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レポート

【GLADIATOR】34歳・神田T-800周一、16歳の超新星ルキヤに一本勝ち。ライト級・小森が未知のガンドルフィを完封、ダギースレンが岩倉に判定勝ち、転向2戦目でヅッキーニョスが八木に判定勝ち、ウェルター級大道vs.マックスは裁定預かり、フライ級今井が和田に判定勝ち、久保がパクに競り勝つ

2025/04/06 16:04
 2025年4月6日(日)大阪・176BOXにて『BODYMAKER presents GLADIATOR 030』(ザ・ワンTV配信)が開催された。 ▼GLADIATORバンタム級 5分3R×ルキヤ(正道会館 大河道場)4勝1敗 60.00㎏[2R 4分20秒 肩固め]〇神田T-800周一(パラエストラ広島)第6代GLADIATORバンタム級王者 18勝14敗1分 61.6㎏  正道会館のルキヤは、2008年7月生まれの16歳でアマチュアGLADIATORからプロデビューを果たしたGLADIATOR生え抜きファイター。  2024年5月のプロ初戦から今年の1月まで4戦4勝、4試合連続フィニッシュ勝利中で、これまでの試合タイムは計4分41秒と、1R分にも満たない時間で勝利し続けており、今後のGLADIATORをリードすることが期待されている。前戦は2025年1月に藤原克也に23秒 KO勝ち。  対する神田は、キャリア30戦越えのベテランで、元GLADIATORバンタム級チャンピオンで、2023年6月に大激闘の末に、テムーレン・アルギルマーに王座を明け渡して以来のGLADIATOR参戦となる。この間、地元の広島県安芸に自らのジムを開き、後進の指導にあたりつつ再びバンタム級の頂点を目指す。34歳。  神田との試合が決定したルキヤは、「メインカードに選んでいただき光栄です。相手は強敵ですが、しっかりフィニッシュしてGLADIATORのバンタム級はルキヤと証明します!」とコメント。神田は、「GLADIATORに育ててもらった恩があるので、期待の若者と戦えと言われたら戦います。だけどまだその時じゃない。遅れてきた全盛期をお見せします」と、ベテランの意地を見せるつもりだ。 “スターバースト”ルキヤが格闘技界に一気に自らの銀河を創るのか。あるいはベテランが意地を見せるのか。注目の一戦となる。  コールにハートマークを作った16歳のルキヤは4戦無敗。神田は34歳で33戦目。計量でルキヤは1.6kg軽い体重だった。  1R、サウスポー構えの神田に、オーソのルキヤは右を突くが、組んだ神田は右差しで崩してバックに。そこにスクランブルするルキヤにダブルレッグに入る神田。  差し上げようとしたルキヤに尻を着かせて、立ち上がり際に右を差して中央に向かってテイクダウン! スクランブルで立つルキヤについていき右で差す神田が再三崩すが、その都度戻すルキヤ。  神田は前転してバック! 両脇差して手首を持って両足を巻いてリアネイキドチョーク狙い。この際でルキヤは前転、ヒップアタックもついていく神田はルキヤを逃がさず、ボディロックで組んで崩してトップからパウンド! ヒジを打ち込んでゴング。  2R、先に左右を突いて前に出るルキヤに組んだ神田。右差しで投げるルキヤがバック狙いも足をかけさせない神田は腰をずらして上に。  亀から立とうとするルキヤのリストをコントロールしてサイドバックからヒザ、いらついた声を出すルキヤは前転から神田とのスクランブルでバック狙いも脇差し押さえ込む神田はマウントを奪い、ヒジ! さらに肩固めでサイドに出て絞り、タップを奪った。  驚異の身体能力を見せたルキヤだが、悔しさからかなかなか起き上がれず。神田も足をひきずっている。立ち上がったルキヤは笑顔で神田と握手。神田の言葉に表情をくしゃくしゃにさせて顔を押さえた。 (C)GLADIATOR  試合後、神田は「長い時間、ありがとうございました。ルキヤくん、すごい強くてこれから期待ですね。応援してあげてください。若さとか、勢いとかめちゃめちゃ怖いです。でも自分、ここまでやってきたことを信じて今日は頑張りました。日本中のおじさんとおばさんと、今日は乾杯したいと思います。ありがとうございました。GLADIATOR、最高!」と語った。 [nextpage] ▼GLADIATORライト級 5分3R〇小森真誉(ロータス世田谷/第5代GLADIATORライト級王者)16勝11敗 69.20㎏[判定3-0] ※30-27×3×ナウエル・ガンドルフィ(チームラカイ)20勝5敗 70.20㎏ 1月大会で田中有に最終回TKO勝ちでライト級王者となった小森は、連続参戦で本格的にライト級に転向。キャリア2度目の国際戦を戦う。  王者としてGLADIATORに出場する小森は、「GLADIATORライト級王者の小森真誉です。すぐに試合を組んで下さり、対戦相手も海外から呼んで下さりありがとうございます。ライト級王者として防衛して行く為にも身体をしっかり作り直し練習しています。チャンピオンとして盛り上がる試合をしたいと思っています。よろしくお願い致します」と意気込み。  対戦相手のナウエル・ガンドルフィはフィリピンの名門チームラカイ所属のアルゼンチン人ファイター。強さとキャリアアップを目指し、コロナ過のさなかに地球の反対側からフィリピンの山岳部に移り住んだ猛者で、これまで20勝4敗の戦績を誇る。  初参戦に向け、「日本を訪れ、試合ができる。僕の一つの夢だった。その夢が現実になることに凄くワクワクしている。日本の格闘家が優れていることは承知しているけど、僕らチームラカイはいつもハードトレーニングに明け暮れている。絶対に天空の街に勝利を持ち帰る」と、ノンタイトル戦ながら王者を下してバギオに戻るとした。  小森選とガンドルフィの戦いから、GLADIATORライト級は新章に突入する。  1R、ガンドルフィの右ローに小森は組んで左差し、さらに右差しで首相撲ヒザ。小外がけでテイクダウン。ガンドルフィは左ギロチンチョーク狙いから腕を外してケージに上半身を立てて立ち上がるが、小森は再び押し付けて両脇差しヒザ。右足を挟んでから腰を引いたガンドルフィに右で脇差し脇潜りバッククリンチへ、ガンドルフィは潜りから足関節外がけも回って外した小森が上から鉄槌。  ガンドルフィは腰を切って腕十字を狙うがさばいてサイドを取る小森が鉄槌。インバーテッドからドンキーガードを取ろうとするガンドルフィの顔に鉄槌を落とす。 (C)GLADIATOR  2R、右を振って先に組んだガンドルフィ。しかし右で差す小森は両差しに。体を入れ替えてシングルレッグのガンドルフィの組みに足を広げて体を入れ替えた小森。両脇を差して右の小外刈。凌いだガンドルフィにシングルレッグの小森。そこにギロチンを合わせるガンドルフィだが、絞めれず。ハーフに出て左足を固定して背中を着かせる小森は細かいパウンド。拍子木に上体を離してパウンド。そこにガンドルフィは腕十字を狙うもヒジを入れさせない小森は鉄槌。  3R、右カーフのガンドルフィに首相撲で組んでヒザの小森。さらに左で差して右のパンチ。右差しに変えて左ヒザ。体を入れ替えたガンドルフィは両脇を差されながらダブルレッグへ。差し上げる小森が脇を潜りバッククリンチにつくと、ガンドルフィは前転して足関節狙い。潜らせない小諸がトップからパウンド。フルガードのガンドルフィは下から鉄槌。インバーテッドで足を狙うも、上四方に押さえ込んだ小森は声を上げながらパウンドでゴング。  判定3-0(30-27×3)のフルマークで小森が危なげなくライト級で勝利。放送席は、小森が岩倉に勝利したダギースレンとの試合を望んでいるとした。 [nextpage] ▼GLADIATORライト級 5分3R×岩倉優輝(NICE BAD GYM)69.90㎏[判定0-3] ※27-30×2, 28-29〇ダギースレン・チャグナードルジ(shandas MMA Fitness Center)MGL-1フェザー級王者/モンゴル)70.40㎏ 小森がチャンピオンとなったライト級では、1月大会のGLADIATOR初陣でチハヤフル・ヅッキーニョスを下した岩倉が、過去2年に渡りフェザー級のトップとして活躍してきたダギースレンと戦うことが決まった。  1月の前戦フェザー級王者決定戦でパン・ジェヒョクに判定負けで王座戴冠ならなかったダギースレン。これまで常に減量というもう一つの過酷な戦いが必要になる状況を鑑みて、今大会より階級を上げて新たに王座を狙う。  圧倒的なテイクダウン能力と、その前後の攻撃のバリエーションが増えたことで、完成度が上がった岩倉を相手に、減量苦から解放されるダギースレンは覚醒なるか。  岩倉は、「今回GLADIATORに参戦させてもらい2戦目となります。強い外国人選手と試合ができることに感謝しています。ダギースレン選手は力強さと精神力が強い印象です。しかし自分の試合までの準備と努力を信じ、冷静さを保ちながら戦い抜きます。まずは目の前のこの一戦に全力で集中して勝利を掴みに行きます」と必勝態勢。  対するダギースレンは、「対戦の機会をいただき光栄に思います。対戦相手はグラップリングとスタンドの攻防に長けており、打撃にも力強さを感じます。この試合では己の限界に挑戦し、持てる力を全て出し切る覚悟です。もちろん、対戦相手の分析に基づき、綿密な戦略を練り、万全の準備を整えて臨みます」と、ライト級転向の手応えとともに再起戦に臨む。  1R、ともにオーソドックス構え。左から右の岩倉に、ダギースレンは後ろ蹴り。右ハイ。バックフィストもブロッキングする岩倉。頭を振って右フック。ダブルレッグからシングルレッグで押し込み。突き放すダギースレン。ワンツーで飛び込む岩倉。スイッチする岩倉は圧力をかけて左ボディ。ダギースレンは右ミドルを当てる。  右フックで入る岩倉。ダギースレンの離れ際に右を突く。押し込み、離れる岩倉。ダギースレンの二段蹴りをかわしてダブルレッグ。両脇差して押し込みも、戻して突き放すダギースレン。ダギースレンの蹴り終わりに右フック。さらに自ら組んで押し込む岩倉の右差しを絞るダギースレン。右の拳を腿に叩く。  2R、二段蹴りを見せるダギースレンに、右フックで飛び込む岩倉。そこに左フックを合わせに行くダギースレンはバックフィストも空ぶり。しかし右後ろ廻し蹴りが頭部に届くも岩倉はグローブでブロッキング。  徐々に詰めてダブルレッグの岩倉。差し上げるダギースレンが横に抜けるところを右で差して止める岩倉に、右に抜けるダギースレン。岩倉が鼻血。右後ろ蹴りを腹に突くダギースレン。さらに右ミドルハイと上下に散らせて、岩倉の左右の詰めに左を当てる。しかし組むのは岩倉。  すぐに差し上げるダギースレン。ヒザを突いて離れる。右ハイのダギースレン。ブロッキングの岩倉は右を当てて前に。左小手のダギースレンにシングルレッグも狙う岩倉だが、離れるダギースレン。岩倉のバックに回り引き込みも、岩倉は下に滑って正対してゴング。ノンストップの攻防戦。  3R、右アッパーで圧力をかける岩倉。組むも突き放すダギースレンは左のかかと落としを見せる。フックからダブルレッグも差し上げるダギースレン。シングルレッグ」の岩倉はケージまでドライブ。両ヒザを突くと、ダギースレンは右ヒジ。離れる。なおも詰め続ける岩倉。シングルレッグで引き出しかけるが右小手で座らないダギースレンは片ヒザ立ちから立ち上がり。両差しの岩倉を差し上げて離れる。  左ジャブを突くダギースレンに、右を当てる岩倉。しかしダギースレンも回転を上げて左右からダブルレッグへ! 金網背に座るダギースレンのバック狙いに正対し、シングルレッグでアタックの岩倉にここも体を入れ替えるダギースレン。シングルレッグで尻は着かせる岩倉だが、胴をホールドして返すダギースレン! すぐにシングルレッグでレッスルアップの岩倉でゴング。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でダギースレンが勝利。セコンドのジャダンバ・ナラントンガラグと記念撮影に収まった。 [nextpage] ▼GLADIATORウェルター級 5分3R─大道翔貴(TEAM TED/初代GLADIATORフェザー級王者)77.30㎏[後日裁定]─マックス・ザ・ボディ(BRAVE GYM)77.40㎏ GLADIATOR初代フェザー級王者・大道翔貴が2018年の自身の防衛戦での計量オーバーから約7年振りの出場。その間キックの試合やMMA他団体にて試合を重ね、階級もウェルターに変更している。  2024年8月のGRACHANで上田拳翔に2R TKO勝ち後、10月のBLLOで清水洸志に判定勝ちして2連勝。12月の前戦で岸本篤史に2R TKO負けからの再起戦となる。  対するはBRAVE GYM所属のマックス・ザ・ボディ。近年では韓国ROAD FCで1勝1敗後、修斗で西尾真輔に1R KO負けも、エフェヴィガ雄志とは3Rに渡り激闘。最後はリアネイキドチョークで敗れ3連敗中。  GLADIATORには2019年4月より階級をひとつ上げての約6年振りの出場となる。共に階級を上げての数年振りのGLADIATOR出場。ウェルター級が活性化することは間違いない。  1R、マックスが右アッパーで詰めるとケージに押し込み、頭をつけて右の連打! 大道は右小手に巻き、突き放して前に。  サウスポー構えから左の前蹴りの大道、右ローにはマックスが右ストレートを合わせる。マックスの左右に押し込む大道。体を入れ替えたマックスがクリンチボクシング!  首相撲で崩れた大道が両手、両ヒザを着いた大道に、マックスは反則のサッカーキック。大道の頭をかすめる形で打ち込むと、試合はストップ。大道は立ち上がれず。  レフェリーは後日、映像で確認の上、裁定とした。 [nextpage] ▼GLADIATORライト級 5分3R〇チハヤフル・ヅッキーニョス(MIBURO)70.60㎏[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×八木敬志(猛者連本部)70.00㎏  過去3年に渡り、フェザー級戦線の中軸を担っていたチハヤフル・ヅッキーニョスが、ライト級転向2戦目で八木敬志と戦う。  ヅッキーニョスはライト級転向初戦を1月に行い、GLADIATOR初出場となった岩倉優輝との激闘で惜しくも判定負けを喫している。  八木は2024年10月のWARDOG王座戦でのワタナベ関羽マサノリ戦の4R TKO勝ち後、1月にキンコンカンコンケンチャンマンに判定勝ちで2連勝中。ヅッキーニョスと八木との京都対決は、早くもライト級タイトル戦線に生き残りを掛けた一戦といえる。  ヅッキーニョスは八木戦の決定に「連敗を喫した僕にすぐにチャンスを与えていただきありがたく思います。八木選手は勢いに乗っていて、僕の課題であるフィジカル系ファイターなので試合が楽しみです。僕にとっては生き残りマッチだと思っていますので、しっかりフィニッシュして実力を示したいと思います。ライト級上位勢と戦うために、この試合で復活します!!」と意気込みを語っている。  1R、サウスポー構えのヅッキーニョスは左の蹴り。オーソの八木は右を突いて前に。そこにシングルレッグのヅッキーニョスは金網背に片ヒザ立ちの八木を引き出し背中をつかせようとする。  八木はケージまで這って座るとレッスルアップで上に。ヘリコプタースイープを狙うヅッキーニョス。中央に戻す八木はインサイドの上からパウンド狙い。  