ボクシングジムでパンチの技術を磨く志朗
9月上旬、埼玉県上福岡駅前にあるREBOOT BOXING GYM。9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホールにて、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)との『RISE WORLD SERISE 2019』-58㎏世界トーナメント決勝戦を控えるISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)のボクシングトレーニングに潜入した。
しかし、当の志朗に話を聞こうとすると、「思い切り試合に関わってくることなので、ボクシングに関する話は勘弁してもらえますか」とシャットアウト。代わりに志朗のスパーリングパートナーを務めた富岡浩介が口を開いた。富岡は中学生以下のボクシング大会で6度も優勝。プロデビュー戦では東日本新人王をKOしている期待のホープだ。
「志朗選手はスピードがあって、右ストレートも速い。速くてカウンターがとれない」
もちろん富岡は天心と同じサウスポー。RISEの試合時間を想定しているのか、ラウンド数は計4ラウンドだった。巷の勝敗予想は那須川に傾くが、仮想・天心を演じた富岡は志朗の勝利を予想した。「右はノーモーションで見えない。志朗選手が勝つんじゃないですか。今日で僕とやるのは3回めだけど、どんどん良くなっている」
志朗は大宮市で生まれ育った埼玉県人。REBOOTは同じ埼玉県にあるボクシングジムなので、同ジムの的場哲也会長も志朗に期待を寄せた。
「昔、志朗君はウチの会員だったことがある。しばらく見ていなかったけど、今回改めて彼の動きを見てビックリしました。本当にうまくなっている。スパーでは浩介の方が全然いいと思っていたけど、今回初めて来た時からしっかりと浩介の動きに反応していた。これほどまでにボクシング技術が上達しているとは…。那須川選手のボクシング技術はすごいと聞いているけど、現在の志朗君にはそう簡単に当たらないと思いますよ」
(取材・撮影◎布施鋼治)
<関連記事>
志朗、那須川天心との“前哨戦”は全勝「精神的プレッシャーは絶対に彼の方がある」
那須川天心「負けることはイコール“死”」との覚悟、志朗は朝倉海に刺激受け主役交代宣言
那須川天心との決勝戦前に志朗がトレーニングキャンプ、テーマは「限界を超えろ」
那須川天心、決勝で戦う志朗は「日本人最後の最強の選手」と評価「KO決着で終わらせたい」
メインは那須川天心vs志朗、セミは白鳥大珠vs梅野源治の世界トーナメント決勝戦=全対戦カード&試合順決定