キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】加藤有吾が心をへし折りヌアシラーを見事KO、引退試合の杉本卓也がダウン奪われるも気迫の猛攻で髙橋聖人とドロー、馬渡亮太はオートに敗れる、HIROYUKIが山田航暉に競り勝つ、健太は今年5試合目で67勝目、鈴木宙樹が足を負傷してKO負け

2024/05/17 19:05

▼第4試合 57.5kg契約 3分3R
×馬渡亮太(治政館/WMOインターナショナルスーパーバンタム級王者)
判定 ※28-30、28-29×2
〇オート・ノーナクシン(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級6位)


 馬渡はジャパンキックボクシング協会のエースで長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からのヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。2020年8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就く。2021年1月大会ではWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦で勝利。2023年4月の「ROAD TO ONE ムエタイ フェザー級トーナメント」では決勝へ進出するも士門・PKセンチャイに惜敗。6月にはタイ・ランシットスタジアムのメインイベントに出場し、判定勝ちで再起を飾ったが、10月のビン戦でTKO負け、2024年2月のRWSでカムバックに判定負けと連敗。戦績を28勝(14KO)10敗2分とした。


 オートは過去にスックワンキントーン王者の森岡悠樹を撃破。2023年6月にはシュートボクシングで山田彪太朗にKO負けを喫しているが、それ以外は日本人キックボクサーたちに負け無し。


 1R、馬渡が右ローで快音を響かせれば、オートも負けじと右ロー&右ミドル。長い脚で蹴りを当てていく馬渡だが、オートも負けじと右ミドルを蹴り返す。馬渡は下がると見せかけて右ストレートを伸ばしてヒットを奪う。前に出たのはオートだが、馬渡が長い距離で蹴りを当てていった印象。


 2R、右ローを蹴る馬渡にオートは右ローを返す。馬渡は前蹴りで顔面、ボディを狙い、長い距離での右ストレート。さらに組むと首相撲でコカす。馬渡は右フックからの連打をヒットさせて左ボディ、右ヒジも繰り出す。オートは右ミドル、馬渡のパンチには右前蹴りで対抗。オートは右ミドルと右ストレートで馬渡を崩し、オートがジャブを直撃させると馬渡がガクッと腰を落とす。


 3R、オートは右ローと右ミドルを蹴りながら前へ出ようとし、馬渡は前蹴りと右ストレートでそれをさせない。右ミドルをアグレッシブに蹴っていくオートに馬渡は前蹴り、バックハンドブロー。馬渡はオートを首相撲でコカす。馬渡は右カーフを蹴り、オートが前へ出てパンチを打って来るところへヒジ、バックハンドブローを合わせようとする。組みつくとヒザを蹴るのはオート。ジャブから右ロー、前蹴りのオート。馬渡は蹴りにカウンターのパンチを狙っていき、オートは右ミドルを蹴る。


 前に出るアグレッシブな戦いを見せたオートが判定勝ちした。

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