2R、八木の入りに右前手を狙うヅッキーニョス。八木もオーバーハンド。さらに右アッパーを突く。左前蹴りのヅッキーニョスの打ち終わりにダブルレッグテイクダウン!  ケージに上半身立てて座るヅッキーニョスをがぶりも、前にドライブして押し込むヅッキーニョスがトップ、立ち際にバック、4の字に。足を解いて腕十字に移行も、トップ狙う八木を再びバックに。亀から前に落として八木がトップに。体を離してパウンドで跳び込みゴング。  3R、すぐにシングルレッグのヅッキーニョス。左小手の八木を引き出してバックへ。下からブリッジ、正対した八木は立ち上がり、ケージ背にしながらもシングルレッグでテイクダウン。  トップ奪うもヅッキーニョスも腰をずらして向き直り、バックに。八木も正対からトップの取り合いもここはヅッキーニョスがバックに。リアネイキドチョークを狙うも八木も守ってゴング。  判定は3-0(29-28×2, 30-37)でヅッキーニョスが勝利。ライト級転向2戦目で初白星を掴んだ。 [nextpage] ▼GLADIATORフライ級 5分3R〇久保健太(GSB多治見)56.90㎏[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×パク"タンクボーイ"チャンビン(Geoje Asel Jiu-Jitsu)56.60㎏  久保は1月大会で井口翔太との激しい打撃戦を制し、連敗を3で止め、再度フライ級のトップを目指し復活の一歩を踏み出している。  過去3試合は「GLADIATOR」と「Breakthrough Combat 1」で強豪外国人選手を相手に奮闘。2023年12月大会でチェ・ドンフンに壮絶なKO負けを喫したものの、3Rに猛反撃。2024年3月には、GLADIATORフライ級トーナメント準々決勝でオトコンバートル・ボルドバートルに2R ギロチンチョークで一本負け。10月のBTCでチョ・ジュンゴンに判定負けを喫している。  久保は国際戦、そして対韓国人選手との対戦で初勝利を挙げ、同大会で今井健斗と和田教良が対戦し、NavEの復帰も近づいてきたフライ級戦線で、確かな存在感を示すことができるのか。  その久保と対戦するパク・チャンビンは韓国の「Angel’s FC」や中国の「WLF」でキャリアを積んできたファイター。久保との試合に向けて、意気込みが届いたが、完全に慇懃無礼。ノーリスペクトなコメントで、久保と正反対という印象だ。この意気込み通りのファイトで、久保と拳を交えることができるのか。久保の怒りを買う結果とならないのか、注目のフライ級の一番だ。 ■久保健太「前大会GLADIATOR029に続いて、今大会も試合オファーを頂きありがとうございます。そして今大会GLADIATOR030大会の対戦相手が海外の韓国人選手であると聞きました。前回大会では勝利したものの、それまで海外選手との試合では唯一の連敗をしていることから、その穴埋め傷口をふさぐではないけど、自分の中で海外の選手と戦いに勝利したい気持ちも大きいことから、一つ返事で今大会を受けさせて頂きました。また、若い選手で試合経験の数もこなし実績ある選手であることもわかりました。ここでしっかりと勝利し連勝はもちろん、この年齢でも若い選手に勝って格闘技ファンの全てに、まだまだ格闘技ができることで魅了したいと思います。KO勝利を狙って大会を盛り上げていきますので、皆さん応援の程宜しくお願い致します」 ■パク・チャンビン「はじめまして。パクです。相手の情報をみたら結構年配の方ですね。この試合を最後にして引退を考えたらどうですか。熱い試合をしましょう。ありがとうございます」  1R、ともにオーソドックス構え久保は右三日月蹴り。さらに左ジャブを突いて右カーフも。パクは左前手フックから右もガードする久保は自らシングルレッグへ。ここは深追いせず。  