奥足ロー。アーセルがオーソにすると右カーフ! アーセルも蹴り返し。しかしニコラは右ロー、インローも。詰めるアーセルはサウスポー構えから左右でワンツーヒザ。さらにアーセルは左ハイをヒット! 一瞬動きが止まったニコラだが戻してゴング。

 2R、右ミドルを突くニコラ。アーセルも左インロー、ワンツーの右でニコラを下がらせる。距離を詰めるアーセルはオーソからワンツー。さらに右ストレートをヒット! 頭をずらしながら受けて体を入れ替えるニコラはボディ打ち、左下段蹴りの打ち下ろし。

 左ミドルのニコラに、アーセルも詰めて右ミドルだが、ニコラは右テンカオ! ボディ打ち。右カーフをダブルで突く。押し込み左ロー、右ストレートで詰め返すアーセル。

 3R、ジャブの差し合い。ワンツーボディ打ちのニコラに左ボディから右を強振して前に出るアーセル。左ボディを当てるニコラは右カーフ。外受けするアーセルは右ストレートもかわすニコラは右ミドル。アーセルも左ミドルを返す。

 ニコラも手数を増やし右ハイ。ブロッキングのアーセルに右跳びヒザで前に。アーセルも左右で押し返すが上体がブレる。

 4R、ジャブのダブルはニコラ。左ミドルに、アーセルは右ローを返す。オーソで右回りのアーセルに右ストレートを打ち下ろすニコラ。さらにオーソから左ミドルを当てる。ジャブをかわしたアーセルは右を突く。右ミドルをガード上に当てるニコラ。アーセルも右インローの蹴り返し。コーナーに押し込むニコラ。固めて打ち返すアーセル。

 5R、ワンツーに右ミドルのニコラ。アーセルも左ミドル。中央を取るニコラが先手。アーセルはそこに右ヒザ。ニコラは右ハイをヒット! しかしアーセルも左ジャブでアゴを上げさせ、右テンカオ。右ストレート、左ミドルのニコラ、右跳びヒザはかわしたアーセルは胸を叩き、右ストレートを突いてゴング。

 前半を制したアーセルが、ニコラの猛攻も凌ぎ、判定3-0で勝利。リベンジとともにベルトを巻いた。ニコラは24連勝でストップ。試合後、アーセルは「もっと動き回るように、パワーよりスピードで対抗した。ボクシング特訓の成果も出た。次はムエタイ王座の防衛をしたい」と語った。

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