シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人の投げでペトロフが戦闘不能に、笠原友希がペットモラコットを見事初回KO、魁斗が平野凌我を3度投げる圧勝、都木航佑がロクク・ダリに粘り勝ちのTKO、樋沼朝光と東修平がOFGマッチで大激闘、“未来の女子エース候補対決”は延長戦の末に小桐冬華が勝利

2024/08/17 18:08

▼第5試合 70.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
〇都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級1位)
TKO 延長1R終了時 ※セコンドからのタオル投入
×ロクク・ダリ(コンゴ/TRI.H Studio)階級王者)
※本戦の判定は30-30×3。延長の判定は10-9、10-10×2。


 都木は新極真空手出身で2015年の全日本ジュニア大会、2016年の全関東空手道選手権大会・中量級で優勝して頭角を表し、2017年には全日本フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO)中量級でベスト8に入賞した。


 2021年2月にはDEEP☆KICK-70kg級王者の稲井良弥との無敗王者対決で判定負けを喫し初黒星となったが、9月の『Bigbang』では第7代Krushウェルター級王者・山際和希を3R TKOで下し再起を果たしている。SB初参戦で村田義光に判定勝ちすると、2024年2月にはRYOTAROにも判定勝ちと2連勝。戦績は8勝(4KO)2敗。


 ダリは幼い頃から柔道を習いアフリカJrチャンピオンに輝き、その後も柔道に打ち込みコンゴの柔道ナショナルチームに選ばれた。2010年に来日を果たすと2011年の春からMMAを始め、DEEP、GRACHAN、巌流島で活躍。2018年12月にはGRANDウェルター級王座に就いたが、2019年12月の防衛戦で桜井隆太に敗れ王座から陥落。RIZINには2020年8月大会で海人とキックボクシングルールで対戦して判定負け。


 2023年6月、RIZINで木村“フィリップ”ミノルとキックルールで対戦してKO負けとなっていたが、木村のドーピング違反が発覚して無効試合に。2024年4月にSB初参戦を果たすと風間大輝からダウンと投げのシュートポイントを奪い大差の判定勝ちを収めた。


 1R、都木は左インロー、ジャブでけん制して左右に動き右ハイを見舞う。するとダリは左右フックを放って突進、都木を捕まえるがブレイクとなった。スイッチも織り交ぜてジャブで距離を作る都木。ダリはなかなか手を出せなかったが、ラウンド終了間際に左ロングフックを都木に叩きつけた。OPスコアは三者とも10-10。


 2R、距離を保つ都木だが、ダリが飛び込んでの右フックをヒットさせる。ダリは胴に組みついて投げの体勢になるが投げるまでには至らず。ダリは組みついてのテイクダウン狙い、都木もそれに対して投げを見舞おうとする。両者譲らずOPスコアは10-10×3。


 3R、ここまで手数が少なめの両者。ダリはいきなり突っ込んでいって組みつくがブレイク。都木の右ローにダリは組みつく。右フックから組みつき投げに行くダリだがこれは決まらず。右ボディストレートを打つダリに都木はローを蹴っていく。都木の左右フックにダリも左右フックを返し、組みついたがブレイク。都木は投げを狙うもダリは投げさせない。最後は都木が前蹴りでダリを突き飛ばした。


 本戦の判定は三者ともドローで延長戦へ。都木が右フックを打つとダリはダッキングでかわしての左右フック。都木が左ミドルから左インロー、そして左ハイ。都木がパンチで入ってくるとダリは思い切り左右フックを振り回すため、都木は警戒して離れて蹴る。ダリは組むと投げを狙うが都木は投げさせない。都木が右インローを蹴り、圧をかけてダリをコーナーへ詰めていく。そこで手が出ないダリ。


 ジャッジ1名は都木を支持したが判定はドロー。再延長戦へ突入となったが、ここでダリサイドからタオルが投入された。ダリの試合続行不可能で都木の粘り勝ちとなった。

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