右ストレートから入る久保に詰めて左右、左ミドルに繋ぐパクに、久保は首相撲ヒザ! さらに右の蹴りに繋ぐ。ボディフックの久保が圧力かけてゴング。  2R、パクは左フックを当て、右から左フックの連打から詰めて左の前蹴り。さらに左ボディ、ダブルレッグテイクダウン。パウンドに久保は右目周りから出血。  ドクターチェック後、再開。前に出る久保が左ジャブ、ミドルを当てて左ジャブを当てる。パクの左に久保は右瞼から大きく出血。右ハイを突いた久保にパクも詰めてゴング。  3R、ジャブから跳びヒザの久保! パクは右で差してシングルレッグテイクダウン。久保の立ち際にギロチンチョークを狙うかと思いきや、久保の左差しの押し込みに手を解き、スタンドに。  久保は左ジャブを突き、歩いて左三日月蹴り。パクも右を突いて、左ミドルに繋ぐ。左三日月蹴りを効かせた久保! 一瞬、動きが止まったパクだが、詰める久保にシングルレッグテイクダウン! 片ヒザ立ちの久保の腰を抱いて両足を束ねて互いに座って上のパクが細かいパウンド。足を抜いた久保は金網背に立ち上がりへ。そこにバックを狙うパクはボディロックで崩して両手を着かせると久保の前転にもついていきゴング。 (C)GLADIATOR  パクのコントロールよりもスタンド打撃を当てた久保が、判定2-1で勝利。試合後、久保は「行けるところまで行きたい」と語った。 [nextpage] ▼GLADIATORフライ級 5分3R〇今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)57.00㎏[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×和田教良(ガイオジム)56.80㎏ 3回戦(3R)ではフライ級の今井健斗と和田教良の東海地方対決が決定。今井は1月大会でオトゴンバートル・ホルドバートルと「フライ級王座決定戦」に出場しTKO負けを喫したが、3カ月のインターバルで再起戦に臨む。  対する和田教良は2024年2月にフライ級王座決定トーナメント初戦で現UFCファイターのチェ・ドンフン、7月にはワンマッチで今井と同様にオトコンバートルにKO負けを喫したが、10月に韓国のRING Championshipで新鋭のソン・ミンソォを下し復活勝利を挙げている。  王者オトゴンバートルが『Road to UFC』を狙うフライ級戦線は元王者NavEも復帰を目指し、本格的なトレーニングを開始前夜という状態まで回復している。  25歳の今井と、36歳の和田、岐阜と名古屋のジムに所属する東海地区の世代を超えたフライ級戦線サバイバルウォー。この先を見据えると両者、敗北は許されない一戦となる。 今井健斗「前回はタイトルマッチで不甲斐ない試合をしてしまったにも関わらず、強い選手と試合を組んで頂きありがとうございます。和田選手は強敵ですが、しっかり結果を残してもう一度GLADIATORのタイトルを目指します」 和田教良「今井選手は若くて名古屋DEEP等でメインを張ってもいる選手で、いつか戦いたいと思っていました。ただし、GLADIATORで戦うことになるとは思ってもいなかったです。今回は試合を組んでくださり、ありがとうございます。いい感じに練習できていますので期待しといてください!」  1R、ともにオーソドックス構えから今井がシングルレッグで尻を着かせる。さらに正面に回り込んでダブルレッグへ。和田は左で頭を抱き、右で差して右足を引いて立ち上がり。ギロチンプレッシャーで体を入れ替え胸にヒザ蹴り。今井は足を手繰って左足をまとめて押し込む。尻を着いたままの和田は首を抱えたまま右で腹に細かいパウンドでゴング。  2Rも先に左をついてテイクダウンは今井。中腰でパウンド。和田はケージ背に左で腹にパウンドも今井も上から押し込みパウンド。ネルソンの和田をダブルレッグへで両足を束ねる。