▼第3試合 キャッチウェイト(122LBS)ムエタイ 3分3R
×BM・フェアテックス(タイ)
[KO 2R 1分48秒]※右ストレート
〇大田一航(新興ムエタイジム)
大田は「一航」のリングネームでNJKFをホームリングに、様々な団体に出場。今や兄の大田拓真とともに、NJKFをけん引する存在となった。2023年は1月にBigbangスーパーバンタム級王座を防衛、3月のKrushでは晃貴に初回KO負けで苦杯をなめさせられ、7月には前田大尊にも黒星を喫したが、10月はTKO勝利。12月は判定勝ちでBigbang王座を再び防衛し、後半巻き返して1年を終えた。しかし、2024年初戦のNJKF2月大会では真琴に判定で敗れ、NJKFスーパーバンタム級王座を逃した。兄の拓真に続いて4月にONE初参戦を果たしたが、ペットナムコンに飛びヒザ蹴りでダウンを奪われての黒星デビューとなった。
BMは2023年12月にONE初参戦を果たし、ペットナムコン・モンコルペットにKO勝ちで白星デビューも、2024年2月の2戦目で平井将歳に判定負け。日本人選手との2連戦に臨む。
1R、前に出る大田がジャブ、右ストレートでBMをロープ際へ追い込むが、サウスポーのBMは強烈な左ミドルハイをガードの上から叩き込み、縦ヒジも繰り出す。大田は右ミドル、BMが左ミドルを蹴り返すと左右フックからの右アッパー。BMの左ミドルに大田が左右フックを返すと、BMが下がる。左ミドルハイが強烈なBM。大田は蹴り終わりに左右ボディを打つ。大田が左右フックからの右アッパーでヒットを奪った。
2R、BMの左ストレートにインからワンツーを合わせる大田。BMは強い左ミドルを1Rよりも蹴っていき、大田のワンツーを空振りさせてワンツーを逆に当てる。BMが前に出ようとしたところに大田はジャブを当て、すかさず右ストレート。追撃の左フックは空振りとなったが、続く右ストレートでBMは後ろに吹っ飛ぶようにしてダウンする。立ち上がろうとするも足がふらつき、レフェリーがストップ。大田が強敵を相手に見事なKO勝ちを飾った。
大田は「前回は蹴りでやられてしまったので、今回は受けて終わらずに受けても返して、そこを狙って前回の反省を活かして練習してきたので、こういう結果で終われて嬉しいです。これからも呼んでいただければKOで楽しい試合をします。これからもよろしくお願いします」と勝利者インタビューに答える。
そして35万バーツ(約15万円)のボーナスが贈られることが発表されると、「このお金で家族や皆さんに恩返しで一緒に旅行へ行きたいと思います」と笑顔を輝かせた。