2024年10月5日(土)朝9時からタイ・ルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 25』(U-NEXT配信)にて、ONEアトム級で三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)と対戦予定だったジヒン・ラズワン(マレーシア)がONE計量&ハイドレーションテストをパスできず、試合は中止となった。
最終的に、ラズワンはONE女子アトム級(※52.2kg)の計量を114.75ポンド(52.049kg)でクリアも、ハイドレーションテストの尿比重が1.0252で、規約の1.0250以内を制限時間内にパスできず。
本来はストロー級もアトム級に落として2戦目の三浦は、体重114ポンド(51.70kg)とハイドレーションテストも1.0027でクリアしていた。
試合中止に三浦は、「いつも応援してくださってる皆さんありがとうございます。私は無事に計量パスしましたが、試合が中止になりました。今回過去最高の仕上がりです。嘘偽りなく毎日自分と闘っていました。もう少ししたら色々情報上げていきます。私はチャンピオンになる。すぐ戻ってくる」と、近いうちの試合を望んだ。
また、日本の箕輪ひろば(総合格闘技道場STF)と、MMA10勝無敗のサンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)は、ともに125ポンド(56.69kg)でハイドレーションテストをパスしている(※追記・その後、箕輪は現地移動中の事故で欠場)。
今大会からONE Championshipは、新たな計量ルールを導入。3時間の検査時間の最初の1時間以内に体重測定や水分補給に失敗した選手には、以下の通り、20%の罰金が科せられることも発表されている。
◆マンスール・マラチエフとサンジャル・ザキロフは、最初の1時間の時間枠内で計量とハイドレーションテストに不合格。しかし、その後の2時間の時間枠内で計量とハイドレーションテストの要件を満たした。試合は予定通り行われるが、各選手はそれぞれのファイトマネーの20%を没収され、その金額は対戦相手が選択する慈善団体に寄付される。◆バンマ・ドゥオジは、ハイドレーションテストに通過したものの体重超過のため、ファイトマネーの35%を対戦相手のダニアル・ウィリアムスに譲渡。試合は136.25ポンドのキャッチウェイトで行われる。◆シル・コーエンはハイドレーションテストに不合格となり、アトム級でのムエタイ戦は中止に。対戦相手のエイミー・パーニーは試合を行うため、対戦相手に翌日の再テストを許可。コーエンは水分補給テストに合格し、119.25ポンドのキャッチウェイトでのムエタイ戦が交渉された。コーエンはファイトマネーの50%をパーニーに譲渡。◆ゴントーラニーは計量をオーバーし不合格。対戦相手のタギール・ハリロフは計量オーバーとハイドレーションテストで不合格に。フライ級ムエタイ試合は「中止」となった。◆ジヒン・ラズアンはハイドレーションテストで不合格。三浦彩佳との対戦予定だったアトム級MMA試合は「中止」となった。
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ONE Championshipが新計量ルールを実施。新たな罰金制度を導入
ONE Championshipは、計量およびハイドレーションテストのシステムに新しい規約を導入した。変更は2024年10月5日(土)タイ・ルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 25』イベントから開始されている。
5日の大会から、公式計量の「3時間」の検査時間の「最初の1時間」以内にハイドレーションテストや体重測定に合格しない選手には、契約したファイトマネーの20パーセントの罰金が科せられる。
しかし「残り2時間以内」にハイドレーションテストと計量に合格すれば、試合は続行され、罰金の20パーセントは、対戦相手が選んだ慈善団体に寄付される。
選手が3時間内に、ハイドレーションテストパスしたものの、体重が基準に達しなかった場合、軽い方の選手の「公式体重の105%以内」であれば、対戦相手とキャッチウェイトの交渉をすることができる。
ハイドレーションテストをパスしない場合、または選手がキャッチウェイトの体重制限の105%を超えた場合、試合はキャンセルされる。
これまでは、計量&ハイドレーションテストに失敗したとしても、規定時間を過ぎてハイドレーションをパスし、相手の体重の105%以内であればキャッチウェイト戦の交渉は可能だった。その際、賞金の一部を対戦相手に譲ることになるが、プロモーションから罰金を科されることはなかった。
新しい規則によれば、ONEの公式計量とハイドレーションテストは、イベント開始時刻の24時間から48時間前に実施される。