足を抜いた和田は右差しで左手を着いて立とうとするが、その際で右のパンチ連打の今井。和田は被弾しながらも両差しでボディロックで回して左でパンチ。  3R、グローブタッチ。先に中央の今井は左ジャブの刺し合い。蹴り足を掴んだ和田が詰めるが、抜いた今井がシングルレッグ。抱え込んだを倒して尻を着かせる。金網背に上体を立てる和田に、トップから右足を両足で挟んで細かいパウンドの今井に、和田は足を引いて右で差して立ち上がり。右で腰を抱いて左で細かいパンチでゴング。判定3-0(30-27, 29-28×2)で今井が勝利した。       [nextpage] 【プレリミナリー】  ▼第11試合 GLADIATOR オープンフィンガーグローブ KICKBOXING 70kg契約 3分3R○荒尾裕太(チーム吉鷹)[判定3-0]×キム・フェグン(ガンソォン ジム/MAXFCウェルター級6位)               [nextpage] ▼第10試合 GLADIATOR バンタム級 5分2R×宮川日向(SMOKERGYM)[判定3-0]○永留惇平(mma rangersgym)     [nextpage] ▼第9試合 GLADIATOR フェザー級 5分2R×田口翔太(総合格闘技Asuragym)[1R 1分14秒 KO]○荒井銀二(BRAVEGYM)     [nextpage] ▼第8試合 GLADIATOR バンタム級 5分2R○しゅんすけ(OSC)[2R 2分12秒 KO]×國頭 武(総合格闘技道場BURST)       [nextpage] ▼第7試合 GLADIATOR バンタム級 5分2R×原田康平(SMOKERGYM)[判定3-0]○小林佳純(OLBET)          [nextpage] ▼第6試合 GLADIATOR フライ級 5分2R×古賀珠楠(スタジオSTYLE)[判定3-0]○坪内一将(総合格闘技道場コブラ会)       [nextpage] ▼第5試合 GLADIATOR ストロー級 5分2R×塩川玲斗(修武館)[判定3-0]○カーヴィ(総合格闘技道場BURST)       [nextpage] ▼第4試合 GLADIATOR フライ級 5分2R○岩崎圭吾(SMOKERGYM)[1R 3分54秒 アームロック]×テム(BRAVEGYM)       [nextpage] ▼第3試合 GLADIATORフライ級 5分2R○藤原浩太(KING GYM KOBE)[2R 4分56秒 TKO] ※パウンド×蒔田伸吾(TKエスペランサ)     [nextpage] ▼第2試合 GLADIATOR ライト級 5分2R○キンコンカンコンケンチャンマン(U.B.F)[判定3-0]×KENZO(総合格闘技道場BURST)       [nextpage] ▼第1試合 GLADIATOR 68kg契約 5分2R×中尾天圓(中尾受太郎総合格闘技スクール)[判定3-0]○都市弦介(TKエスペランサ)          [nextpage] 【オープニングファイト】 ▼GLADIATORオープニングファイトフライ級5分1R○小嵐翔真(総合格闘技道場Reliable)[1R 1分18秒 TKO] ※パウンド×彪斗(all my homies)   [nextpage] ▼GLADIATORオープニングファイト ストロー級 5分1R○諸井友祐(パラエストラ和泉)[1R 2分7秒 TKO] ※パウンド×辻本涼太(POLARGYM OSAKA)     [nextpage] ▼GLADIATORオープニングファイト ヘビー級 5分1R×松本洋平(N★TRUST)[1R 0分29秒 KO]○高橋マーク(総合格闘技Asuragym)  
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