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【RISE】志朗、那須川天心との“前哨戦”は全勝「精神的プレッシャーは絶対に彼の方がある」

2019/09/07 15:09
【RISE】志朗、那須川天心との“前哨戦”は全勝「精神的プレッシャーは絶対に彼の方がある」

テンポをズラして蹴る独特の動きも垣間見せた志朗

2019年9月16日(月・祝)千葉・幕張メッセ・イベントホール『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』にて、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)と-58kg世界トーナメント決勝戦を争うISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)の公開練習が、7日(土)都内にて行われた。


 公開練習ではスピードのあるシャドーとミット打ちをそれぞれ披露。フェイントやクイック(技と技のつなぎを短くする)、テンポを一瞬遅らせたりと多彩な動きを見せた。

「今日で追い込みが最後で対策はバッチリかな。イメージもできています。試合当日どれくらい動けるかがカギなので、16日は格闘技界を変えたいと思うので楽しみにしていてください」と、那須川対策は万全な様子の志朗。


 ボクシングの練習にも力を入れ、「日本チャンピオンクラスともできたし、2~3人のボクサーとやったし、空手家とも話をしたりして。天心君はキックボクサーと言うより全ての競技が融合した選手なので対策はできたと思います」と、那須川のバックボーンである空手の知識も取り入れたという。

 準決勝でスアキムの額を切り裂いた胴廻し回転蹴りについても「ムエタイはああいう技に弱い。自分もどっちかと言えばムエタイタイプなので気を付けたい。僕は一瞬でも隙を見せたらやられるので3R気を抜かずに集中して戦います。自分はディフェンス能力は上の方だと思いますが、それでも集中しないとダメですね。手だけではなく、手と足、飛びヒザ、胴廻しもあるので、どの技にも対応しないと倒されると思う」と、一瞬も気を抜かず戦うとした。


 お互いにInstagramで仕上がっている身体を披露し、“仕上がっている対決”がネット上で話題に。そのことについて聞かれると「あれは自分の勝ちですね」と笑う。

「自分も水抜きなしで減量していて残り1kgくらい。自分も過去最高に体脂肪を削ってスピードを上げないとダメなので」と、スピード重視の身体作りを公言していた那須川と同様、志朗もスピード重視の身体を作り上げてきた。


 また、同じフィジカルトレーナーが就いていることから「土曜日も会いました。一緒にベンチプレスをやって自分が勝ちました(笑)。重さで勝負して天心君は90kgで自分は95kg上げました。そこから始まるので負けたくない。2人ともジュニア上がりだから、2人からすれば当日戦うだけなので、試合前に顔を合わせてもそれはそれです」と、ベンチプレスでの前哨戦でも勝利。


 さらに「BeWELLとTEPPENの選手がアマチュア大会でやっていて、BeWELLがまずは1勝しているんです。9月(29日のRISE後楽園ホール大会)の麗也vs風音が大将戦ですね。そっちも入れてやっています」と、バリバリの対抗意識を持っている。


 志朗は那須川との違いとして「精神的プレッシャーは絶対に彼の方がある」と指摘。「派手な技で倒さないと彼もファンも納得しないじゃないですか。でも自分は勝てばいいので。自分の方がプレッシャーは少ないし、勝った場合に得るものが自分の方が全然大きいので精神的に自分の方が有利だと思います」と、前哨戦は全勝していると言わんばかり。

 対サウスポーにも「自分は13~14歳くらいの時に今のタイ人トレーナーに会って、彼がサウスポー。小さい頃からサウスポーと練習している期間が長いですし、トーナメントでも2回連続サウスポーでいい流れで来ています。サウスポーは得意だと思いますよ」と自信をのぞかせた。

<決定対戦カード>
那須川天心「負けることはイコール“死”」との覚悟、志朗は朝倉海に刺激受け主役交代宣言
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メインは那須川天心vs志朗、セミは白鳥大珠vs梅野源治の世界トーナメント決勝戦=全対戦カード&試合順決定

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