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2024年8月16日(金)、東京・練馬coconeriホールにて開催される『TTF CHALLENGE 10』の全カードが発表された。
メインイベントでは、地元エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA) が、Bellatorフェザー級で活躍するなど22勝9敗のベテラン、エマニュエル・サンチェス(米国)と激突する。
エフェヴィガは父が西アフリカのトーゴ出身、母が日本人の24歳。空道をベースとし、2022年のMMAプロデビュー後は8戦全勝。5月の前戦『修斗vsYFU対抗戦』では、アイーシアコ(中国)を、2R左ボディブローで沈めている。
対するサンチェスは34歳。2021年のBellatorフェザー級ワールドGPでタイワン・クラクストン、ダニエル・ヴェイケルを下し、準決勝進出。
パトリシオ・ピットブル・フレイレにギロチンチョークで敗れると以降、ライト級戦も含め5連敗を喫したが、2024年4月の『XFC 50』で、かつて朝倉未来とRIZINで対戦したダニエル・サラス(※サラスが2R TKO負け)に判定勝ちで再起。5月の前戦『Anthony Pettis FC 11』でもピーター・ペティスを相手に2R ギロチンチョークで一本勝ちし、2連勝中だ。
エフェヴィガは、北米ファイターとは2024年5月の『COMBATE GLOBAL』でジェラルベルト・カスティーリョにTKO勝ちしており、サウスポー構えでも打てる長い打撃を、オーソのサンチェスの組みの圧力のなかで効かせることができるか。過去最強の相手を倒して、世界への切符を掴みに行く。
また、コ・メインでは地元練馬の上田直毅(パラエストラ東京)が、初の国際戦で米国の名門キルクリフFCでトレーニングを積むティル・サン(米国)と激突する。
上田はMMA11勝7敗2分。小学生から空手を始め、パラエストラ東京で柔術、キッズ修斗にも出場後、ZST等で2019年から2022年まで6連勝も、2022年1月の石渡伸太郎興行で現UFCの風間敏臣に一本負け。しかし、DEEP大阪で増田拓真に一本勝ちすると、2023年5月に福島啓太にカウンターの右ストレートでダウンを奪うなど判定勝ちで2連勝。2023年9月にはDEEP TOKYOのメインでDJ.taikiに挑むも判定負けした。
2024年3月の前戦では、DEEP大阪でMG眞介に判定勝ちで再起を遂げている。11勝中、5つの一本勝ち、6つの判定勝ちと組みを軸に粘り強い戦いを信条とする。
対するサンは、プロMMA6勝4敗。ONEで活躍するオンラ・ンサンの弟分で、今回はONE二階級制覇の元王者マーティン・ニューイェンがセコンドとして帯同するという。
ミャンマーでチン州で4度レスリング王者に輝いたサンは、10歳で家族とともに米国へ移住。フリースタイルとグレコローマンでニューヨーク州選手権に出場し、ブラジリアン柔術でも活躍。ONE Championshipで3勝2敗1分。LFAで1勝1敗。『All In Combat』ではメインイベントも戦い、2勝1敗と勝ち越している。
空手ベースで左右両方で立ち会える上田に対し、オーソのサンは、ガードを固めての強いカーフと左右で圧力をかけてケージレスリングを挑むタフファイター。
上田は、地元の声援をバックに得意のグラップリングで極めることが出来るか。対するティルにも日本在住のミャンマーコミュニティから応援団が駆け付けるとのことで、練馬coconeriホールは熱い歓声に包まれそうだ。
また、ケージグラップリング発祥の地であるTTFC練馬大会ならではのグラップリングマッチも追加。
伊集龍皇は、プロ修斗4連勝中。GRACHAN×極では極柔術ルールで高橋逸樹にも勝利しているグラップラー。対する室谷勇汰は、RIZINで活躍する金原正徳の弟子。柔道強豪校明治大学附属中野高校時代にはインターハイに出場し、柔術大会でも活躍している。KROSSxOVER -EXTRA.5-では高本裕和と対戦するなどプロ度胸も備えている。ケージのなかでサブオンリー、判定ナシのルールで極めるのは、伊集か室谷か。
なお、前売り券は全席完売。追加で当日、立見席(6,500円)が17時より販売される。また、18時25分からツイキャスLIVE配信(前売り3千円/当日3,500円)も決定した。
実況・解説を和田竜光(DEEP第2代&第4代DEEPフライ級王者、ONE CHAMPIONSHIP参戦中)と、格闘技ライターの中村拓己氏が務める。