MMA
レポート

【ONE】アーセルがニコラにリベンジ、ライト級キック王者に。アスイックがシンサムットに完勝、ムエタイ戦でリネカーがバリカを初回KO! マラチエフがマスンヤネに辛勝、エストゥピニャンがKO勝ち、箕輪ひろばは交通事故による怪我で欠場

2024/10/05 09:10

▼第8試合 ライト級 ムエタイ 3分3R
×シンサムット・クリンミー(タイ)
[判定0-3]

〇ユセフ・アスイック(デンマーク/モロッコ)



 シンサムットはムエタイジムを営む家庭に生まれ、4歳から練習を開始。兄は海外で活躍し来日経験もあるスッドサコーン。ジムにはヨックタイ、ランバーなど有名なムエタイ選手のほかWBCとWBAの世界王者もいたという。

 7歳で初めての試合を行い、21歳で徴兵されるとボクシングでナショナル王者にも輝き、2019年の国際ミリタリースポーツカウンシルでのトーナメントではオリンピックボクサー2人から勝利を収めた。

 兵役を終えてムエタイに復帰すると2022年3月にONE初参戦を果たし、ニキー・ホルツケンをカウンターの右でKOした。2022年10月にはONEムエタイ世界ライト級王座決定戦をレギン・アーセルと争い、判定2-1の僅差で敗れ、2023年3月の再戦でのタイトルマッチではKOで返り討ちにされた。6月にビクトル・テイシェイラを2RでTKOして再起を飾ると11月にはムーシネ・チャフィに判定勝ち。2024年5月のドミトリー・メンシコフ戦では3RにKO負け。

 アスイックは15歳からムエタイを始め、デンマークのアマチュア王者に何度も輝き、IFMA(国際ムエタイ協会)のジュニア部門で北欧、ヨーロッパ、世界王者になった。2014年にプロになると、2015年10月にWKNスカンジナビアK-1 64.4kg級王座に就く。その後、2017年にISKA世界K-1ルール ライトミドル級(72.5kg)王座、2023年にWMA世界ミドル級王座も獲得。GLORYには3度出場し、2勝1敗。1敗はティジャニ・ベスタティに付けられたもの。現在2019年8月から9連勝中でONE初参戦を果たす。

 1R、オーソドックス構えのシンサムットに、サウスポー構えのアスイック。シンサムットの蹴り足を掴んで崩すアスイック。じっくり構えて左の蹴りはアスイック。シンサムットはヒジ上に当てる右ミドル、ストレート。アスイックは右ローを突き、右ストレートはまだ遠い。シンサムットは左の蹴りをかわす。

 2R、左ミドルから入るアスイック。スイッチして前に。シンサムットの右ミドルをスウェイでかわす。右ローの蹴り合いから左ヒジのアスイックにシンサムットも右ヒジ。しかし、アスイックの左ローにシンサムットが尻餅。

 さらに左ミドル、左ストレートのアスイックが前に。シンサムットも右ヒジ、右ストレートで前に出るが、さばくアスイックは左ミドル。シンサムットのワンツーを外して首相撲にとらえる。ワンツー、ボディで前に出るシンサムットに、アスイックはかわしたとアピール。

 3R、前に詰めるシンサムットに、下がりながらさばき左ミドル、近づくと首相撲のアスイック。シンサムットはコーナーに詰めてワンツーもアスイックはガード。左ミドルを足を上げてチェックしたシンサムットが前に。

 しかし左ミドルのダブルで迎え撃つアスイック。詰めるシンサムットにムエタイの5R目のさばきを見せるアスイック。ゴングにコーナーに登り、アピールする。

 判定は3-0でアスイックが勝利。10連勝をマークした。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.334
2024年9月21日発売
UFCデビューの朝倉海をビリー&エリーHCと共にインタビュー。またUFC6連勝で1位ロイヴァルと戦う平良達郎、DJの引退インタビュー、期待のプロスペクト、格闘技の新しいミカタを特集!
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント