▼64kg契約 5分3R
×上田直毅(パラエストラ東京/インプルーブ株式会社)11勝8敗2分 63.7kg
[判定0-3] ※26-20×2, 27-30
〇ティル・サン(キルクリフFC)7勝4敗 64.0kg
コ・メインでは地元練馬の上田直毅(パラエストラ東京)が、初の国際戦で米国の名門キルクリフFCでトレーニングを積むティル・サン(米国)と激突する。
上田はMMA11勝7敗2分。小学生から空手を始め、パラエストラ東京で柔術、キッズ修斗にも出場後、ZST等で2019年から2022年まで6連勝も、2022年1月の石渡伸太郎興行で現UFCの風間敏臣に一本負け。
しかし、DEEP大阪で増田拓真に一本勝ちすると、2023年5月に福島啓太にカウンターの右ストレートでダウンを奪うなど判定勝ちで2連勝。2023年9月にはDEEP TOKYOのメインでDJ.taikiに挑むも判定負けした。
2024年3月の前戦では、DEEP大阪でMG眞介に判定勝ちで再起を遂げている。11勝中、5つの一本勝ち、6つの判定勝ちと組みを軸に粘り強い戦いを信条とする。
対するサンは、プロMMA6勝4敗。ONEで活躍するオンラ・ンサンの弟分で、今回はONE二階級制覇の元王者マーティン・ニューイェンがセコンドとして帯同する。
ミャンマーでチン州で4度レスリング王者に輝いたサンは、10歳で家族とともに米国へ移住。フリースタイルとグレコローマンでニューヨーク州選手権に出場し、ブラジリアン柔術でも活躍。
ONE Championshipで3勝2敗1分。LFAで1勝1敗。『All In Combat』ではメインイベントも戦い、2勝1敗と勝ち越している。
空手ベースで左右両方で立ち会える上田に対し、オーソのサンは、ガードを固めての強いカーフと左右で圧力をかけてケージレスリングを挑むタフファイター。
上田は、地元の声援をバックに得意のグラップリングで極めることが出来るか。対するティルにも日本在住のミャンマーコミュニティから応援団70人以上が駆け付け、練馬coconeriホールは熱い歓声に包まれそうだ。
両応援団から声援。上田のセコンドには梅野源治もつく。両者がっちりグローブタッチ。
1R、ともにオーソドックス構え。上田のローに、サンも左ミドルを返す。カーフ対策に前足を上げる上田。サンは詰めて左ストレートを突く。右カーフから右を差して組むサン。金網背に左小手の上田に、小外をしかけヒジを突いて離れるサン。
オーソから左ローの上田。右ローは空振り。圧力をかけて右を振って前に左ミドルを当てて組むサン。肩パンチ。四つの上田は金網背に右でギロチンチョークも。シングルレッグで持ち上げスラムのサン! 上田のガードにスタンドに戻すサンに、上田は右ミドル! 蹴り足をつかむサンは右ストレート、上田は足を抜き左右の蹴り、ハイキックを振ってホーン。
2R、左右フックで圧力をかけるサン。ワンツーで前に出る上田の首相撲ヒザをヒジで剥がしてシングルレッグからケージに押し込むサン。首をギロチンで抱えてケージに押し込む。上田のハイをブロックするサンは左ボディから右ストレートと散らす。上田は右ミドルを当てると首相撲ヒザ、フックで剥がすサン。組んでのヴァレリーキックの上田は離れて右ミドル。左ジャブも。しかし圧力をかけるサン。
上田は右ハイもクリーンヒットさせないサン。上田の左の飛び込みにボディロックテイクダウン! パウンド、右ヒジをまとめて印象づけた。
3R、上田は右前蹴り、そこに右ストレートを合わせるサン。サンの入りに右ストレート、右のテンカオを合わせる上田! タイミングは合っているが、圧力をかけるのはサン。左右の強打で金網を背負わせ、上田のバックフィストもかわして左右ストレートをしっかり上下に打ち分ける。
サウスポー構えにスイッチして右ジャブを突くサン。オーソに戻し、さらにワンツーからの右! 崩れた上田は足を手繰りに行くが、しっかり切るサンは左前蹴りも。
セコンドのマーティン・ニューイェンがお墨付きのテイクダウンで上田の組みを切るとがぶりからギロチンチョーク! マウントヒジ、リアネイキドチョーク狙い。さらに腰を抱いてパウンドでホーン。
判定3-0(30-26×2, 30-27)の大差でサンが勝利。ミャンマーコミュニティから大歓声を受けたサンはキルクリフFCのセコンドのニューイェン、木下憂朔とともに記念撮影に収まった。