▼第6試合 バンタム級ムエタイ 3分3R
×ポンシリ・PK・センチャイムエタイジム(タイ)
[KO 2R 0分29秒]※右アッパー
〇ソー・リン・ウー(ミャンマー)
ポンシリは2007年にルンピニースタジアム認定フライ級王座、2016年に同ウェルター級王座の2階級を制覇。2016年は7チャンネルのウェルター級王者、2017年にはWPMF世界スーパーウェルター級王座も獲得している。2020年にはオムノーイスタジアムのウェルター級王者にもなった。2014年7月に新日本キックボクシング協会に初来日、緑川創に判定負け。2018年8月の再来日では鈴木真治にスックワンキントーンで判定勝ちも、2019年2月の来日ではシュートボクシングで海人に判定で敗れている。
ONEには2020年2月から参戦、いきなりペットモラコットと初代ONEフェザー級ムエタイ王座決定戦を争ったが判定で敗れた。その後、ONEでは8戦行い4勝5敗。2023年7月にファリヤ・アミニプール、9月にカムラン・ナバティに敗れて連敗中。
ウーはラウェイの選手で2010年ゴールデンベルト60kg級王者。驚異的な打たれ強さから“マン・オブ・スティール”“アイアンマン”というニックネームが付けられた。2019年12月にはラウェイの試合でパコーンを頭突きでKOしている。ラウェイ戦績は71勝(68KO)3敗52分。ONEには2024年2月に初参戦すると津橋雅祥にTKO勝ち、3月にファビオ・レイスにも左ストレートでKO勝ちと2連勝中。
両者はラウェイでも対戦し、引き分けているという。ポンシリのセコンドにはワンチャローンが就く。
1R、ポンシリの右ローが先にヒット。ウーはワンツーを返すが、ポンシリは首を振って“効いてないよ”のポーズ。ポンシリは右ローを何度も強く蹴る。ウーは荒々しいフック&アッパー。ポンシリの徹底した右ローでウーは早くも身体が傾く。ウーが左ボディで突っ込んで来るとポンシリは右ストレートで迎え撃ってのヒザのカウンター。ウーは右アッパーを打つが、ポンシリは右フックを狙い撃ち。ポンシリの右が次々と決まり、ウーが打ち返して来るとすかさず右ローを蹴るポンシリ。
2Rもポンシリが強烈な右ロー、ウーはガムシャラにワンツーを打ち返し、ポンシリも打ち返す。ポンシリが右フックを打ってきたところでウーは右アッパー。これが見事に決まり、ポンシリは大の字に。立ち上がろうとするも足がフラつき、ウーの逆転KO勝ちとなった。
ウーには35万バーツのボーナスが贈られると共に、その場で本戦契約。ルンピニースタジアムに「ウー!」の大合唱が鳴り響いた。